「たしかに、家族に脳卒中の患者がいるなど血圧が高いことによる重大疾患のリスクがある人で基準値を超えてしまっている場合は注意すべきでしょう。
しかし、降圧剤を服用することで血圧が下がり過ぎて転倒を引き起こしたり、脳梗塞が発生しやすくなったりするといわれています。高齢者への投与は慎重にならなければいけません。基準値を超えていたとしても、体重やコレステロール値など他の検査値と総合して降圧剤を処方しないという判断もあります。
血糖値も血圧も、本当に知識がある医師なら、杓子定規に『基準値を守ってください』とは言わず、複数の検査値や既往症から総合して判断を下すでしょう。そういった説明のない医師には要注意です」(上医師)
※週刊ポスト2020年2月28日・3月6日号