連続出場が途切れてからの復活は難しいが……
久々の復活となれば話題になるのは必至。抜群の歌唱力を誇り、存在感もビッグな彼女が加われば、紅組メンバーはこの上なく心強いだろうが、現実的には一旦出場が途切れると、復活はかなり難しい。ベテラン芸能記者の石田春男氏は、こう分析する。
「いくらテレビの権威が落ちたとはいえ、『紅白』というブランドはアーティストにとって別格。毎年、限りある枠を奪い合っているわけで、ヒット曲が無いのに出場していた歌手が落選すれば、“お役御免”と考えるのが自然です。そう考えると、現状のブレイクでは和田アキ子の復活は難しいでしょう。
ただ、小林幸子のケースは1つの目安になりそうです。小林は毎年、豪華な衣装で紅白を盛り上げてきましたが、2011年を最後に出場が途切れました、しかし、豪華な衣装がテレビゲームのボスキャラに似ているとして、ネットで“ラスボス”と呼ばれて話題になり、にわかに若者の間でブレイク。2015年に特別出演が実現しました。
ここ数年、“おなじみの顔”が次々と消えている紅白ですが、番組のコアターゲットはやはりシニア層。流行りのアーティストを出場させて若者を取り込みつつ、確実にチャンネルを合わせてくれるシニアも満足させるためには、和田アキ子のようなベテランの存在は大切です。特別出演という形なら、紅白の功労者の和田に報いることが出来ますし、YouTuberと振り付けをコラボするような形なら、流行も上手に盛り込める。逆に言えば、和田にとっては今年が本当にラストチャンスかもしれません」(石田氏)
落選でNHKに恨み節を吐いたのも、“笑って許して”といった心境かもしれない。