国際情報

中国で屎尿転売もくろむバキュームカーが爆発 臭気立ち上がる

 日本でもテレビなどで報じられた、中国の「スイカの爆発」。だが実は、これは“氷山の一角”。中国ではあちこちでいろんなモノが爆発し、「爆発しちゃいけないモノ」まで爆発している。ジャーナリストの吉村麻奈氏がレポートする。

 * * *
 1月末、舞台は広東省広州市の住宅街。偶然居合わせた人が大きな音に驚いて振り向くと、鼻を突く強烈なニオイ。なんと、バキュームカーのパイプが破裂したのである。
 
 バキュームカーを運転していたのは屎尿を転売目的で盗む窃盗団だったらしく、“事件”が起きた後、そのまま逃走。なぜパイプが爆発したのかの原因ははっきりしていないが、道路は汚物の川となり、「天まで臭気が立ち上っていた」という。
 
 またも“臭い話”で恐縮だが、中国ではトイレも爆発している。昨年12月、浙江省のマンションで、いきなり便座がドカンと音を立てて割れた。最近普及しているシャワートイレ便座の水漏れによる漏電が原因と見られている。幸い使っていない時の出来事だったが、中国では、トイレにまたがる時にも注意しなければならないということか。
 
 道を歩く時も足元に気をつけなければならない。遼寧省瀋陽市で6月11日、突然マンホールの蓋が吹っ飛んだ。なぜか。地下に溜まった汚水から発生したメタンガスや、漏れた都市ガスなどに、火気が引火したらしい。マンホールの爆発事故は今年に入って中国各地で5~6件発生している。
 
 しかし道路の爆発は頻繁に起きているためか、中国の人たちはさほど驚かない。6月の事故の際も、近くで結婚披露宴が開かれていたが、「いやあ、めでたいことだ」という声が上がったという。確かに中国では祝い事には爆竹花火は欠かせないが……。

※SAPIO 2011年7月20日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン