獣医学部の新設で首相の意向が働いたのではないかという加計学園疑惑で「総理のご意向」文書を本物と認めた前川氏はこう語った。
「取材をお受けしたのは、『これは国民が知らなければならないことだ』と思ったからです。もちろん『在職中に正しい方向に戻すために力を尽くすべきだったのではないか』とのご批判は甘んじて受けます。文科省の後輩たちにも申し訳ない思いです。
しかし、天下り問題で文科省が失った信頼を少しでも取り戻すためにも、いうべきことをいわなければいけないと決意したのです」
政権が道を違えていないか。監視役に徹するメディアの役割が、改めて問われている。
※週刊ポスト2017年6月9日号