「“事故が起きる原因をつくった”として、石橋容疑者も同じく過失運転致死傷罪に問えると県警が判断したのです」(全国紙社会部記者)
逮捕以降、石橋容疑者の悪業が次々に明らかになった。
「彼は走行妨害の常習犯で、事故1か月前の5月には、追い越そうとした車に自分の車を寄せて接触し、自動運転処罰法違反容疑で書類送検されています」(前出・全国紙記者)
本誌・女性セブン2017年11月2日号では、亡くなった嘉久さんの母親・文子さん(77才)にインタビュー。「今回の件は事故ではなく、殺人事件です。容疑者を厳罰に処してほしい」という悲痛な訴えを掲載し、大きな反響を呼んだ。
風見もまた、文子さんと同じ思いを抱いていた。
「交通事故はふとしたミスによって起こるものですが、人の命を奪うミスは、単なるミスの範疇を超えています。ましてや今回の容疑者には常習性があった。交通事故ではなく“交通犯罪”とみなすべきです。交通事故の現場って、想像を絶するものなんです。血が飛び散り、まさに地獄絵図。残された2人の娘さんの気持ちを思うと、言葉が見つかりません…」
嘉久さんの母親は、今も怖くて自動車を見られないというが、遺族には今後もつらい現実が待っていると風見が語る。
「交通事故は人が亡くなって終わりではありません。これから裁判が始まり、何度も事故の状況を思い出さなければなりません。家族を失っただけでもやりきれないのに、今後も心の負担となる出来事が続く。それを思うと本当にいたたまれない」
※女性セブン2017年11月9日号