一部で「なぜ仕事を選ばないのか」「どこへ向かっているんだ」という声もありますが、先週監督を務めた初の長編映画『blank13』が全国公開されました。斎藤さんは少年時代から大の映画好きであり、コラムも執筆する識者。つまり、最もやりたいであろう仕事にも真正面から挑んでいるのです。

 ただ、斎藤さんが凄いのは、その姿勢がどんな仕事でも変わらないこと。これまで何度となく「なぜ芸人絡みの仕事を受けるのか?」という質問を受けてきましたが、斎藤さんは決まって「芸人さんたちって凄いじゃないですか」とリスペクトを隠しません。どの撮影現場でも全力で挑む芸人たちを尊敬しているからこそ、斎藤さんも芸人絡みの仕事に全力で挑んでいるのでしょう。

 そもそも斎藤さんの座右の銘は、「今日一日を一生と思い全力で過ごす」という意味の“一日一生”。過去に同名のオリジナルお香をプロデュースしたほど、この気持ちを大切にしているのです。

 過去を振り返ってみても、今の活躍が信じられないほど苦労の連続でした。20代中盤には、午前の情報番組『ラジかる!!』(日本テレビ系)で人妻タレントと入浴する「人妻温泉」というコーナーに出演するなど、イロモノ的なキャスティングも真摯にこなし、30代に入ってようやくブレイクのときを迎えた遅咲きなのです。

◆固定化されたイメージは邪魔になるだけ

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