芸能

朝ドラ抜擢続く元グレチキ北原 人を惹きつける人柄と演技力

元グレチキの北原雅樹は『あさが来た』出演中(公式ブログより)

 高視聴率の続くNHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』。その出演者の中に、懐かしい顔を見つけて「もしかしてあの人…?」と思った人も多かったのではないだろうか。炭鉱夫役を務めている北原雅樹(39)だ。

 彼は90年代に一世を風靡したお笑いコンビ、「グレチキ」ことグレートチキンパワーズのツッコミ担当。コンビは2005年に解散し、2009年には北原自身も芸能活動を休止したことで表舞台からは消えてしまっていたが、なぜまた全国区のドラマに舞い戻ってこられたのか、そしてこれまで何をしていたのか、謎の部分も多い。

 ドラマウォッチャーでもあるイケメン評論家の沖直実さんは、以前の彼をこう振り返る。

「北原さんは若い頃から演技力には定評があって、『星の金貨』や『未成年』など、90年代の名作ドラマにもよく起用されていました。グレチキブームが去ってからはほとんど見かける機会がありませんでしたが、今年に入って『マッサン』、『あさが来た』とNHKの朝ドラに出演しています。

 彼が全国区に返り咲くことができたのは、安定した演技力もさることながら、その人柄も大きいんじゃないかと思います。15年ほど前、テレビ関係者の食事会で彼を見かけましたが、スタッフにものすごくかわいがられているなという印象でした。周りから下の名前で『まさき~』と呼ばれていて、とても人懐っこいんです」

 北原は以前、あるインタビューで『マッサン』出演について「NHKの大阪放送局の朝ドラ担当の方に、ぜひボクを使ってみて下さい、と売り込みに行ったんです」と語っている。そこで仕事をゲットできたのは、彼のかわいがられやすいキャラクターによるところもあったのかもしれない。

 そして、今回も同じNHK大阪放送局の制作の『あさが来た』への出演。『マッサン』での演技が制作陣に評価されたからだろう。

 北原の近況は、フェイスブックやブログなどで窺い知ることができる。それによれば彼は現在、『ズームイン!!朝!』(日本テレビ系)のお天気お姉さんだった夫人の真紀さん(旧姓杉本)、そして二人の息子とともに兵庫県加古川市で暮らしている。地元のケーブル局、ラジオ局で夫婦揃ってのレギュラー番組を持つほか、劇団を主宰し、子育て支援の活動なども積極的にこなしている。

「『マッサン』や『あさが来た』を見る限り、演技力は全く衰えていません。それどころか深みを増しています。一時期はハローワークにも通って、卵のパック詰め工場で働いたりトラック運転手になったり、いろんな仕事をしてきたそうです。人気者だった頃から、どんな無茶ぶりもこなせる器用なところはありましたが、苦労をした経験が今の演技に活かされているのだと思います。見た目も変わらず華があって、今は良いパパの雰囲気もあります」(沖さん)

 現在の充実ぶりからさらなる飛躍を期待したいところだが、『あさが来た』の出番は今のところそんなに多くはない。再び全国ネットの仕事は舞い込んでくるだろうか。

「どんな役もこなせるからオファーは出しやすいと思います。北原さんが『あさが来た』に出演すると、ネットでは『懐かしい!』という声がたくさん上がりました。短い出演時間でもしっかり印象を残せている証拠です。加古川での生活も、家族や地元の皆さんととてもうまくやっている様子に窺えます。芸能以外の仕事も手を抜かない。すべてのことに全力投球する姿は、見ている人に勇気を与えるのではないでしょうか。芸能界で一度は夢破れながらも、またがんばって戻ってきた彼から元気をもらえるという人は多いはずなので、これを機に再び注目されると思います」(沖さん)

 人生2度目のブレイクはあるか?

関連キーワード

関連記事

トピックス

緊急入院していた木村文乃(時事通信フォト)
《女優・木村文乃(37)が緊急入院していた》フジ初主演ドラマ撮影中にイベント急きょ欠席 所属事務所は「入院は事実です」
NEWSポストセブン
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
《豊田市19歳女性刺殺》「家族に紹介するほど自慢の彼女だったのに…」安藤陸人容疑者の祖母が30分間悲しみの激白「バイト先のスーパーで千愛礼さんと一緒だった」
NEWSポストセブン
女子児童の下着を撮影した動画をSNSで共有したとして逮捕された小瀬村史也容疑者
「『アニメなんか観てたら犯罪者になるぞ』と笑って酷い揶揄を…」“教師盗撮グループ”の小瀬村史也容疑者の“意外な素顔”「“ザ”がつく陽キャラでサッカー少年」【エリート男子校同級生証言】
NEWSポストセブン
2023年7月から『スシロー』のCMに出演していた笑福亭鶴瓶
《スシローCMから消えた笑福亭鶴瓶》「広告契約は6月末で満了」中居正広氏の「BBQパーティー」余波で受けた“屈辱の広告写真削除”から5カ月、激怒の契約更新拒否
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長》東洋大卒記者が卒業証明書を取ってみると…「ものの30分で受け取れた」「代理人でも申請可能」
NEWSポストセブン
オンカジ問題に揺れるフジ(時事通信)。右は鈴木善貴容疑者のSNSより
《フジテレビに蔓延するオンカジ問題》「死ぬ、というかもう死んでる」1億円以上をベットした敏腕プロデューサー逮捕で関係する局員らが戦々恐々 「SNS全削除」の社員も
NEWSポストセブン
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
《新歓では「ほうれん草ゲーム」にノリノリ》悠仁さま“サークル掛け持ち”のキャンパスライフ サークル側は「悠仁さま抜きのLINEグループ」などで配慮
週刊ポスト
70歳の誕生日を迎えた明石家さんま
《一時は「声が出てない」「聞き取れない」》明石家さんま、70歳の誕生日に3時間特番が放送 “限界説”はどこへ?今なお求められる背景
NEWSポストセブン
ノーヘルで自転車を立ち漕ぎする悠仁さま
《立ち漕ぎで疾走》キャンパスで悠仁さまが“ノーヘル自転車運転” 目撃者は「すぐ後ろからSPたちが自転車で追いかける姿が新鮮でした」
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「こんなロケ弁なんて食べられない」『男子ごはん』出演の国分太一、現場スタッフに伝えた“プロ意識”…若手はヒソヒソ声で「今日の太一さんの機嫌はどう?」
NEWSポストセブン
1993年、第19代クラリオンガールを務めた立河宜子さん
《芸能界を離れて24年ぶりのインタビュー》人気番組『ワンダフル』MCの元タレント立河宜子が明かした現在の仕事、離婚を経て「1日を楽しんで生きていこう」4度の手術を乗り越えた“人生の分岐点”
NEWSポストセブン
元KAT-TUNの亀梨和也との関係でも注目される田中みな実
《亀梨和也との交際の行方は…》田中みな実(38)が美脚パンツスタイルで“高級スーパー爆買い”の昼下がり 「紙袋3袋の食材」は誰と?
NEWSポストセブン