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名古屋競馬の美人騎手・木之前葵「藤田菜七子と対戦したい」
名古屋競馬の美人騎手・木之前葵「藤田菜七子と対戦したい」
 勝負の世界で生きる美女たちは、どんな生活を送っているのか。名古屋競馬場・錦見勇夫厩舎所属の木之前葵(24)が語ってくれた。 * * * レースの開催日は深夜から朝まで調教、その後は夕方までレース。とても忙しいけど、やっぱり馬に乗るのは楽しいですね。最近は、前に出るのを終盤までじっと我慢して力を溜め、最後のチャンスにスパートを仕掛けるレース運びを磨いています。まさに“虎視眈々”という感じで、戦法が成功して勝った時は本当に気持ちいいです。 目標は女性騎手初の年間100勝と、名古屋の馬で中央競馬に挑戦すること。いつか大きな舞台でJRAの藤田菜七子ちゃんと対戦してみたいですね。【プロフィール】きのまえ・あおい/1993年生まれ、宮崎県出身。24歳。2013年4月にデビュー、同月初勝利。地方競馬通算274勝、重賞5勝(5月16日現在)。ハートマークの勝負服が目印。撮影■榎本壯三 取材・文■曹宇鉉(HEW)※週刊ポスト2018年6月1日号
2018.05.27 16:00
週刊ポスト
パナソニックミュージアムで発見 「懐かしの昭和家電」5つ
パナソニックミュージアムで発見 「懐かしの昭和家電」5つ
 松下電気器具製作所の創業からちょうど100年となる今年3月7日にオープンした「パナソニックミュージアム」。創業者・松下幸之助と、彼の下に集った技術者たちが生み出した数々の名品に出会えるのが、同施設内の「ものづくりイズム館」だ。ミュージアムに飾られた550の製品の中から、「懐かしの昭和家電」を紹介しよう。●従来品の10倍長持ちした「砲弾型電池式ランプ」 幸之助自らが開発に乗り出し、「より強く、より長く」を実現した1923年の「砲弾型電池式ランプ」。2~3時間程度しかもたなかった従来の自転車用電池式ランプに比べて、約10倍の点灯時間を誇った。●1931年発売のラジオ「当選号」 幸之助は発明家が所有していた特許を買い取り、無償公開することで一般家庭へのラジオの普及に大きく貢献した。名称の由来は、東京中央放送局(現NHK)のラジオコンクールで1等に当選したことから。●白黒テレビ1号機 1952年発売の白黒テレビ1号機は29万円だった。後に改良を重ね6万円台で売り出されると、白黒テレビの世帯普及率は1958年の15%から、1959年の皇太子(今上天皇)ご成婚を契機に飛躍的に上昇し、1964年の東京五輪の頃は90%になった。●日本初の温度調整可能な電気コタツ 日本で初めて調整式サーモスタットを採用した「丸山型電気コタツ」は、安全性を考慮した角が丸いフォルムが特徴的。これによりコタツの中で脚を傷つけることなく暖を取れるようになった。しかも価格は以前の方式のものの約半額だった。●低価格化で普及した電気式アイロン 高価で庶民がなかなか購入できなかった電気式アイロンを、性能を下げることなく従来の3割以上値下げして発売した「スーパーアイロン」。低価格に加え、小型・軽量で取り回しもよく一般家庭への普及へとつながった。【パナソニックミュージアム】「松下幸之助歴史館」「ものづくりイズム館」「さくら広場」で構成される。「ものづくりイズム館」は、旧・松下幸之助歴史館をリニューアルし、選りすぐりの550製品が展示されている。・住所:大阪府門真市大字門真1006番地・アクセス:京阪電車 西三荘駅下車 徒歩2分・入館料:無料・開館時間:9:00~17:00・休館日:日、年末年始◆取材・文/曹宇鉉(HEW) 撮影/尾上達也※週刊ポスト2018年5月25日号
2018.05.19 16:00
週刊ポスト
日本で大小約1000も 企業博物館はなぜこんなに増えたのか
