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夢の温泉生活がピンチ! 住民のために泉ピン子が立ち上がる

 NHK連続テレビ小説『マッサン』での、“嫁いびり”が好評な泉ピン子(67才)。そんな彼女が今、暮らしているのは静岡・熱海駅から車で10分ほどのところにある斜面型のリゾートマンション。築20年以上のマンションではあるが、建った当時はバブル期で、話題の“億ション”として注目を集めた。

 このマンションの最大の魅力は、自分の部屋に日本三大温泉場のひとつである熱海温泉の源泉を引き込めること。

「温泉を引くには、まずクアハウスと約50万円で契約。そして温泉使用預託金150万円と月額使用料3万円を支払わなければならないんです。つまり初期費用は約200万円。それでもこのマンションの入居者の多くは、その温泉を目当てに買われているんです」(地元の不動産関係者)

 しかし、今、マンション自慢の“温泉”を巡って、住民と管理会社の間で深刻なトラブルが起こっていた。マンション住民がこう憤る。

「プールのモーターが壊れたという理由で、ずっと温泉プールが閉鎖されているんですよ。しかも、それだけじゃなくて、自分たちの部屋に引いている温泉が出ない日もあるんです。なんでも、老朽化した水の配管の取り換えをしているためらしいんですが、いつ終わるのかも全然わからなくて…。高いお金を払っているのに、温泉もプールも使えないんじゃ、あんまりですよ!」

 夢の温泉生活がお預けとなって憤まんやるかたない住民たち。そんな彼らの怒りの声はどんどんふくらみ、ここでついに真打登場! ピン子が立ち上がったのだ。

「私たち一般人はなかなか管理会社に言いたいことを言えないんですけど、ピン子さんが先陣を切って管理会社と闘ってくれているんです。つい先日、ピン子さんから“あたしはテレビでここの宣伝までしてあげてるんだから! 言ってやったわよ! 温泉が出ないなら、月額3万円払ってるんだから『1日1000円返せ!』って”と報告を受けたんです。今や多くの住民たちから“私たちのリーダーになってほしい”なんて声があがっていますよ」(あるマンション住民)

 管理会社に、怒髪天を突いたピン子がやんややんやと猛抗議をする姿が目に浮かんでくる。ジャンヌ・ダルク・ピン子によるまさに“千円一揆”。

 管理会社に事態の真相を聞くと、「何の問題もなく、一切のクレームもありません」と否定するものの、ピン子については、「ピン子さんは毒舌というか、ああいうキャラクターですから…。私どもにも“どうせ私はうるさいババアだよ!”とか、よく口にされていますから、まあそんな流れで“温泉が出ないなら1000円返してもらうわね”とか、どこかでおっしゃられたのかもしれませんね…」と、少々困惑ぎみ。

 リゾートマンションだけに、セカンドハウス、別荘として使う住民も多いようだが、ピン子のように“終の棲家”として暮らしている人たちにとっては、とりわけ由々しき問題であるのは間違いない。

※女性セブン2014年11月20日号

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