11月に入り、急に冷え込んできた日本列島。暖房をつけ始めたり、そろそろ押し入れからこたつを引き出したりする季節となった。
毎年、何気なく入っているこたつだが、そのこたつに警鐘を鳴らす人がいる。『近赤外線ケア美肌術 いくら紫外線だけカットしても美肌にはならない』(光文社)の著者で、クリニカタナカ形成外科・アンティエイジングセンター院長で医学博士の田中洋平氏だ。
「研究を続ける中で、近赤外線は紫外線以上に肌の老化を引き起こすとわかりました。こたつは、近赤外線の力を使って、体を温めているんですね。深部まで届く可能性があります。
だからといって、こたつに入るな、というわけではありません。細心の注意を払ってください。足を無防備にさらしたままでは良くないので、ズボンを履いたり、羊毛などのケラチンが含まれる天然繊維の下着を身につけることをオススメします」
言われてみると、「こたつで寝るとなんだか疲れを感じる」と思っていた人も多いかもしれない。
「近赤外線を多量に浴びると、筋肉や骨髄、血球成分がダメージを受けます。近赤外線は、医療機関の治療方法として有効利用されるなど良い面もあるのですが、無防備に浴びないほうが賢明だと覚えておいてください」
素足のまま、こたつでウトウトしてしまう……なんてことは避けたほうが良さそうだ。