芸能

巨額脱税の板東英二 刑事罰が科せられる可能性を弁護士指摘

 1988年に起用されて以来23年間、期限内に確定申告を済ませるよう、国税庁のPR活動をしてきた板東英二(72才)。2007年には「初日申告連続20年」をたたえられ、名古屋国税局から感謝状を贈られたほど。そんな日本の“納税の顔”ともいえる男が、平然とその信頼を裏切っていた。

 板東の個人事務所が名古屋国税局の税務調査を受け、2005年からの7年間で約7500万円の申告漏れを指摘されていたことがわかったのは、昨年12月27日のこと。

 イベント会社にテレビ番組の企画制作や商品開発を外注したように装ったり、倒産した自動車販売会社に貸した金が回収できなくなったように見せかけるなどの悪質な手口で所得隠しを行っていた。架空外注は12年前から、板東が直接指示する形で行われていたとされる。脱税問題に詳しい長瀬佑志弁護士はこう語る。

「法律上、追徴課税の期間は7年以上遡ることはできませんが、仮に10年以上前から行っていたとすれば常習性がある。また、倒産会社を利用して申告逃れをしているのであれば、計画性も読み取れる。悪質な行為だといえますね。今後、国税局が告発した場合は検察庁の捜査が入り、板東さんに刑事罰が科せられる可能性もあります」

 テレビ局側も事態を重く見ており、地元の名古屋テレビ放送や中部日本放送は、板東が出演していた正月特番の放送中止やレギュラー番組の出演見合わせを決定。さらには彼が25年にわたって解答者を務めてきた『世界ふしぎ発見!』(TBS系)も出演見合わせとなり、そのまま降板の可能性も指摘されている。

※女性セブン2013年1月24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗「アラフォーでも美ボディ」スタートさせていた“第2の人生”…最中で起きた波紋
NEWSポストセブン
音楽業界の頂点に君臨し続けるマドンナ(Instagramより)
〈やっと60代に見えたよ〉マドンナ(67)の“驚愕の激変”にファンが思わず安堵… 賛否を呼んだ“還暦越えの透け透けドレス”からの変化
NEWSポストセブン
石破茂・首相の退陣を求めているのは誰か(時事通信フォト)
自民党内で広がる“石破おろし”の陰で暗躍する旧安倍派4人衆 大臣手形をバラ撒いて多数派工作、次期政権の“入閣リスト”も流れる事態に
週刊ポスト
1999年、夏の甲子園に出場した芸人・とにかく明るい安村(公式HPより)
【私と甲子園】1999年夏出場のとにかく明るい安村 雪が降りしきる母校のグラウンドで練習に明け暮れた日々「甲子園を目指すためだけに高校に通った」 
女性セブン
クマ外傷の専門書が出版された(画像はgetty image、右は中永氏提供)
《クマは鋭い爪と強い腕力で顔をえぐる》専門家が明かすクマ被害のあまりに壮絶な医療現場「顔面中央部を上唇にかけて剥ぎ取られ、鼻がとれた状態」
NEWSポストセブン
小島瑠璃子(時事通信フォト)
《亡き夫の“遺産”と向き合う》小島瑠璃子、サウナ事業を継ぎながら歩む「女性社長」「母」としての道…芸能界復帰にも“後ろ向きではない”との証言も
NEWSポストセブン
ジャーナリストの西谷格氏が新疆ウイグル自治区の様子をレポート(本人撮影)
《新疆ウイグル自治区潜入ルポ》現地の人が徹底的に避ける「強制収容所」の話題 ある女性は「夫は5年前に『学習するところ』に連れて行かれ亡くなりました」
週刊ポスト
会見で出場辞退を発表した広陵高校・堀正和校長
《海外でも”いじめスキャンダル”と波紋》広陵高校「説明会で質問なし」に見え隠れする「進路問題」 ”監督の思し召し”が進学先まで左右する強豪校の実態「有力大学の推薦枠は完全な椅子取りゲーム」 
NEWSポストセブン
起訴に関する言及を拒否した大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平、ハワイ高級リゾート開発を巡って訴えられる 通訳の次は代理人…サポートするはずの人物による“裏切りの連鎖” 
女性セブン
スキンヘッドで裸芸を得意とした井手らっきょさん
《僕、今は1人です》熊本移住7年の井手らっきょ(65)、長年連れ添った年上妻との離婚を告白「このまま何かあったら…」就寝時に不安になることも
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
《広陵高校、暴力問題で甲子園出場辞退》高校野球でのトラブル報告は「年間1000件以上」でも高野連は“あくまで受け身” 処分に消極的な体質が招いた最悪の結果 
女性セブン
広陵野球部・中井哲之監督
【広陵野球部・被害生徒の父親が告発】「その言葉に耐えられず自主退学を決めました」中井監督から投げかけられた“最もショックな言葉” 高校側は「事実であるとは把握しておりません」と回答
週刊ポスト