事件を受けて、「元継父」の実名証言を報じたのが米紙『ニューヨーク・デイリーニュース』(2月27日付)だった。その証言によれば、バイラクタル容疑者の母はウクライナ人で、父はウクライナ在住のブルガリア人医師だった。容疑者が幼い頃に両親は離婚。母親は、記事で証言している米テキサス在住の米国人男性と再婚した。

「再婚のタイミングで容疑者は母親とともにテキサスに移住した。ただ、母親は数年で再び離婚。約15年前、容疑者が10代前半の頃に母子はニューヨーク州ロングアイランドに移り住んだ経緯が報じられています」(在米ジャーナリスト)

 この「元継父」はバイラクタル容疑者について「とてもシャイで、友達との付き合いも下手だった」などと振り返っている。記事には高校の卒業アルバムに収められていた容疑者の写真も掲載されている。

 だが、10代前半は内向的だったとされるバイラクタル容疑者について、今回の事件の捜査では「日本人女性に積極的にアプローチしていた」(前出・捜査関係者)という姿が浮かび上がってきている。

「容疑者はこれまでにも複数回、来日したことがあり、周囲には『日本人女性との結婚が夢だ』と語っていた。アメリカにいた時も、旅行者の日本人女性らに声をかけ、“日本に住みたい”などと口説くことがあったといいます。ただ、日本語はカタコト程度で、日本人女性とももっぱら英語での会話をしていたという」(同前)

※週刊ポスト2018年3月16日号

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