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植松晃士氏 妙齢の女性がまだ自分探しするのは効率悪すぎる

 ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、世のオバサマたちが清く正しく生きるためにアドバイスを送ります。今回は妙齢女性の「自分探し」についてのお話です。

 * * *
 先日、ある妙齢のご婦人が「私、まだ“本当の自分”がわかっていないような気がするの。だから周囲とうまくやっていけないんだと思う」とおっしゃるのを聞いて、のけぞりそうになるほど、驚きました。

「まだ“自分探し”をなさってるの? 人生折り返し地点を過ぎたのに、そのうち“終点”に着いちゃうわよ」とは、言えませんでしたが。

 私は本当に不思議なのですが、40年も50年も“自分”とつき合ってきて、どうしてありのままの自分が認められないんでしょう?

「今日より素敵な自分になりたい」と、現実の延長線上にある“進化”を望むのならわかるのです。でも、“分身(分心)の術”を使うオバさんの“脳内自分”は決まって、現実とは似ても似つかない、“なんだかとってもドラマティックに素敵な私”。

 ひと言、申します。“ドラマティックに素敵な私♡”に変身するなんて、蟻がマリー・アントワネットさまに変身するくらい、ありえません。白鳥に姿を変える“醜いアヒルの子”にだって、年齢制限があるんですよ。

 人生をリセットして、新たな道を開拓していくのは、若い人に与えられた特権だと思います。もちろん、何才になってもリセットは可能かもしれないけど、それまでの何十年間もの年月を否定するなんて、効率が悪すぎると思いませんか?

「いつか美しい白鳥に生まれ変わって」といった幻想を抱き続けるのは、時間の無駄というもの。それよりも、アヒルとしての誇りを持って、「アヒルの女王」を目指しましょうよ!

 オバさん、万歳!

※女性セブン2014年7月3日号

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