日本で大小約1000も 企業博物館はなぜこんなに増えたのか
 近年、企業博物館の新規オープンやリニューアルが盛んだ。その企業博物館は、1000か所前後もあるという。なぜ企業は博物館を作るのか。凸版印刷が開設した「印刷博物館」の館長で、産業文化博物館コンソーシアム座長の樺山紘一氏が解説する。 * * * 現在、日本には大小合わせて、およそ1000ほどの企業博物館があるとされています。これは世界的に見ても際立った数でしょう。 多くの企業が博物館を設立した理由には、高度成長期を終え、バブル崩壊を経験したことで「自分たちの文化や生き方について再考すべきだ」という機運が高まったことが挙げられます。そのタイミングと重なるように、明治期に創業した大企業が軒並み100周年を迎えたのも大きい。2000年前後に、多発的にいくつもの企業博物館がオープンしました。私どもの印刷博物館も、その時期に設立されました。 そんな中、博物館同士の経験交流や連携を目的として、2008年に産業文化博物館コンソーシアム(COMIC)を創設しました。日本を代表する巨大博物館と並んで、小規模のものでも、たとえば江戸時代から紅を専門に扱う伊勢半本店の「紅ミュージアム」など、実に興味深い展示を行なっている企業はたくさんあります。どんな産業にも長い歴史があり、それぞれの企業が誇る傑作がある。震災や戦争を乗り越えて、そんな品々が展示されているのを見ることができるのは感動的ですらあります。 国営の大規模な博物館と比べ、民間企業が運営する企業博物館の見どころを強調するなら、あらゆる展示物が切実な産業活動の結果として生まれたものである、という点でしょう。企業が作り出したひとつひとつの製品には、リアルな失敗談や成功体験、そこに至るまでの血の滲むような努力、そんな物語が詰まっているのです。 一般的に企業博物館の入館料は安価ですし、楽しみながら学ぶという側面においても、老若男女を問わず有意義な時間をお過ごしいただけると思います。また、私どもの印刷博物館もそうですが、ワークショップなどを設置した体験型の施設も数多くあります。あまり構えることなく、ぜひレジャー感覚で企業博物館に足を運んでいただきたいですね。 それをきっかけに、それぞれの企業活動への理解を深めていただけたら本望です。【プロフィール】かばやま・こういち/1941年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。2001年、国立西洋美術館長就任。2005年、印刷博物館館長就任。2008年から産業文化博物館コンソーシアムの座長を務めている。東京大学名誉教授。●印刷博物館 印刷技術は人類の発展に多大なる貢献をし、我々の生活に欠かせないものである。凸版印刷が開設した「印刷博物館」の総合展示フロアでは、印刷の誕生から現代までを、大きく5つのブロックに分けて、印刷の歴史を紹介している。中でも「駿河版銅活字」のように、ここでしか見られない文化財も多く展示されている。工房「印刷の家」では自分で活字を拾って版を組み、オリジナル印刷物を創作できる。【住所】東京都文京区水道1-3-3 トッパン小石川ビル【開館時間】10時~18時【休館日】月、年末年始【入館料】300円(小学生以下は無料)◆取材・文/曹宇鉉(HEW) 撮影/五十嵐美弥※週刊ポスト2018年5月25日号
2018.05.19 16:00
週刊ポスト
グリコ、NTT、TOTO…日本の食と文化を創った企業博物館5選
グリコ、NTT、TOTO…日本の食と文化を創った企業博物館5選
 近年、企業博物館の新規オープンやリニューアルが盛んだ。長きにわたって日本経済を牽引してきた企業の博物館には、今は役目を終えたかつての大ヒット製品や、当時我々の生活を向上させたモノが多く展示されている。企業のお宝を通じて日本の歩みを振り返ってみよう。ここでは、日本の豊かな「食」と「文化」を育んだ懐かしの商品に再会できる企業博物館を紹介する。●カップヌードルミュージアム 大阪池田 日本で誕生し、今や世界食となっているインスタントラーメン。その発明者で“インスタントラーメンの父”と呼ばれる安藤百福ゆかりの地、大阪・池田市にあるのが「カップヌードルミュージアム 大阪池田」だ。ここではインスタントラーメンの歴史を通じて、発見・発明の大切さを学べる。オリジナルのカップヌードルが作れるなど、発明の楽しさを「味わえる」施設となっている。 写真は、歴代の主な商品パッケージ約800種類が一望できる圧巻のインスタントラーメン・トンネルだ。【住所】大阪府池田市満寿美町8-25【開館時間】9時30分~16時【休館日】火、年末年始【入館料】無料(体験は有料)●江崎記念館 1921年の創業から「おいしさと健康」を基本理念としてきた江崎グリコは、製品に「楽しさ」を込めることも忘れていない。その代表がグリコのおもちゃだ。 創業50周年を記念して生まれた江崎記念館では、創意工夫を凝らした歴代の広告や商品、「グリコのおもちゃ」約4000点などを展示している。自分が慣れ親しんだおもちゃが見つかれば、当時の思い出が甦るはず。 グリコはそれまでになかった「栄養菓子」というコンセプトで、創業当初の1922年に発売された。【住所】大阪府大阪市西淀川区歌島4-6-5【開館時間】予約制(第1・第3土除く)【休館日】土(第1・第2土除く)、日、祝、お盆、年末年始【入館料】無料●ウイスキー博物館 ニッカウヰスキーの聖地、余市蒸溜所内に設けられた博物館。樽作りなどから「ウイスキーとはなにか」を知ることができる「ウイスキー館」に対して、「ニッカ館」ではNHK朝ドラ『マッサン』のモデルにもなった創業者で“日本のウイスキーの父”こと竹鶴政孝とリタ夫人の思い出の品々などを展示している。 1934年の創業以来、竹鶴政孝の悲願だった「ニッカウヰスキー」第一号は1940年に発売された。【住所】北海道余市郡余市町黒川町7-6【開館時間】9時~16時30分【休館日】無休(年末年始を除く)【入館料】無料●NTT技術史料館 NTTが培ってきた通信技術の膨大な史料を一挙に集積したのがNTT技術史料館だ。ふだん我々が当たり前に利用している「通信」について、歴史と技術という2つのテーマを往還しながら展示している。1500点を超える展示物の中に、馴染み深い製品が見つかるかもしれない。 同史料館で展示されている1985年に登場した「ショルダーホン100型」は、携帯できる肩掛け式の電話で、ビジネスマンを中心に利用された。【住所】東京都武蔵野市緑町3-9-11 NTT武蔵野研究開発センタ内【開館時間】10時~17時(要予約)/木、金の13時~17時は予約不要【休館日】土、日、祝、年末年始等【入館料】無料●TOTOミュージアム 日本に下水道が整備される以前から、水洗便器をはじめとした衛生陶器の製造を手がけていたTOTO(東洋陶器)。TOTOミュージアムでは「水まわりの文化史」として、生活様式や、トイレ、洗面所など水まわり製品の変遷を紹介している。学べる観光スポットとして人気が高い。 同ミュージアムでは、現在の主流の水洗方式・サイホンゼット式の、国産初の腰掛便器が展示されている。帝国議会議事堂などに採用された(1927年~)。【住所】福岡県北九州市小倉北区中島2-1-1【開館時間】10時~17時【休館日】月、夏期休暇、年末年始【入館料】無料◆取材・文/曹宇鉉(HEW)※週刊ポスト2018年5月25日号
2018.05.18 16:00
週刊ポスト
ソニー、東芝…技術自慢の日本製品を展示する企業博物館5選
ソニー、東芝…技術自慢の日本製品を展示する企業博物館5選
