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中国 空母「遼寧」搭載予定の艦載機「殲-31」を正式に公開か

 中国初の空母「遼寧」に搭載される予定の艦載機「殲-31(J-31)」が11月11日から16日まで広東省珠海市で行なわれる第11回中国国際航空宇宙博覧会で正式に公開されることが分かった。

 J-31は中国瀋陽飛機工業集団が開発し第5世代双発ステルス戦闘機で、全長17m程度のため空母艦載機に向いているという。航空ショーで公表されることで、遼寧に搭載されるのは時間の問題とみられる。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が報じた。

 同機は給油なしで4000km以上飛行できる。具体的な性能は「全長16.9m、高さ4.8m、翼幅11.5m、最大速度マッハ1.8、離陸重量17.5トン、離陸距離400m、着陸距離600m」となっている。すでに、2年前の2012年10月に初飛行に成功しており、現時点で約130機完成しているという。

 大きな特徴は米空軍のF-22戦闘機やF-35戦闘機、ロシアのT-50戦闘機と同じく、ステルス性を強く意識した設計の機体であること。

 中国では2年後には自国製の航空母艦が完成すると伝えられており、J-31が遼寧に搭載されることで、今後の空母艦載機の戦闘能力などを試す格好のチャンスとなる。

 一方、中国海軍の張召忠提督は同機を海外に輸出する計画も示唆しており、アルゼンチンが触手を動かしているとも伝えられる。

 いずれにせよ、同機が本格的に実戦用に運用されれば、日本や台湾、あるいは東南アジア諸国にとって大きな脅威になることは間違いない。

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