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「味噌にがん発生のリスク抑制や美白効果も期待」と医学博士

 古くから不老長寿の薬といわれ、全国で生産され、愛され続けるみそ。長い歴史の中で「ご飯とみそ汁」という“セット”が日本人の食生活に定着した理由は、ほかの調味料にはない、みその驚くほど豊かな栄養成分と発酵食品独特のうまみゆえ。いまも昔も、みそは日本人の元気と美を支える重要な食品だ。そんなみその効果について、順天堂大学大学院の教授で医学博士の白澤卓二さんが解説する。

 * * *
 みそは原料のたんぱく質が発酵する過程で、酵母や植物性乳酸菌などの善玉菌やビタミン類が増えるため、優秀な抗酸化機能があります。これにより、がん発生リスクの抑制や、メラニン合成を抑えることで美白効果も期待できます。

 また大豆サポニンやレシチンがコレステロールや中性脂肪の除去に働き、「メタボ対策」にも効果大。さらにはマウス実験により、セシウムの除去や、放射線防御作用も検証されています。

 みそは、生活習慣や環境悪化による健康リスクから私たちを守ってくれます。いまこそみその力を見直し、1日1杯のみそ汁習慣をおすすめします。

※女性セブン2011年9月29日・10月6日号

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