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「オバさんのオジさん化」 防ぐためにはズボンをパンツに変更

 ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、世の中のオバさんたちに健康かつ美しく生きていくためのメッセージを送ります。今回は、ファッションの「オジさん化」を防ぐためのワンポイントアドバイスです。

 * * *
 皆さま、ご機嫌よう。そして成人の日を迎えられた皆さま、おめでとうございます! 「成人式なんて、遠い過去の記憶ね…」と、遠くの一点を見つめてしまったアナタ、違うんです。

 昨年、お話ししましたが、私は自分の誕生から30才までを“前世”と呼んでおります。“前世”に対し、30才以降は“現世”。つまり今年50才を迎えるかたがたは、“現世”ではちょうど“成人”に当たるというわけなんです。

 今や日本女性の半分は50才以上のかたがたが占めています。現実的に人生50才からが本当のスタートと捉えれば、“現世、成人”説は、理にかなっていると思いませんか?

 今日はそんな“現世、成人”のかたがたの、ファッションについてお話ししたいと思います。

 私が街をウオッチした結果、この世代のかたのユニフォームはズバリ、ダウンコートにズボンです。パンツではなく、ズ・ボ・ン。

 軽くて暖かいダウンを手放せない気持ちはわかります。ただ問題は、ダウンコートにズボンというユニフォームを着用した多くのかたが、オジさんなのか、オバさんなのか、区別がつかないという事態に陥っていることです。

 信号待ちをしている隣のオジさんらしき人が、実は女性だったと気づいたときの衝撃といったら! もう何というか、言葉では表現できない脱力感に襲われます。

 こういった“オジオバさん”に共通するのは、地味色のダウンにズボン、ぺったんこの靴。しかもショートカットと呼ぶには微妙な短髪。

 これで、アクセサリーもメイクもしていなかったら、「ゴミ出しルックのまま、慌てて街に繰り出してきちゃった?」と、思われても仕方ありません。

 カジュアルって、実はとても着こなしが難しいものなんです。カジュアル=楽ちんと勘違いすると、オジさん化の一途を辿るしかありません。

 これを断ち切るために、私からたった1つの提案があります。それは「ズボンをパンツに変えましょう」ということ。パンツに見えるズボンを選ぶポイントは、シルエットです。だぶだぶとした、ゆとりのあるズボンではなく、思い切ってスリムなラインのパンツを選ぶんです。

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