◆付属校人気って本当なの?
先にも述べた「不合格」の話は、親戚の子、近所の子の話として、リアルな現実として中学受験の保護者の耳にも入ってくる。親たちは先回りして心配するのが常だから、「有名私立大学の入試がそんなに難しくなっているのなら中学から付属校に入れたほうが安心」となって、ある意味当然と言える。
2018年度入試の受験者数の状況からそれを見てみよう。前年対比の増減。
【早稲田系】早稲田、早稲田大学高等学院、早稲田実業/3校とも増
【慶應系】慶應普通部、慶應中等部、慶応湘南藤沢/3校とも増
【明治系】明治大学付属中野、明治大学付属中野八王子、明治大学付属明治/3校とも増
【立教系】立教池袋、立教新座、香蘭女学校、立教女学院/立教新座、香蘭女学校が増。立教池袋、立教女学院の減はほんのわずか
【中央系】中央大附、中央大附横浜/2校とも増
【法政系】法政大学、法政大学第二/2校とも増
【学習院系】学習院、学習院女子/2校とも増
【日大系】日本大学豊山、日本大学豊山女子、日本大学第一、日本大学、日本大学藤沢、千葉日本大学第一/日本大学、日本大学藤沢を除く4校が増
※日本大学第二、日本大学第三は他大学進学者が多いので入れていない
【東海大系】東海大学附属高輪台、東海大学附属相模、東海大学附属浦安/東海大学附属高輪台を除く2校が増
このほか日本女子大学附属、青山学院、明治学院など、軒並み増えていて、減ったところを探すことが難しいほどだ。