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内定蹴り喧嘩を売った巨大企業に再び「出資交渉」のためにアプローチできるのか【トリリオンゲーム 第3話】

原作/稲垣理一郎 作画/池上遼一

 ビッグ・テックとも称され、情報技術産業で圧倒的なシェアを持つGAFA(Google、Amazon、Apple、Facebook。またはMicrosoftを入れ「GAFAM」)は、世界のトップ企業の代表格だ。企業価値指標の1つでもある時価総額は1兆(トリリオン)ドルを超える。

 それらの企業に共通するのは、技術やビジネスで突出した才能を持った創業者の功績だ。Google共同創業者のラリー・ペイジは1990年代後半、検索エンジンの発展を考え核心的な理論を研究し、それに基づきエンジン開発を行い、巨大企業へと成長させた。ジェフ・ベソスらがブランド化や長期的なビジョンでのビジネス展開を成功させたのがAmazonだ。

 当然、首脳陣には、アメリカの経済誌『フォーブス』が行う長者番付に名を連ねる人物も多く、羨望の眼差しで見られる。かつて、Appleの技術者・スティーブ・ジョブズはその人柄も世界中から尊敬された。巨大企業と伝説的な創業者は、切っては切れないものなのかもしれない。

 7月よりドラマが放送開始となり話題の漫画『トリリオンゲーム』では、IT技術やハッキング能力に長けたガクと、秀でたコミュニケーション能力やビジネス感覚を持つハルが、大人や“強者”たちの跋扈する世界で、スタートアップでの成功を目指す。資金調達のためにはプレゼンを駆使しビジョンを熱く語る。

 そんな2人は、内定を蹴り啖呵を切って去ったドラゴンバンク社に、起業家として再び乗り込んだ。同社で大きな実権を持つ創業家の娘・桐姫に直談判して、勝算はあるのか──。