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「放射能」「放射線」「放射性物質」 その違いを知っておこう

 原発や放射能に関する報道は、記者が無知だったり、政治的に「擁護する」「叩く」と最初から決めて書いていたりするので、玉石混交、百家争鳴になる。

 ただし、少なくとも無知に起因する問題は勉強すれば解消されるはずだ。本誌は、せめて「放射能」「放射線」「放射性物質」の違いくらいは理解して報じるべきだと警告してきたが、いまだに全国紙の見出しですら混同している。

 人体に害を及ぼすのは「放射線」であり、放射線を出す能力を「放射能」、放射能を持つ物質を「放射性物質」という。現在、原発から漏れた放射性物質が海中や空中に広がり、各地で放射線を出している。原子炉そのものから放射線が漏れているという観測データは今のところない。

※週刊ポスト2011年4月22日号

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