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中国で経理部所属の人が名刺出すと大名のような扱い受ける

 中国に渡航する日本人旅行者数は年間330万人で、国別では最多。当然、現地の人とのコミュニケーションの機会もあるだろうが、“漢字の国だから、筆談で何とかなるさ”と考えたら痛い目を見ることも。「飯店」がホテル、「手紙」がトイレットペーパーなどはよく知られるが、都内の50代男性は頭を掻く。
 
「郵便局でメモに『切手』と書いて渡したら、変な顔をされた」 
 
 中国では「切手」は文字通り“手を切る”、つまり「絶交」という意味。見ず知らずの日本人に絶交されたら面食らうのも仕方ない(切手は「郵票」)。 
 
 続いて、商談で中国を訪れた20代男性。「名刺を渡したら、豪華な応接室に案内され、偉そうな人が次々と挨拶してくる。何が何だかわからなかった」
 
 男性は経理部のヒラ社員。だが、中国では「経理」は「社長」や「支配人」を意味する。「誤解を解くのに大変でした」(同前)というが、その後は応接室から追い出されてしまった。
 
 逆パターンもある。日本の工場を視察した中国人技術者が、いたく感動したエピソード。 理由は、工場に「油断一秒、怪我一生」という標語が大書されていたからだった。中国語で「油断」は「ガソリンがなくなること」、「怪我」は「自分を咎めること」。つまり、「一秒でもガソリンを切らして機械が停止すると、作業員は自分を一生責める」と理解して、日本人の勤勉さに驚いたのだった。

※週刊ポスト2011年3月4日号

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