 近年、企業博物館の新規オープンやリニューアルが盛んだ。長きにわたって日本経済を牽引してきた企業の博物館には、今は役目を終えたかつての大ヒット製品や、当時我々の生活を向上させたモノが多く展示されている。企業のお宝を通じて日本の歩みを振り返ってみよう。ここでは、技術力でメイド・イン・ジャパンを世界ブランドにした製品を展示する企業博物館を紹介する。●ニコンミュージアム 光学機器メーカー・ニコンが、2017年の創立100周年を記念して2015年に東京・品川に開設したミュージアム。約450点もの歴代のカメラ・レンズの中には、残存数が極めて少ない「ニコンI型」、同社初の一眼レフカメラ「ニコンF」など貴重な機種が多数展示されている。カメラ以外にも、半導体露光装置や測量機、測定器など、さまざまな産業分野でのニコンの活動が紹介されている。ニコンの歴史・製品・技術力が一挙にわかる。【住所】東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC棟2F【開館時間】10時~18時【休館日】日、祝【入館料】無料●ソニー歴史資料館 1946年に、19万円の資本金と約20名の従業員でスタートしたソニー。世界的企業に成長した同社の歴史資料館には、「人のやらないことをやる」というチャレンジ精神のもと、ブランドを築き上げた数々の日本初、世界初の商品が展示されている。ソニーの歴代テレビCMや刊行物なども閲覧できる。 同資料館で展示されている1979年発売の「ウォークマン(R)」の一号機は、いつでもどこでもステレオ音楽を楽しむという新しいライフスタイルを創造した。【住所】東京都品川区北品川6-6-39【開館時間】10時~17時【休館日】土、日、祝、会社休日【入館料】無料●セイコーミュージアム 創業100年を記念し1981年に設立された旧セイコー時計資料館を、2012年にリニューアルした「セイコーミュージアム」。古代から現在までの、「時と時計」についての展示を行なっている。腕時計やオリンピックで使用された計時機材など貴重なコレクションのほか、時計組立のワークショップなどもあり大人も子どもも楽しめる。 同ミュージアムで展示されている国産初の腕時計「ローレル」は、懐中時計が主流の中、腕時計への変化を予期し1913年に発売された。【住所】東京都墨田区東向島3-9-7【開館時間】10時~16時【休館日】月、祝、年末年始【入館料】無料●東芝未来科学館「最先端技術の展示と情報発信」「科学技術教育への貢献」「産業遺産の保存・歴史の伝承」を掲げる東芝未来科学館では、東芝の歴史、科学技術、未来のエネルギー構想などを学べる。19世紀末からの日本初・世界初の製品の展示ブース「1号機ものがたり」には東芝のイノベーションの歩みが詰まっている。 同科学館には、1933年に芝浦製作所が発売した日本初の電気冷蔵庫も展示されている。当時は「電気冷蔵器」と呼ばれていた。【住所】神奈川県川崎市幸区堀川町72番地34【開館時間】火~金10時~17時30分/土、日、祝10時~18時【休館日】月(祝日を除く)【入館料】無料●トヨタ博物館 トヨタ博物館には、1886年製ベンツ パテント モトールヴァーゲン(レプリカ)から、次世代燃料電池車コンセプトのFCV-Rまで、約1万4000坪の敷地にメーカーを超えて世界中から集めた約140台が展示されている。誕生から現在まで、日米欧の自動車の進展や関係が一望できる。 同博物館に展示されている「トヨペット SA型」は、小型車分野へ進出する際、トヨタが1947年に世に送り出した車だ。【住所】愛知県長久手市横道41-100【開館時間】9時30分~17時【休館日】月、年末年始【入館料】小学生400円(一般1000円)◆取材・文/曹宇鉉(HEW)※週刊ポスト2018年5月25日号
2018.05.17 16:00
週刊ポスト
3月開館パナソニックミュージアム 同館独特の展示基準とは
3月開館パナソニックミュージアム 同館独特の展示基準とは
