「菅田将暉さん、有村架純さん、仲野太賀さん、神木隆之介さん。1993年生まれの黄金世代が、テレビドラマ『コントが始まる』で集結したことにはとても注目しています。彼らの魅力を一つ挙げるとするなら、大衆向けの娯楽作から作家性の強い作品まで、幅広くカバーしていることです。

 たとえば菅田さんは『共喰い』『そこのみにて光輝く』『あゝ、荒野』『生きてるだけで、愛。』など、骨太な作品に多数出演。有村さんは、実験的ドラマ『有村架純の撮休』で新たな魅力を開花。仲野さんは言わずもがな、どのポジションでも活躍できる演技派。神木さんは、『太陽』で衝撃的な演技を披露しています。

 メインキャストとして彼らに加わる古川琴音さんは1996年生まれですが、今泉力哉監督と組んだ『街の上で』が好評です。皆さん全員が“主役しかやらないスター”とはやや違った多面的な活躍を見せているため、コアな映画ファンにも評価されているように感じます」

 さらに、今年1月に公開された映画『花束みたいな恋をした』で菅田将暉と有村架純がダブル主演を務めたことにも見られるように、共演作が多いことも特徴だとSYO氏は指摘する。

「このメンバーは共演作も多く、たとえば菅田さんと仲野さんは少年時代からの付き合いでもあります。お互いに切磋琢磨してここまでのし上がってきた経緯もあり、良い刺激を与えあっているのではないでしょうか。彼らが『コントが始まる』の中で何を見せ、この作品を経てどんな成長を遂げるのか、楽しみでなりません」

 同年代で、これまでも共演経験があるからこそ、分かり合える演技というものもあるかもしれない。その意味で『コントが始まる』は、役者同士の掛け合いが一つの見どころになるのではないか。

◆取材・文/細田成嗣(HEW)

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