芸能

『半沢直樹』続編話が沸いては消える背景に堺雅人側の思惑も

 昨年、堺雅人主演で、最高視聴率42.2%を記録し大きな話題となったドラマ『半沢直樹』(TBS系)。その後、TBS局内では、続編の話が沸いては消え、沸いては消え、という状況が続いているのだという。

「4月期から、『半沢直樹』の原作者である池井戸潤氏のドラマが、同時に2本も始まりました。『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)、『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)ともに好調な滑り出し。そのため、『半沢直樹』の続編を望む声は日増しに大きくなっている」(TBS関係者)

 TBSは『半沢直樹』と同じスタッフで、『ルーズヴェルト・ゲーム』を制作しているが、なぜ『半沢直樹』の続編が実現していないのだろうか。

「さまざまな事情があって、話が前に進まないのでしょう。ただ、堺側としては続編を撮ることの危険性も十分に考慮に入れている。もちろん、続編が1期を上回ることもありますよ。昔だったら『3年B組金八先生』(TBS系)、『教師びんびん物語』(フジテレビ系)、最近だったら『ドクターX』(テレビ朝日系)などは1期よりも2期に良い数字を残しています。

 ただ、過去のヒットドラマを見ると、続編で失敗したケースは数え切れないほどある。もし『半沢直樹』が期待したような数字が取れなければ、堺に責任が問われる可能性もあるでしょうから、慎重になるのは十分に理解できます」(同前)

 では、視聴者が『半沢直樹』の続編を目にすることはかなわないのだろうか。

「連続ドラマより、2時間スペシャルでの放送の方が可能性は高いとは思います。連続ドラマになると、回を重ねるごとに数字が落ちる危険性がありますが、スペシャルであれば、1回限りなので数字が計算できますからね」(同前)

 前述した通り、続編を期待する声は止まないものの、実現に向けてハードルが高いのが現状だ。芸能関係者はこう話す。

「テレビ界に限ったことではないが、誰かが売れると、制作サイドはすぐに二匹目のドジョウを狙ってくる。それにホイホイと応じると、あっという間に消費されてしまい、視聴者に飽きが生まれる。主演の堺雅人側がすんなり『半沢直樹』の話に応じないのは、ギャラがどうと言うよりも、そのような状況を見越しての判断もあるのでしょう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

東京都内の映画館で流されたオンラインカジノの違法性を訴える警察庁の広報動画=東京都新宿区[警察庁提供](時事通信フォト)
《フジ社員だけじゃない》オンラインカジノ捜査に警察が示した「本気度」 次のターゲットはインフルエンサーか、280億円以上つぎ込んだ男は逮捕
NEWSポストセブン
国民民主党から公認を取り消された山尾志桜里氏の去就が注目されている(時事通信フォト)
「国政に再挑戦する意志に変わりはございません」山尾志桜里氏が国民民主と“怒りの完全決別”《榛葉幹事長からの政策顧問就任打診は「お断り申し上げました」》
NEWSポストセブン
参政党の神谷宗幣・代表(時事通信フォト)
《自民・れいわ・維新の票を食った》都議選で大躍進「参政党現象」の実態 「流れたのは“無党派層”ではなく“無関心層”」で、単なる「極右勢力の台頭」と言い切れない本質
週刊ポスト
中居正広氏と被害女性の関係性を理解するうえで重大な“証拠”を独占入手
【スクープ入手】中居正広氏と被害女性との“事案後のメール”公開 中居氏の「嫌な思いをさせちゃったね。ごめんなさい」の返事が明らかに
週刊ポスト
苦境に立たされているフジの清水賢治社長(左/時事通信フォト)、書類送検された山本賢太アナ(右=フジホームページより)
“オンカジ汚染”のフジテレビに迫る2つの危機 芋づる式に社員が摘発の懸念、モノ言う株主からさらに“ガバナンス不全”追及も
週刊ポスト
二刀流復活・大谷翔平の「理想のフォーム」は?(時事通信フォト)
二刀流復活・大谷翔平の「理想のフォーム」は?「エンゼルス時代のようなセットポジションからのショートアームが技術的にはベター」とメジャー中継解説者・前田幸長氏
NEWSポストセブン
24時間テレビの募金を不正に着服した日本海テレビ社員の公判が行われた
「募金額をコントロールしたかった」24時間テレビ・チャリティー募金着服男の“身勝手すぎる言い分”「上司に怒られるのも嫌で…」【第2回公判】
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
「“俺はイジる側” “キツいイジリは愛情の裏返し”という意識を感じた」テレビ局関係者が証言する国分太一の「感覚」
NEWSポストセブン
衝撃を与えた日本テレビ系列局元幹部の寄付金着服(時事通信フォト)
《24時間テレビ寄付金着服男の公判》「小遣いは月に6〜10万円」夫を庇った“妻の言い分”「発覚後、夫は一睡もできないパニックに…」
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一
【スタッフ証言】「DASH村で『やっとだよ』と…」収録現場で目撃した国分太一の意外な側面と、城島・松岡との微妙な関係「“みてみぬふり”をしていたのでは…」《TOKIOが即解散に至った「4年間の積み重ね」》
NEWSポストセブン
警視庁を出る鈴木善貴容疑者=23日午前9時54分(右・Instagramより)
「はいオワター まじオワター」「給料全滅」 フジテレビ鈴木容疑者オンカジ賭博で逮捕、SNSで1000万円超の“借金地獄”を吐露《阿鼻叫喚の“裏アカ”投稿内容》
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居正広と元フジ女性アナの「メール」全面公開ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居正広と元フジ女性アナの「メール」全面公開ほか
NEWSポストセブン