長崎県出身で、東京・有楽町の税理士事務所に勤務する松山ひかるさん(仮名・20代)も、帰省のたびに“東京の人”扱いをされるという複雑な心境を吐露する。

「長崎のど田舎出身で、友人のほとんどは田舎に残り、高校卒業から間も無く同級生や近しい人と結婚しました。東京に出られていいね、と言われるくらいならいいのですが、帰省のたびに“東京の流行情報”を求められたり“オシャレなお土産”を求められたり……。私はただ実家に帰って、昔話をしたりゆったりして過ごしたいだけなのに……」(松山さん)

 松山さんの住まいは、実は埼玉・戸田市。電車一本で職場まで通え、都内よりも家賃が安く、静かな環境が気に入って住んでいるのだが、以前地元の友人に問われた際、面倒で「住まいは東京」と言ってしまった為に、今も嘘をつき続けているともいう。

「だから正月帰省の前には“王様のブランチ”(TBS系)みたいな都内の飲食店、ショップ情報をテレビやネットで調べるようになってしまいましたね……。お土産も“東京ばな奈”ではダメで、毎年、表参道や青山、中目黒で人気のお店を調べて買ったり…。以前は確かに“東京っていいよね”と言われて気分も良かった。でも今は、無理して“東京の人”を演じているだけ。苦痛です」

 あなたの周りにいる「東京の人」も、実はこうした苦悩を、ひっそりと抱えているのかもしれない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

高橋一生と飯豊まりえ
《17歳差ゴールイン》高橋一生、飯豊まりえが結婚 「結婚願望ない」説を乗り越えた“特別な関係”
NEWSポストセブン
西城秀樹さんの長男・木本慎之介がデビュー
《西城秀樹さん七回忌》長男・木本慎之介が歌手デビューに向けて本格始動 朝倉未来の芸能事務所に所属、公式YouTubeもスタート
女性セブン
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
女性セブン
有村架純と川口春奈
有村架純、目黒蓮主演の次期月9のヒロインに内定 『silent』で目黒の恋人役を好演した川口春奈と「同世代のライバル」対決か
女性セブン
芝田山親方
芝田山親方の“左遷”で「スイーツ親方の店」も閉店 国技館の売店を見れば「その時の相撲協会の権力構造がわかる」の声
NEWSポストセブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
離婚のNHK林田理沙アナ(34) バッサリショートの“断髪”で見せた「再出発」への決意
NEWSポストセブン
フジ生田竜聖アナ(HPより)、元妻・秋元優里元アナ
《再婚のフジ生田竜聖アナ》前妻・秋元優里元アナとの「現在の関係」 竹林報道の同局社員とニアミスの緊迫
NEWSポストセブン
小泉氏は石破氏に決起を促した
《恐れられる“純ちゃん”の政局勘》小泉純一郎氏、山崎拓氏ら自民重鎮OBの会合に石破茂氏が呼ばれた本当の理由
週刊ポスト
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
大谷翔平(左/時事通信フォト)が伊藤園の「お〜いお茶」とグローバル契約を締結したと発表(右/伊藤園の公式サイトより)
《大谷翔平がスポンサー契約》「お〜いお茶」の段ボールが水原一平容疑者の自宅前にあった理由「水原は“大谷ブランド”を日常的に利用していた」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン