ライフ

55才オバ記者 「赤ワインに合うのはきんぴらごぼう」と断言

オバ記者「赤ワインにはきんぴらごぼう」と断言

 女性セブンの名物記者・オバ記者(55才)がフランス料理店「銀座レカン」のシェフソムリエ、大越基裕さんにワインを学ぶ。白ワイン2本と赤ワイン1本のテイスティングに挑戦。果たしてオバ記者はソムリエになれたのだろうか? 以下はオバ記者によるレポートだ。

 * * *
 ワインの試飲なら任せて…と言いたいところだけど、フランスで3年間修業したソムリエ、大越基裕さんの前では急に自信がしぼむ。

「ボルドーの白“ドゥルト”と“キュヴェ”ですが、“ドゥルト”は香りに熟成した雰囲気が出ていますね」

 大越さんの、ワイングラスを持つ手の美しいこと。

「嗅ぎ方はこれでいいですか? あ、回すの忘れた」

 グラスの中に鼻ごと突っ込みながらアタフタのオバ。

「最初は回しません。グラスをそっと持ち上げて香りを嗅ぐと果実の香りがふわぁと上がってきます。それからグラスを回して空気に触れさせると香りが少し強くなったり、華やかさ、花のような香りがグッと増したりします。ワインによって違う、立ち上ってくる香りの変化を楽しんでいただきたいです」

 大越さんのマネして鼻いっぱいに吸い込み、口に含んでみたものの、違いが微妙すぎ。

「この2本、似てます?」

 そう言ったとたん、大越さんの目が光った。

「“ドゥルト”のほうが香りにボリューム感があるというか、グレープフルーツ的な果実の香りをより熟した感じがします。さらに、明確な樽のニュアンスも。“キュヴェ”はぶどう種ソーヴィニヨン・ブラン由来の果実感や、グレープフルーツ系の香りとパッションフルーツのような果実の雰囲気がいっしょに上がってくるのが特徴。酸味もほどよく、フレッシュです」

 必死でメモを取り試飲できない編集Oくんはチンプンカンプン。でもオバは、鼻と舌から言葉がカラダにじゅわっと。で、お勧めの料理は何?

「ボルドーの白ワインは塩味を帯びていますね。魚介に合わせることが多い。そこに樽の香りが帯びたものだと火を入れた料理がいい。野菜の天ぷらや鮎の塩焼きが合います」

 つづいて赤ワインに挑戦。

「もしかして、これ、きんぴらごぼうと合いませんか!」

 この赤ワインを口に入れたと同時にごぼうの味がはっきり浮かんだオバに、大越さんが大きくうなずいてくれた。

「ふふふ。カシスの香りがあって、確かに根菜の香りがあります。ほんの少しの青い香りがきんぴらごぼうを連想させるのかもしれません」

「きんぴらに山椒を入れたい」

「悪くないと思いますよ。山椒のスパイシーな感じを入れたり、豚肉を入れてもいい」

 カベルネ・ソーヴィニヨンというぶどう種は、タンニンが多く含まれているので料理の対応範囲が大きいそう。タンニンというのは渋みのことらしい。要はタフなワインってこと?

 それにしても解せないのがソムリエの舌だ。過去に飲んだワインを記憶できるだけでも驚異なのに、どこ産のぶどうで作ったかまで判別できるなんて…。

「味を感覚だけでとらえていたら覚えられません。色合いと香り、そして、味わいのポイントを決めて理論的に覚えるんです」

「おいしいワイン」って言い方しているうちはダメなのね。

【オバ記者がテイスティングしたワイン】
<白>ドゥルト・ルメロ・アン・ブラン2006 2340円/メルシャン(写真右)
<白>キュヴェ・クレマンス・ブラン2009 2100円/日本リカー(写真左)
<赤>エラスリス エステート カベルネソーヴィニヨン2011 1575円/ヴァンパッシオン

※女性セブン2012年10月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
「ガイコツが真っ黒こげで…こんな残虐なこと、人間じゃない」岡崎彩咲陽さんの遺体にあった“異常な形跡”と白井秀征容疑者が母親と交わした“不穏なメッセージ” 〈押し入れ開けた?〉【川崎ストーカー死体遺棄】
NEWSポストセブン
ジャンボな夢を叶えた西郷真央(時事通信フォト)
【米メジャー大会制覇】女子ゴルフ・西郷真央“イップス”に苦しんだ絶不調期を救った「師匠・ジャンボ尾崎の言葉」
週刊ポスト
元交際相手の白井秀征容疑者からはおびただしい数の着信が_(本人SNS/親族提供)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
NEWSポストセブン
赤西と元妻・黒木メイサ
《赤西仁と広瀬アリスの左手薬指にペアリング》沈黙の黒木メイサと電撃離婚から約1年半、元妻がSNSで吐露していた「哺乳瓶洗いながら泣いた」過去
NEWSポストセブン
前回のヒジ手術の時と全く異なる事情とは(時事通信フォト)
大谷翔平、ドジャース先発陣故障者続出で急かされる「二刀流復活」への懸念 投手としてじっくり調整する機会を喪失、打撃への影響を危ぶむ声も
週刊ポスト
単独公務が増えている愛子さま(2025年5月、東京・新宿区。撮影/JMPA)
【雅子さまの背中を追いかけて単独公務が増加中】愛子さまが万博訪問“詳細な日程の公開”は異例 集客につなげたい主催者側の思惑か
女性セブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン
連日お泊まりが報じられた赤西仁と広瀬アリス
《広瀬アリスと交際発覚》赤西仁の隠さないデートに“今は彼に夢中” 交際後にカップルで匂わせ投稿か
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《離婚するかも…と田中圭は憔悴した様子》永野芽郁との不倫疑惑に元タレント妻は“もう限界”で堪忍袋の緒が切れた
NEWSポストセブン
成田市のアパートからアマンダさんの痛いが発見された(本人インスタグラムより)
《“日本愛”投稿した翌日に…》ブラジル人女性(30)が成田空港近くのアパートで遺体で発見、近隣住民が目撃していた“度重なる警察沙汰”「よくパトカーが来ていた」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! トランプ圧力で押し寄せる「危ない米国産食品」ほか
「週刊ポスト」本日発売! トランプ圧力で押し寄せる「危ない米国産食品」ほか
NEWSポストセブン