熊本県警本部(写真左:時事通信)と林信彦容疑者(53)が勤めていた幼稚園(写真右)
かつて宿場町として栄え、現在は豊かな田園地帯が広がる熊本県・大津(おおづ)町。こののどかな町で、卑劣な事件が起きた。
発覚は昨年4月、ある少女が親に性被害を訴えたことだ。
「少女はおよそ5年前、林信彦容疑者(53)が勤める幼稚園の園児でした。捜査関係者によれば、男は2019年夏頃に園内の人気がない場所で、女児に性的な行為をした疑いがもたれている。
女児の親が警察に相談し、調べを進めたところ、強制性交等の容疑に問えると判断され検挙に至った。県警は余罪がある可能性も視野に引き続き捜査している」(地元紙記者)
林容疑者は大学を卒業後、県立専修学校で保育について学び、その後に保育士になったとみられる。この学校に在籍中、男は地元紙から“保育士のたまご”としてインタビューを受け、このように答えていた。
「大学時代にやった保育園のアルバイトが(入学の)きっかけ」
「(園児から)バレンタインに電話番号付きのチョコレートをもらった」
長い間、子どもと関わる仕事をしていた容疑者。NEWSポストセブン取材班は事件を受け、現地の大津町を訪れた。聞き込みを続けると、林容疑者が「2児の父親」だったことがわかった。
