来季米ツアー出場権を獲得した原英莉花(C)Yasuhiro JJ Tanabe
女子ゴルフ界では日本勢の存在感がますます増している。今後ツアーへの本格参戦が期待されるゴルファーをいち早く紹介しよう。
今季は過去最多の13人の日本勢が米ツアーに参戦し、ルーキー4人全員が優勝する快挙を果たした。さらに8月の岩井明愛の優勝で、日本勢の今季優勝者は5人と、昨年の3人を超えて史上最多となった。
「かつて世界を席巻していた韓国勢は4勝、米国勢に至っては3勝と低迷。海外勢が新旧交代の変革期を迎えるなか、4日間競技を増やして海外挑戦を奨励するJLPGAの方針で日本勢のレベルが上がったことが背景にある」(ゴルフ記者)
米下部ツアーで優勝した原英莉花が来季ツアー出場権を獲得。国内ツアーからもQシリーズ(LPGA予選会)への挑戦の動きが活発で、日本勢のさらなる本格参入が期待されている。
Qシリーズ二次予選会が免除される世界ランク75位以内には、小祝さくら(49位)、河本結(61位)、佐久間朱莉(65位)が名を連ねる。昨年の二次予選会に参加した神谷そらや山口すず夏、複数年シードを持つ桑木志帆や鈴木愛らも嘱望される。
「2027年に挑戦予定の佐久間は国内ツアー年間女王が確実。国内4年シードを手にすることで、米ツアー挑戦が1年早まる可能性はある」(担当記者)
国内ツアーも群雄割拠だ。今年はすでに6人の初優勝者が生まれており、若手の台頭も目立つ。
「メルセデスランクの50位以内には、昨年のプロテストに合格した都玲華や入谷響をはじめ、ノーシードが16人も食い込んでいる。プロ2年目の菅楓華は6位にランクインしている」(ツアー関係者)