2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
昨年12月、福岡県北九州市小倉南区のファストフード店内で中学生2人が刺されて、女子生徒が死亡した事件。殺人と殺人未遂の疑いで逮捕された無職・平原政徳容疑者(44)に対して、今年1月から2度にわたって行われた鑑定留置が終了した。
鑑定留置とは、事件の被疑者や被告人に刑事責任能力があるかどうか鑑定するために実施される。全国紙の社会部記者が解説する。
「平原容疑者と被害者らの間に面識はなかったとみられ、警察の捜査の中で、“バカにされたと思った”などと語っているといいます。
2度の鑑定留置の結果、平原容疑者には『妄想』の症状があり、それが事件に一定の影響を与えたとされています。一方で、善悪を判断する能力が失われていない“心神耗弱”の状態だったと判断され、殺人罪などで今月中に起訴される方針だと聞いています」
不可解な経緯で、未来ある少年少女に凶刃を向けた平原容疑者。NEWSポストセブン取材班は、その“異常な行動”について近隣住民から証言を得ている。平原容疑者の自宅の近くに住む70代男性は、このように語っていた。
「もう毎日と言っていいくらい、家から大声で叫んでいるのが聞こえるんです。それもスピーカーやマイクを通して『わー! わー!』といった感じで……。たまに歌っている時もありましたね。
2024年に入ってから特にひどいですね。『おお!』とか『わーーっ!』という感じで。あとなにかをバンバン叩いているような音も聞こえたことあるな。(2024年の)夏ごろには警察にも通報が入って、『子どもが怯えるから』と注意されたようです。それでパトカーが巡回するようになったんですけど、騒音は止みませんでした」
ほかにも「軍歌や歌謡曲を大声で歌っている」「夏ごろに爆竹を鳴らしていた」といった証言が近隣で相次いだ。