 松下電気器具製作所の創業からちょうど100年となる今年3月7日、「パナソニックミュージアム」がオープンした。「経営の神様」と呼ばれた創業者・松下幸之助と、彼の下に集った技術者たちが生み出した数々の名品に出会えるのが、同施設内の「ものづくりイズム館」だ。副館長を務める川原陽子氏は、同館の趣旨をこう語る。「企業が潤うためだけではなく、事業を通じて社会生活をより良いものにしていくこと。当ミュージアムは、そんな松下幸之助の経営理念を反映した展示内容になっております」 エントランスに足を踏み入れると、「ナショナル坊や」や、テレビ・冷蔵庫・洗濯機の「三種の神器」をはじめとした同社の一号製品たちが出迎えてくれた。真新しい館内には、どこか懐かしい雰囲気が漂っている。 メインフロアである「マスターピースギャラリー」には、「家事楽」「思いやり」「感動」「自由」「安心」「新定番」という6つのテーマに沿って、日本の豊かな暮らしを実現してきた代表的な歴代製品が展示されている。 圧巻は最奥部に設置された「ヒストリーウォール」。幅16メートルの8Kスクリーンに、時代と共に歩んだ約2000点の製品が次々と投影されていく。その下にはこの100年の間に使用された広告も展示されている。まさに戦前から現在に至るまでの「日本人の生活史」ともいえる内容だ。 同館にはパナソニックならではの展示基準があるという。「パナソニックは製品の“世界初”や“日本初”にはあまりこだわっておりません。重要なのは、人々の生活に寄り添った製品であること。展示を通じて“より安全で高品質なものを、より手に入りやすい価格で”という、松下幸之助や諸先輩方が継承してきたものづくりへの熱い思いをお伝えできればと思っています」(川原氏) 入館料は「皆さまに気軽に足を運んでほしい」(川原氏)という思いから、無料となっている。企業や学校の研修に利用されるほか、熱心な幸之助ファンも数多く訪れる。「多くの人々の生活を、日一日と高めていくところに、生産者の使命がある」と松下幸之助は語った。「ものづくり大国」の礎を築いた名品たちからは、その志が伝わってくる。【パナソニックミュージアム】「松下幸之助歴史館」「ものづくりイズム館」「さくら広場」で構成される。「ものづくりイズム館」は、旧・松下幸之助歴史館をリニューアルし、選りすぐりの550製品が展示されている。・住所:大阪府門真市大字門真1006番地・アクセス:京阪電車 西三荘駅下車 徒歩2分・入館料:無料・開館時間:9:00~17:00・休館日:日、年末年始◆取材・文/曹宇鉉(HEW)、撮影/尾上達也※週刊ポスト2018年5月25日号
2018.05.17 07:00
週刊ポスト
慰安所管理の朝鮮人の日記に「強制連行」「性奴隷」の記述ナシ
慰安所管理の朝鮮人の日記に「強制連行」「性奴隷」の記述ナシ
 韓国が、慰安婦の強制連行を示す決定的証拠だという資料がある。ところが、その資料を精査すると、全く異なる事実が浮かび上がってきた。東亜大学教授の崔吉城氏が解説する。 * * * 日本と韓国の間に燻り続ける慰安婦問題は、韓国の儒教的な貞操観と結びついて人権問題となり、政治利用されてきた。韓国で慰安婦は日本軍に徴用された被害者として扱われ、それが愛国者として崇められている。 しかし、慰安婦に関する戦時中の軍関連文書が多く発見されても、慰安婦が“従軍”であったという決定的な証拠が出てこない。元慰安婦たちが証言する“強制連行”の客観的な裏付けが取れないという事実が、両国の不和の根本原因として厳然として横たわる。 そんな中、2013年に韓国で『日本軍慰安所管理人の日記』という書籍が発刊された。同書は、ある朝鮮人が終戦直前に慰安所で管理人として働いた日々を綴った日記を、ソウル大学名誉教授の安秉直氏(アン・ビョンジク)が発見し韓国語に翻訳したもの。個人の日記でありながら、慰安所の業務日誌とも言える内容も記されている。これが、韓国で「日本軍による朝鮮人女性の強制動員の決定的資料」だとして大きな話題となった。 ところが、同書が日本でも紹介されたところ「慰安所は日本で言うところの遊郭、売春宿と似たような場所だった」と解説された。日韓で極端に相反する解釈がなされたのである。双方の正反対の意見を見た私は、慰安所の実態を知る上で貴重な研究資料となるこの日記を、先入観や偏見を排し反日・親日・嫌韓・親韓という立場を超えて客観的に読むべきだと考えるに至った。そして、安氏による訳だけでなく、日記原典とも照らし合わせながら1年以上かけて精読して上梓したのが『朝鮮出身の帳場人が見た 慰安婦の真実─文化人類学者が読み解く「慰安所日記」』である。  朴氏は30年以上に渡り1日も欠かすことなく日記をつけ続けた。安氏により刊行されたのは、26年分存在する日記のうち、日本軍政下にあったビルマとシンガポールの慰安所の帳場人として働いた1943年と1944年の2年分である。 朴氏は穏やかで華やかな生活を送り、慰安所の仕事は規則正しかった。一方で、勤務する慰安所や住むところを変えることも多かった。当時は、戦争の前線を追って多くの商売が成り立っていた。軍需産業から性産業まで、多様な商行為が各地で行われていたのである。朴氏も、当該2年間だけでも釜山からビルマのプローム、アキャブ、ラングーン、シンガポールと移動し様々な慰安所に滞在している。その過程で朴氏は、職場が決まるまでは寝食する場所も定まらない毎日を送ることがあった。「寝食をあの家、この家ですませていて、ほんとうにすまなく耐えがたい」 慰安婦を直接管理した朴氏が軍人であったかどうかというのは、日記の解釈の大きなテーマだ。そして日記から読み取れる、時に不安定な朴氏の生活は、彼が軍人や軍属ではなくただの民間人であることを如実に物語っている。◆慰安婦は商売だった 朴氏は帝国臣民としての意識を強く持ち、日本帝国に忠誠を尽くした人だった。彼は慰安所を、国家のために戦う兵士を慰安する、国策の慰安業だと考えていたようだ。命がけで戦地に赴く軍人にとって、性は恥ずかしいものではなく、慰安業とは公的な“セックス産業”であった。やっていることは売春でも、「遊郭」は単なる女遊びの場所で、「慰安所」は兵士を慰安するところ。実際、日記の中でも両者は区別されており、自分の仕事にプライドを持っていたと言ってもいいだろう。 朴氏はまた教養のある人で、博物館や映画にも頻繁に出かけている。時には慰安婦たちや仲居などと一緒に行くこともあった。「慰安婦を連れて市庁前の広場の大詔奉戴記念式に参加した」といった記録も多く、積極的に行事にも慰安婦と共に参加している。慰安婦が蔑むべき存在であるなら、このようなことをするだろうか。 慰安婦について見てみると、慰安婦になるには就業の許可が必要であった。それは、性病など衛生管理の必要性からである。検査などには軍の協力もあったようだが、それは慰安婦のためというより、日本軍の健康管理のためだろう。慰安婦はまた、手続きによって休業や廃業ができる存在でもあった。そしてなにより、慰安婦から見る慰安業は、商売である。彼女たちは預貯金もでき、出稼ぎであるため送金もできた。 近代以前や、平時より戦時には、売春は醜業ではなかった。今の感覚ではなく、その時代に即した考え方をしなければならないのは学問の基本である。日記を読む限り、彼女たちが“性奴隷”であったとは到底考えにくい。 前述した通り、韓国はこの日記をもって「強制連行」の確証を得たと思っている。しかし、この日記には慰安婦の募集に関する記述が一切ない。残っていない期間の部分で触れているのかもしれないが、私には慰安所の関係者や慰安婦たちにとって慰安婦の応募の動機や募集の過程が関心事ではなかったのではないかと思われる。いずれにせよ、この日記ではそうした慰安婦の連行などにはまったく触れられていない。強制連行につながる言葉すらないのである。  日記に描かれる慰安所は、軍の管制下にあり軍との関わりは密接ではあるものの、軍の中にあるものなどではない。そこに見えてくるのは、民間人が営業する、軍人を上客とした事業である。師団からの移転命令に「慰安婦たちが反対」したため移転しなかったとの記述もあり、慰安所の譲渡や売買すら可能だった。つまり、そこで働く慰安婦が“従軍”したなどという根拠などどこにもない。 それは安氏もわかっていたはずである。しかし彼は、「日記で描かれた前の段階で強制連行があった可能性があり、大局的に見ると軍事動員の組織と考えられる」と憶測で書籍の解説部分に記した。韓国では、この部分だけがクローズアップされ、一人歩きしてしまったのだ。 もちろん、この日記だけで、慰安婦についてすべてがわかるものでもない。同書だけで決めつけをするのは非常に危険である。 しかし、この日記が慰安婦の本質に関する第一級の資料であることに疑いの余地はない。そして、そこから「性奴隷」も「強制連行」も導き出すことは不可能である。 慰安婦問題は、政治利用されていいものではない。この日記が、問題を両国が客観的に見るきっかけになることを切に願う。【PROFILE】崔吉城●1940年韓国・京畿道生まれ。ソウル大学卒業。1972年に来日し、筑波大学大学院に学ぶ。帰国後、陸軍士官学校、中央大などの教授を歴任。1991年に再来日し広島大学教授を経て現職。2001年に帰化。近著『朝鮮出身の帳場人が見た 慰安婦の真実』(ハート出版刊)が話題に。●取材・構成/大木信景(HEW) ※SAPIO2018年3・4月号
2018.04.22 07:00
SAPIO
全国平均の2.4倍 書籍購入費ダントツ1位の県は?
全国平均の2.4倍 書籍購入費ダントツ1位の県は?
 日本は、北は北海道から南は沖縄まで、細長い国土を持つ。一口に「日本」と言っても、都道府県ごとに様々な特徴を持っており、それは「文字に対する関心」にも現れる。 新聞を購読している人が最も多い県は1世帯当たり1.01部の富山となった。1を超えているため、富山では2紙を購読する世帯もかなり多いようだ。さらに1部で2位となっているのが福井で、その後に石川、奈良、島根が続く。上位県は小学生学力ランキングでも上位となっているのが興味深い。 一方、最も新聞を読まない県は鹿児島で、2世帯のうち1世帯でしか新聞を購読していない計算となる。鹿児島に続くのが熊本、沖縄、高知。九州と四国が軒並み下位となったほか、東京や神奈川などの大都市圏も下位グループに位置する。 読書量では、さらに顕著な差が現れている。1年間に書籍購入に最も多くお金を使う県は山梨(1万8563円)で、最下位の青森(4732円)とは4倍以上もの格差がついた。全国平均は7557円であるが山梨は約2.4倍もの金額を費やしている。それ以外の上位や下位には、地方別の傾向は見られない。 書籍に関連する図書館数を見ると、総数では東京、埼玉、大阪と大都市圏が上位になるが、人口10万人当たりの図書館数では、山梨がトップとなったほか、購入費で上位に位置する県が上位に並んだ。図書館数充実度と書籍購入費は連動するようだ。また中学生の図書館利用率でも山梨は1位となっており、山梨は世代を超えた読書好きの県と言えるだろう。◆取材・文/浅井英彦(HEW)※週刊ポスト2018年3月9日号
2018.03.04 16:00
週刊ポスト
睡眠時間最長の秋田 最短の埼玉より年182時間多く寝る
睡眠時間最長の秋田 最短の埼玉より年182時間多く寝る
