芸能

エマ・ワトソン SNS投稿への対策は「お洒落な場所行かない」

5月、カンヌ国際映画祭に登場したエマ・ワトソン(C)Kazuko Wakayama

 10年間に渡ってメガヒットをし続けた『ハリー・ポッター』シリーズのヒロイン、ハーマイオニー役で若くして世界的なスターとなったエマ・ワトソン(23才)。シャネルの香水のミューズやバーバリーの広告にも起用され、ファッション・アイコンとなったエマが、最新作として選んだのは、女性たちの大きな支持を集めるソフィア・コッポラの新作『ブリングリング』(公開中)である。LAで実際に起きたセレブ宅ばかりを狙った高校生による窃盗事件を描いたこの作品で、エマは窃盗団の中心的存在の“ニッキー”を演じ、優等生的イメージを脱却。新境地を開拓した彼女に話を聞いた。

――“ニッキー”は、エマ・ワトソンのイメージとかけ離れたキャラクターだけれど、なぜこの役を引き受けたの?

エマ:脚本を読まないで、出演を決めたのよ。ソフィア・コッポラの大ファンだったから。確かに“ニッキー”は、不快な人間よね。正直言って、最初は演じるのが難しかった。彼女の身になって考えることとか、普段の演技方法はできなかったから。でも、それが女優の醍醐味だと思うの。それに、彼女の考え方を理解するようになってからは、よりリアルに演じられたと思うわ。

――セレブリティへの憧れが、この事件のひとつの要因になっていますが、憧れられる側としてセレブ文化についてどう思う?

エマ:今のセレブのファッションやライフスタイルに憧れる風潮は、インターネットの普及によるところが多いと思うわ。グーグルやFacebook等のSNSがなければ実際のセレブの姿や写真なんてわからないでしょ。しかも、今では個人が写真を取ってSNSに投稿することができるし、ある意味それは各個人がそれぞれのモデルとかセレブとして成立できるってこと。それは10年前とはまた違う状況よね。

――あなたは“狙われる側”ですよね。

エマ:神経質になることもあるし、怖いと感じるわ。だからプライバシーに関しては気を付けているの。できる限り一般人と同じように過ごそうとしている。自分に対する不愉快な情報とかは、入れないようにしたり、対処しているわ。私にまったく関心がないような人たちがいる環境で過ごすとか(笑い)。流行だったりおしゃれだったりするクールな場所には行かないの。

――撮影中、楽しかったエピソードはありますか?

エマ:盗みに入るシーンはとてもスリリングだったわ。夜、私たちは盗みに入る家の前に集合して、ソフィアから、盗むべきもののリストだけを渡されたの。自分たちで家への入り方を見つけなきゃいけなくって、結局私たちは2階から入って、リストにある赤い靴とか黒いバッグどかを駆けずり回って探したわ。実際に泥棒の気分を味わえたってワケ。正直、居心地が悪かったし、すごく疲れたけれど、結果としてはすごく面白い体験だったわね。

――もしセレブリティーの家に空き巣に入れて何かを盗めるとしたら、誰の家に入って何を盗みますか?

エマ:ソフィアね。で、彼女のワードローブを盗みたいわ(笑い)。彼女のスタイルは大好きなの。

取材・文■立田敦子

『ブリングリング』
ソフィア・コッポラ監督が、5人の少女が引き起こした被害総額3億円に上る実際の窃盗事件を映画化した青春ドラマ。ハリウッドセレブに憧れを抱く若者たちが、セレブの家に侵入し、高級ブランド服やジュエリーの数々を盗み出すさまを、スタイリッシュな映像で描く。渋谷シネクイント他にて公開中。

関連記事

トピックス

新関脇・安青錦にインタビュー
【独占告白】ウクライナ出身の新関脇・安青錦、大関昇進に意欲満々「三賞では満足はしていない。全部勝てば優勝できる」 若隆景の取り口を参考にさらなる高みへ
週刊ポスト
受賞者のうち、一際注目を集めたのがシドニー・スウィーニー(インスタグラムより)
「使用済みのお風呂の水を使った商品を販売」アメリカ人気若手女優(28)、レッドカーペットで“丸出し姿”に賛否集まる 「汚い男子たち」に呼びかける広告で注目
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
《出所後の“激痩せ姿”を目撃》芸能活動再開の俳優・新井浩文、仮出所後に明かした“復帰への覚悟”「ウチも性格上、ぱぁーっと言いたいタイプなんですけど」
NEWSポストセブン
”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下主催の「茶会」に愛子さまと佳子さまも出席された(2025年11月4日、時事通信フォト)
《同系色で再び“仲良し”コーデ》愛子さまはピンクで優しい印象に 佳子さまはコーラルオレンジで華やかさを演出 
NEWSポストセブン
クマ捕獲用の箱わなを扱う自衛隊員の様子(陸上自衛隊秋田駐屯地提供)
クマ対策で出動も「発砲できない」自衛隊 法的制約のほか「訓練していない」「装備がない」という実情 遭遇したら「クマ撃退スプレーか伏せてかわすくらい」
週刊ポスト
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
文京区湯島のマッサージ店で12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕された(左・HPより)
《本物の“カサイ”学ばせます》12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕、湯島・違法マッサージ店の“実態”「(客は)40、50代くらいが多かった」「床にマットレス直置き」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン