韓国の名門・高麗大学で政治外交学を専攻、同大学大学院で「日本帝国主義の民族同化政策」を研究し、政治学博士号を取得した。
1998年、世宗大学の教員となった保坂氏は竹島研究に没頭し、歴史的考察から「独島は韓国領」との主張を展開。メディアにも頻繁に登場し、祖国・日本への辛口トークが韓国で話題となり知名度を上げた。在韓歴はおよそ30年。2003年に韓国に帰化した。
昨年8月15日には、研究の集大成とも言える前掲の著書『独島、1500年の歴史』を韓国で刊行。日米韓の史料を基に、平易な文体で綴られた同書は韓国の青少年推奨図書にも指定され、ソウル市内では保坂氏の講演会やサイン会など大々的な出版キャンペーンが催された。
教鞭をとる世宗大学の申求・総長からも、保坂氏は「日本出身でありながら独島が韓国領であることを国内と日本、そして全世界に知らしめる非常に重要な人物。世宗大学は保坂教授の率いる独島総合研究所を惜しみなく支援する」(2016年8月29日付『イーデイリー』)と絶賛されている。近年は竹島問題だけでなく、慰安婦問題でも日本批判を展開している。