国際情報

コロナに対するノーベル賞・山中伸弥、本庶佑両教授の見解

山中伸弥教授は「マラソン」に例えた(共同通信社)

 世界中で新型コロナウイルスの感染が止まらず、日本は「緊急事態宣言」などの“対応”で耐え忍んでいるが、世界から認められる功績を学術界で残している日本の賢人たちも、さまざまな目線から未来に希望を見出そうとしている。

 京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授は、自身を「感染症の専門家ではない」としながらも強い危機感から世界の最新情報を日々発信、現状をマラソンと重ね合わせこう指摘する。

「新型コロナウイルスとの闘いは長いマラソンです。都市部で市中感染が広がり、しばらくは全力疾走に近い努力が必要です」(HP『山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信』)

 さらに山中氏は、日本がパンデミック終息を迎えるには3つのケースしかないと強調する。

「一つは季節性インフルエンザのように気温などの理由でコロナウイルスが勢いをなくすこと。だが気温にかかわらず世界中でまん延していることからすれば、そうでない可能性は高い。そうなると後は二つ。

 ほとんどの人が感染して集団免疫という状態になるか、ワクチンや治療薬ができることだ。ワクチンや治療薬は1年ではできないのではないか。最低1年は覚悟しないといけない。ダッシュと思って全力疾走すると、まだ(ウイルスが社会に)残っているのに力尽きることになってしまう」(4月15日付京都新聞)

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