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下は9センチから22センチまで対応の英製避妊具がバカ売れ

 昨年12月に発売されたイギリス発のコンドーム「TheyFit」が爆発的ヒットを続けている。このコンドームの特徴は、95種類にも及ぶサイズ展開で、どのサイズにもピッタリとフィットするところだが、そもそも、ペニスのサイズは、人種や民族によって大きく異なる。

 スペインの医療機器メーカー「アンドロメディカル」は、世界各国の平均ペニスサイズを調査した。17か国の比較では、1位のフランス16cmから17位の韓国9.6cmまで、かなりの開きがある。ちなみに日本は10位の13cmで、11位の米国を1mmだけ上回っている。

 そもそも日本人は、そんなに短小ではないのだが、同じ民族のなかでも、ペニスの大きさは千差万別。だから下は9cmから上は22cmまで対応できる「TheyFit」が、多くの国で支持されている。

 すぐにも日本上陸、と期待したいところなのだが、思わぬ障害がある。日本でコンドームを販売するには「管理医療機器」としての承認が必要なため、現状では直接購入ができない。そのスキをついて、というと聞こえは悪いが、コンドーム先進国である日本のメーカーも指をくわえているわけではない。

 サガミオリジナル(相模ゴム)は、標準のMサイズ(長さ17cm、直径3.6cm)とLサイズ(長さ19cm、直径3.8cm)を販売しているが、「Sサイズは『ユーザーが買いづらい』という理由で製造していない」(営業企画部)。その代わり、短小の人向けに、5段階に分けて細かく絞りを入れて小さいペニスにフィットしやすくした「サガミハイエース5段絞り」を発売している。

 オカモトは、標準サイズの直径3.2cmに対して、小さめの3.1cm「スマートボーイ」、大きめの3.7cm「スーパービッグボーイ」、さらに特大の4.6cm「メガビッグボーイ」を発売中。「TheyFit」が直径約3cmから5.5cm程度までだから、それに匹敵するサイズを揃えている。

 両社とも、基本的には標準サイズでほぼすべての人に使ってもらえるという説明だったが、特殊なニーズにも対応しているというわけだ。

※週刊ポスト2012年2月24日号

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