説法を聞きたいのはファンだけではだけではない。A.B.C−Z、ジャニーズのふぉ~ゆ~、They武道、ジェシーなど、事務所の後輩たちも剛の言葉を求めてやってくるのだそう。
「やりたいことがあってジャニーズにいるならいいけど、ないのならジャニーズを辞めた方がいいと思う。どうすれば剛くんみたいになれますか? と聞かれますが、ぼくはたまたまラッキーだったと思ってます。そんな彼らに必ず“ファンの人を大切に愛しなさい”って言っています。そこが全てだと思うので。ぼくの力で現実を動かすことはできないけれど、心の中に根付くような、エネルギーになるような言葉を伝えられればと」
差別や批判で傷つきながらも前を向き続けてこられたのは“ジャニーズ”であったからこそだという。
「ジャニーさんの思いをアーティスト1人1人は考えて、その延長線上に自分がいるってことを、そして自分がどこにいるのかを見失ってはいけないと思う。ジャニーズの中でできることっていっぱいあるんですよ。その中で模索し続けたい。そして悩んでいる人を1人でも多く救えればと思います」
剛の『説法』は、年を重ね、年輪を重ねるごとに、その深みを増していた。
※女性セブン2016年6月30日号