ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
運命の闘いは間近に迫っている。ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック世界最終予選のカーリング日本代表決定戦が9月11日~14日に北海道の稚内市で開催され、ロコ・ソラーレが最終調整に入った。
平昌オリンピックで銅、北京オリンピックで銀と2大会連続でメダルを獲得したロコ・ソラーレは、これまで日本のカーリング界を牽引してきた。
代表決定戦は、フォルティウス(日本カーリング選手権大会 横浜2025優勝チーム)、SC軽井沢クラブ(第41回 日本カーリング選手権大会優勝チーム)と3つ巴の戦いを行う。その試合の勝利チームが日本代表として、12月にカナダで開催される五輪最終予選に出場し、2026年のミラノ・コルティナオリンピックの出場枠を争うことになる。
通常よりも2カ月早い、2025年5月28日にシーズンインの記者会見を行ったロコ・ソラーレ。スキップの藤澤五月(34)は、
「シーズンとしては一番過酷。でも注目度も高いシーズンになります。しっかりと準備をして、私たち史上最高のチームを作り上げたいです!」
と代表戦を勝ち抜き、オリンピック出場に向けた強い意思を示した。
新シーズン初戦となった7月末の「稚内みどり CHALLENGE CUP 2025」では幸先よく優勝を飾ると、次の「どうぎんカーリングクラシック」でも3位に入賞するなど、本番に向けて調子を上げてきている。スポーツ紙記者は、好調の要因をこう語る。
「まず2月の日本カーリング選手権で3位に入り、日本代表決定戦に進出できたことで、プレッシャーから解放されたと思います。2024年の同大会で4位となり、絶対に今年は3位以内に入らなければいけなかった。
1年間見えないプレッシャーを抱えながら、プレーをしていたと思います。それに打ち勝ち、日本代表決定戦の出場権を手にできたことで、安堵したと思います。
また、このオフの4月には関東で初めてファンミーティングを行い、約200人のファンから直接パワーをもらう機会を作りました。ロコ・ソラーレのメンバー全員が、開催できたことをとても喜んでいましたね」