「私は両親が契約してくれたものを引き継いでいるので、全部のがんに対応する保険に加入していますが、診療していると早いうちに女性特有のがん保険だけでも入っておいた方がいいと感じることが多いのです。例えば『子宮頸部異形成』という子宮頸がんの前がん病変、つまり前段階の状態は性交渉の経験がある人なら誰にでも可能性がある病気です。しかし、一度でも罹患すると、その後しばらくは保険に入るのが難しくなるのです」
プルデンシャル生命の「解約返戻金抑制型入院保険II型」に入っているという国立相模原病院の内科・リウマチ科医、児玉華子さんも同意見だ。
「やはり若くても罹患する人の多い婦人科系のがんが気になって加入しています。お金があれば、治療の選択肢は確実に広がります。ぜひリスク回避のために保険を活用してほしいと思います」
高額療養費制度があるとはいえ、毎月少なくとも5万~8万円以上の出費にはなってしまう。やはり備えあれば憂いなしということだろう。
さらに、メンタル面での安心から加入をすすめる声もある。天神レディースクリニック院長の森智恵子さんが言う。
「私感ですが“保険に入って備えている人ほど、健康を保っている”というジンクスみたいなものがあるように思います。私もアフラックの『ちゃんと応える医療保険EVER』とプルデンシャル生命の『医療保険15年』に入っていて、“病気さん、いつでもかかって来て。来たら保険でゆっくり休んでモトをとってやる”と思っています(笑い)。子供もいて家族の大黒柱でもあるから、もし何かあったとしても『大丈夫』といえる状況にしておきたいんです。
海外の保険会社の商品は、日本の生保よりも加入時の審査が簡便なことが多いので、時間がない人にもおすすめです」
たしかに「病気になったらどうしよう」とビクビクしながら暮らすより、万全な守りでどっしり構えていた方が病気が遠のく――というのは事実かもしれない。
※女性セブン2019年7月4日号