後半開始前、セルジオ氏は「中国の監督の顔と名前覚えといてください。これ最後だから」と試合後の更迭を予想。5分に李鉄監督が映ると、「ほら、よく見て。今日最後だから」と再び言及した。そして、ピッチから選手に声を掛ける指揮官に対し、こう言った。
セルジオ氏:(選手は)誰も聞いてない(と言って松木氏の方を向く)。ひとりしゃべり。聞いてない感じしない?
松木氏:全然聞いてないよね。か、通じてないか。でも、ホントにあるらしいですからね、中国のチームね。いろんな所から来ると言葉が若干通じないで、その土地柄の言葉がね、きつくてね。
松木氏はセルジオ氏の発言に同意しつつも、違った見方も提示して李鉄監督をフォローした。中国の国土の広さを考慮したのだろう。だが18分、松木氏はセルジオ氏に対し、やや呆れ気味の反応を示す。
松木氏:今メンバー交代してさ、なんか困っちゃってる感じだね、中国。どうやってやったらいいのって。今、代わってる選手たちは何とかしようと思ってんだけど。
セルジオ氏:最後の采配だったよ、監督の。
松木氏:好きですね、それ。最後の采配。
「今日最後だから」「最後の采配」と繰り返すセルジオ氏に業を煮やした様子が窺えた。松木氏は一度突き放した上で、20分にはセルジオ氏を考慮してか、同じ話題で視点を変えた。
松木氏:この監督、髪の毛をフッフッって、最初からずっとやってるよね。あんな気になるなら、切っちゃえばいいのにね(笑)。ホントに。気になるんだろうね(笑)。楽しんだろうね、きっと。暇な時あれやるんだ。
セルジオ氏:こんなに監督が注目になった試合もないね。
松木氏:ないね(笑)。でも(画面に)結構映すでしょ。
セルジオ氏:映す。最後だから。
松木氏:(小声で)ホントに(苦笑)。
同じことばかりを繰り返していたら、視聴者が飽きてしまう。それでも、相方の発言をたしなめてばかりいたら、コンビとして上手く回らない。松木氏は機転を利かせ、別の角度から監督を評したのだ。それでも後半22分、セルジオ氏は執拗に言及してきた。
松木氏:(中国の)途中交代してる選手、結構いいよね。
セルジオ氏:だから、監督が今日最後なの。
松木氏:ははっ、そうなの!(笑)。なんで(最初から)使わないのかと思うけど。
松木氏が呆れていることに気付いたのか、後半26分、27分と連続してセルジオ氏から予想だにしない発言が飛び出す。
松木氏:中国の選手はディフェンスに入る時、手使うね。ほら、必ずなんか手使うね。
セルジオ氏:人口多いからさ、そういう習慣が付いてんだよ。
松木氏:はっはっはっ、ちょっと待ってください(笑)。
セルジオ氏:交差点行ったらさ、信号赤い時に、だんだんだんだん人が増えてきてさ、自分の場所取らなかったら、ちょっと困るからさ。
松木氏:はっはっ……ちょっと投げやりなコメントになってきました。これでも、もう一点取らないと、ちょっと嫌ですね。流れ的には。
松木氏:(中国が守備の時)手使ってない?
セルジオ氏:人口多いから。