 日本全国、ところ変わればライフスタイルも変わるのが当たり前。人間の三大欲求のひとつである睡眠を見てみると、睡眠時間の長い県は秋田で、1日に8.02時間。 最下位の埼玉(7.31時間)とは30分もの差があり、年間約182時間も多く寝ていることになる。上位にランクインしているのは青森、山形、岩手など東北地方が多い。下位グループは、東京に隣接する千葉、神奈川、大阪のベッドタウンである奈良、兵庫が続く結果となった。経済学者で京都女子大学客員教授の橘木俊詔氏が語る。「睡眠時間には通勤時間と密接な関係があります。通勤時間の長さによって睡眠時間が削られてしまうのでしょう」(橘木氏) 通勤時間の最も長い県は、1時間45分で神奈川が1位、そして千葉、埼玉が続く。最も短い県は57分の大分を筆頭に、鹿児島、島根、秋田、青森の順で、睡眠時間と真逆の結果となっている。さらに平均就寝時間でも、睡眠時間と同様に睡眠時間の短い県が上位(就寝時間が早い)にランクインする傾向がみられる。 また睡眠時間の長い県は、2015年農林業センサスによる農業就業人口ランキングで上位に名を連ねており、睡眠時間の長さは業種によっても異なる可能性が考えられる。◆取材・文/浅井英彦(HEW)※週刊ポスト2018年3月9日号
2018.03.04 07:00
週刊ポスト
1世帯あたりの寿司外食費 海無し県がツートップ
1世帯あたりの寿司外食費 海無し県がツートップ
 一概に「日本人」と言っても、食の好みは千差万別。都道府県別のデータを調べると、好きな食べ物にも県民性はある。 例えば、日本を代表する料理である寿司。総務省の家計調査によると寿司外食費のトップ2県は栃木、岐阜と海に面していない県という意外な結果となった。1位は栃木の2万373円で、2位は岐阜の1万9967円。最下位は海産物の豊かな沖縄に続き、長崎となっている。 寿司には、そもそも酢や塩、醤油を使って魚の日持ちをよくする目的があった。内陸部では生に近い魚を食べる方法として寿司が好まれたのだろう。一方、新鮮な海産物が豊富な場所では、寿司以外の選択肢もあり、消費額が少ないのかもしれない。2014年の経済センサス基礎調査による人口10万人当たりの寿司店舗数でも、海なし県の山梨県が1位となっている。 一方、アイスクリーム・シャーベットを日本一消費する県は石川の1万480円。2位に同じ北陸地方の富山が9780円でランクイン。以下、関東勢が続く結果となった。最下位は意外にも、日本で最も南に位置し、最も温暖な沖縄の6566円。さらに兵庫、福岡、和歌山、宮崎と続く。日本の中でも比較的温暖な西日本が下位に並び、北陸から東日本で消費量が多くなった。 この意外な現象は、日本アイスクリーム協会の「アイスクリーム白書」によれば、気温が30度を超えると、アイスクリームではなくかき氷などが売れ始め、アイスクリームよりも、冷たい飲料が飲まれるようになるからだという。◆取材・文/浅井英彦(HEW)※週刊ポスト2018年3月9日号
2018.03.03 16:00
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プーチン大統領は何もかも秘密…(写真/イタルタス通信=共同)
「プーチン大統領の排泄物番」は出世コース ロシアの国家機密を守る超エリート
週刊ポスト
前田敦子と篠田麻里子の女子会姿をキャッチ
前田敦子、篠田麻里子と六本木で4時間半女子会 元夫・勝地涼との関係は良好に
女性セブン
謎めいたバッグを持つ広末涼子
広末涼子、“破壊力強すぎ”コーデは健在「背中に蜘蛛」私服に続き目撃された「謎バッグ」
NEWSポストセブン
結婚し、日本メディアが情報をキャッチしづらいNYで、デイリーメールが追跡取材(写真/JMPA)
小室圭さん・眞子さん夫婦が「離婚で終わったとしても…」英デイリー・メールが報じた「茨の道」
NEWSポストセブン
氷川きよしの買い物を目撃
氷川きよしが庶民派スーパーに!“圧倒的なオーラ”と“無駄のない動き”に感動
女性セブン
吉川赳・衆院議員は執拗に“悪あがき”を…(写真は騒動の夜)
パパ活飲酒・吉川議員の“悪あがき” 女子大生のバイト先に押しかけていた
週刊ポスト