ライフ

遺産相続順位 子・孫いなければ父母・祖父母、次が兄弟姉妹

誰にでも将来確実に訪れるのが、相続・贈与の問題。親族間で争いが起こらないようにするためには、相続税についての正しい知識が必要だが、そもそも相続とは何なのか。税理士の柴原一氏が解説する。

* * *
相続とは、死亡した人(被相続人)の財産を、一定範囲の親族(相続人)に受け継がせること。相続税は、受け継がれる財産にかかる税のことです。

相続税が課税される財産には、土地や建物などの不動産、現金や預貯金、株式などの有価証券といった金融資産、貴金属や書画などの動産があります。死亡保険金や死亡退職金も「みなし相続財産」として課税対象となります。

相続人になれる人(法定相続人)は法律で定められており、配偶者(夫または妻)、子、両親、兄弟姉妹が属します。相続人には順位があり、まず配偶者は無条件で相続人となります。配偶者を除くと、子が第1順位となり、その子が被相続人よりも先に死亡している場合は、死亡した子の子、被相続人から見れば孫がその子に代わる相続人となるのです(代襲相続人)。

そして、子や孫の第1順位者がいない場合、第2順位者の被相続人の父母(父母がいない場合は祖父母)が相続人となり、第2順位者もいなければ兄弟姉妹が第3順位者となります。第1順位者がいれば第2順位者以下には相続権はありません。

また、財産の相続される割合も定められています。配偶者と子がいる場合は、2分の1ずつ。子が複数いれば、2分の1を人数に応じて均等に分けることになります。子がいない場合は、配偶者の割合が多くなります。

※『サラリーマンのための安心税金読本』(小学館)より

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン