芸能

小説家デビュー・押切もえ 編集部に籠って徹夜で書き続けた

 コンプレックス、挫折、苦悩を赤裸々に書き綴り、累計16万部超の大ヒットとなった『モデル失格~幸せになるためのアティチュード』(小学館101新書)から4年。モデルの押切もえ(33才)は、初めてとなる小説『浅き夢見し』(小学館)を上梓した。

 約3年にわたって書き綴った処女小説。あわただしいスケジュールのなか、時間を作りつつ文章を紡いでいった。

「最初のうちはパソコンを常に持ち歩いて撮影の合間にカフェなどで楽しく書いていました。けど、後半は楽しむなんて余裕もなく、編集部で深夜1時、2時…徹夜で書き続けた日もありました」(押切・「」内以下同)

 現役モデルにとって徹夜仕事は肌や体調管理に影響が及ぶ可能性もあるだけに、今回の執筆活動はかなり厳しかった。

「根を詰めてやっていたら、腰回りがむくんでしまって、あれっ!? 太ったかも! なんてこともありました。肌は意外と強くて大丈夫でしたけど。もっとも、普段から平均睡眠時間は4~5時間なんです。

 これがベストかなと思った章を編集のかたに見ていただいたら、“これだと強引な展開すぎる”なんてダメ出しされることもしばしばでした。物語を書くことに慣れていなかったので、書いては消しての連続でした」

 そんな押切が執筆の合間、気分転換にしていたのが料理。

「手を動かすことが脳には大事だと思って。料理をしてから机の前に座ると、気分がスッキリするんです。だから、家で書くときは豚の角煮とか焼き豚とか、結構、時間がかかるものを作りながら、たまにキッチンに行って鍋の蓋を開けるのが楽しみでしたね。いよいよ追い込みという時期には編集部にお弁当持参で行ってたんですけど、実はそのお弁当作りに燃えちゃった時期もあったりして(笑い)」

 本作を書き終え、書き手としての幅も広がったようだ。

「今回も恋愛のことは少し書いていますが、次回はもっと深く掘り下げてみたいです。特に私の年代、30代半ばにさしかかると結婚と恋愛の間で心が揺れ動くので、女子会トークをリアルに再現したものなども書いてみたいです。この年頃は、キャリアにも諦めがつけられない、微妙な年頃なんですよね」

 また、本書のなかにはモデルならではのオリジナル美容法がいくつも挟み込まれている点も見逃せない。

「日々の積み重ねってやっぱり大事です。紫外線対策でも、私は、これでもかっていうほどつば広の大きな帽子を被っています。紫外線からのリカバリー方法として私は、化粧水でパッティングしたら、保冷剤で火傷しない程度に沈静させる方法を採っています。ゴルフの後などは必ずやってますね。とにかくその日の紫外線はその日のうちに対処することが基本です」

 最後に、彼女に“夢を叶える法則”について聞いてみた。

「やっぱり諦めないことですね。なんにせよ、始めてみることは意外と簡単にできますが、続けるっていうことは難しい。どんな形になっても貫くことが大事。そのためには自分が折れないことも必要ですが、周りの意見を取り入れたり、柔軟でいながら芯を持っていることも大切ですね。それが自然と居心地のいい居場所を見つけることにも繋がると思います」

※女性セブン2013年9月19日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
「押収されたブツを指さして撮影に応じ…」「ゲッソリと痩せて取り調べに通う日々」米倉涼子に“マトリがガサ入れ”報道、ドタキャン連発「空白の2か月」の真相
NEWSポストセブン
元従業員が、ガールズバーの”独特ルール”を明かした(左・飲食店紹介サイトより)
《大きい瞳で上目遣い…ガルバ写真入手》「『ブスでなにもできないくせに』と…」“美人ガルバ店員”田野和彩容疑者(21)の“陰湿イジメ”と”オラオラ営業
NEWSポストセブン
「ガールズメッセ2025」の式典に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月19日、撮影/JMPA)
《“クッキリ”ドレスの次は…》佳子さま、ボディラインを強調しないワンピも切り替えでスタイルアップ&フェミニンな印象に
NEWSポストセブン
結婚へと大きく前進していることが明らかになった堂本光一
《堂本光一と結婚秒読み》女優・佐藤めぐみが芸能界「完全引退」は二宮和也のケースと酷似…ファンが察知していた“予兆”
NEWSポストセブン
売春防止法違反(管理売春)の疑いで逮捕された池袋のガールズバーに勤める田野和彩容疑者(21)
《GPS持たせ3か月で400人と売春強要》「店ナンバーワンのモテ店員だった」美人マネージャー・田野和彩容疑者と鬼畜店長・鈴木麻央耶容疑者の正体
NEWSポストセブン
日本サッカー協会の影山雅永元技術委員長が飛行機でわいせつな画像を見ていたとして現地で拘束された(共同通信)
「脚を広げた女性の画像など1621枚」機内で児童ポルノ閲覧で有罪判決…日本サッカー協会・影山雅永元技術委員長に現地で「日本人はやっぱロリコンか」の声
NEWSポストセブン
三笠宮家を継ぐことが決まった彬子さま(写真/共同通信社)
三笠宮家の新当主、彬子さまがエッセイで匂わせた母・信子さまとの“距離感” 公の場では顔も合わさず、言葉を交わす場面も目撃されていない母娘関係
週刊ポスト
タンザニアで女子学生が誘拐され焼死体となって見つかった事件が発生した(時事通信フォト)
「身代金目的で女子大生の拷問動画を父親に送りつけて殺害…」タンザニアで“金銭目的”“女性を狙った暴力事件”が頻発《アフリカ諸国の社会問題とは》
NEWSポストセブン
鮮やかなロイヤルブルーのワンピースで登場された佳子さま(写真/共同通信社)
佳子さま、国スポ閉会式での「クッキリ服」 皇室のドレスコードでは、どう位置づけられるのか? 皇室解説者は「ご自身がお考えになって選ばれたと思います」と分析
週刊ポスト
Aさんの左手に彫られたタトゥー。
《10歳女児の身体中に刺青が…》「14歳の女子中学生に彫られた」ある児童養護施設で起きた“子供同士のトラブル” 職員は気づかず2ヶ月放置か
NEWSポストセブン
知床半島でヒグマが大量出没(時事通信フォト)
《現地ルポ》知床半島でヒグマを駆除するレンジャーたちが見た「壮絶現場」 市街地各所に大量出没、1年に185頭を処分…「人間の世界がクマに制圧されかけている」
週刊ポスト
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(インスタグラムより)
「バスの車体が不自然に揺れ続ける」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサー(26)が乱倫バスツアーにかけた巨額の費用「価値は十分あった」
NEWSポストセブン