ライフ

ハワイは奇跡に出逢える聖地 空にかかった「三重の虹」写真

ハワイの聖地で出逢った奇跡の三重の虹

 世界中の「聖地」をめぐる女性写真家が、ハワイのマウイ島の東端・ハナの町で出逢ったのが写真で紹介している奇跡の「三重の虹」。ハナはハワイ王家の先祖たちが暮らしていた神聖な場所で天上の地であったという。新刊『奇跡に出逢える世界の聖地』(小学館)を上梓したばかりの写真家・稲田美織氏が、聖地としてのハワイについて綴る。

 * * *
 ハワイに到着して飛行機を降りた途端、花の香りに包まれた。まるで空気の粒子の一部が花の香であるかのように。そして無条件に幸せな気分になった。これが「マナ」というハワイのエネルギーなのだと後でわかった。今は観光地としての印象が強いが、ハワイは元来、神々が存在する特別な地なのだ。

 ネイティブアメリカンは、東アジアからベーリング海峡にかかる陸の橋を通ってアメリカ大陸に渡っていったが、ポリネシアンはアジアから、マレーシア・インドネシアの島々を伝って約2000年前にポリネシア西域に達し、ニュージーランド、イースター島、マーケサス諸島などに広がり、マーケサス諸島やタヒチから移り住んだ人々がハワイの先住民となった。

 ハワイアンはすべてに神が宿ると信じて、祈りが日々の生活そのものであり、漁をする時も、花を摘む時も、カヌーを作る時も、自然の神様に祈りを捧げてから行っていた。また月の満ち欠けによって変化するすべての月に名前が付いていて、農作業、漁業、その他の儀式など、すべて月に従って行っていた。珊瑚も満月に産卵し、潮の干満も月の引力が起こすのだから、自然に従うその方法は、かなり理に適っていたのだと確信する。

 カフナは呪術師・神官で、人々の精神的指導者であったが、たとえば、それぞれの職業の達人も“カフナ”と呼ばれていた。神官は、神殿を建てるために、エネルギーに満ちた場所を見極めなければならなかった。カヌー職人のカフナは、カヌーを作るのに良い木を探すことができた。木そのものが持つ力、それを見極める人の力のことをマナ(気)という。その人が与えられた自分の役割を怠けたりすると、本来は自分に宿っていたマナがすぐに消えてしまうのだそうだ。石にもマナが宿り、人々はそこで祈りを捧げていた。

 ハワイの島々にはヘイアウという神域・神殿があり、今でも人々はそこに果物をお供えしたり、掃除したり世話をしている。古代においては、特別の許可がない限り女人禁制の聖域で、その3階建ての木組みの塔や、聖水や太鼓を保管する小屋は青森の三内丸山遺跡の建物と、とても似ている気がした。

トピックス

不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン
国民民主党から参院選比例代表に立候補することに関して記者会見する山尾志桜里元衆院議員。自身の疑惑などについても釈明した(時事通信フォト)
《国民民主党の支持率急落》山尾志桜里氏の公認取り消し騒動で露呈した玉木雄一郎代表の「キョロ充」ぷり 公認候補には「汚物まみれの4人衆」との酷評も出る
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
「松井監督」が意外なほど早く実現する可能性が浮上
【長嶋茂雄さんとの約束が果たされる日】「巨人・松井秀喜監督」早期実現の可能性 渡邉恒雄氏逝去、背番号55が空席…整いつつある状況
週刊ポスト
発見場所となったのはJR大宮駅から2.5キロほど離れた場所に位置するマンション
「短髪の歌舞伎役者みたいな爽やかなイケメンで、優しくて…」知人が証言した頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の“意外な素顔”と一家を襲った“悲劇”《さいたま市》
NEWSポストセブン
6月15日のオリックス対巨人戦で始球式に登板した福森さん(撮影/加藤慶)
「病状は9回2アウトで後がないけど、最後に勝てばいい…」希少がんと戦う甲子園スターを絶望の底から救った「大阪桐蔭からの学び」《オリックス・森がお立ち台で涙》
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン