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東京五輪決定後のトルコ 「お・も・て・な・し」には無反応

アジアとヨーロッパの境界線・ボスポラス海峡

大逆転で、「2020年オリンピック開催地」を射止めた東京。最後まで接戦を演じたトルコ(イスタンブール)からは、「Tebrikler Tokyo」(トルコ語で「おめでとう東京」)のツイートが溢れかえるなど、トルコの人々の優しさに胸を打たれた人も多いはず。

とは言っても、実際のところはどうなんだろう? 5度目のトライにも関わらず、また涙を飲むこととなったトルコの人たちの心中は、穏やかではないのではないだろうか!?

「東京は2度目だろ。だったらイスタンブールでやるべきだと思うよ」。正直、街を歩いていて聞く声は、今でも圧倒的にトルコ開催支持派。

「東京開催おめでとう! でも、店からは出て行ってくれ(笑)」というように、日本人だと分かると、タイムリーなネタだけに、冗談半分でイジられることもやたらと多い。フレンドリーなのでお互い気を悪くすることはないけど、やっぱりトルコの人たちにとって、「東京おめでとう」以上に、「イスタンブールで開催したかった」という本音が痛いほど伝わってくる。

また、「東京は原発問題で危ないんでしょ? 地震もある。イスタンブールは安全だよ」と、痛いところをついてくる人も多い。最終プレゼンで安倍首相自ら、「安全です!」と言ったことについては、トルコの人にとっては何も響いていないらしい。ちなみに、「お・も・て・な・し、を知っている?」と聞いたところ、ビックリするくらいトルコでは無反応だったことも付け加えておく。

と言っても、これはイスタンブールでの反応。地方都市ともなれば、よりフレンドリー。「“おめでとう価格”で少し安くしてあげるよ」なんて、購入価格を安くしてもらったこともあったほど。「昨日の敵は今日の友」ではないけれど、トルコに行った際には、タイムリーなオリンピックネタで盛り上がるのもいいかもしれない。

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