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ミャンマーに塩沢とき似のメガネをかけた全長10mの大仏存在

ミャンマーのメガネ大仏

 ヤンゴンの北西約290km、車・バスで約5時間ほどの距離にあるピィという街から、さらに乗り合いバスでさらに南へ約14km。シュエダウン村のシュェミェッマン・パゴダに、世界はおろか、ミャンマー国内でもここでしかみれないほどビッグなメガネブッダがいる!!

 まずパゴダ(仏塔)の中に入って驚かされるのは、異様な電飾の後光が差し込むビッグボディだ(全長約10m)。そして、ご尊顔を拝見するや、あらゆるメガネを取り揃えているzoffですら購入困難であろうビッグなメガネに衝撃である。メガネだけでも全長150cmくらいはあるだろうか。

「なぜここまでデカいメガネをかけたブッダが必要だったのか?」、そう思わずにはいられない。顔は、どこか往年の名タレント・塩沢ときに似ている気がする。

ありがたいご本尊なはずなのに、見れば見るほど“デカい塩沢とき”にしか見えないのだ。そしてメガネ好きからすると、最も気になるポイント“萌え度”についてだが・・・まるでない。やっぱりどう見ても塩沢ときだし、百歩譲って、デカい橋田壽賀子先生なんですもん。おまけに、我々日本人には、この手の“丸メガネ”は、のび太くんのイメージも根強い。だからなのか、どこか頼りなく見えてしまう。強さと弱さを併せ持つ仏様とは恐るべし、である。

と、これだけ見ると、あまりにビミョーなブッダなのだが、あなどるなかれ! 地元の人はもちろん、ミャンマー国内からも参拝者が後を絶たないほど人気を博している。なんでもこのメガネブッダ、眼病予防・改善はもちろん、視力回復にもご利益があるんだとか。

 しかし、実際に話を聞いてみると、はじめからメガネをかけていたわけではなく、「パンチが弱いから何かエッジのあることを…」という地元の有志たちがあれこれ考えた結果、メガネをかけさせることにしたらしい(比較的近年に)。ということで、眼病予防にご利益があるというのも、完全に後付け設定なのだが、なぜかミャンマーの人々はこの伊達メガネブッダを信奉しきっているのだ。

 ちなみに、こちらのメガネ、かけ始めてから3代目のお品になるとのこと。やはりデカいだけあって老朽化が早いらしい。そんなわけで、何のご利益があるのかナゾだけど、初代メガネもこれ見よがしに飾っていたりする。それを見て、どうしろと? 

 なお、2代目メガネは盗難に遭ったため飾られていない。よくバレずにこんなデカいメガネを運べたな。というか、盗ろうと思ったほうもどうかしてるけど、盗られたほうも盗られたほうだよ。

 被害を免れたありがたい(!?)初代のメガネケースには、たくさんのメガネが奉られている。後付け設定にも関わらず、実際に「視力が良くなった! 眼病が治った!」というメガネ卒業者たちが、「あなたのおかげです」と言わんばかりに、不必要になったメガネを奉納しているんだとか。

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