2021年衆議院総選挙、予想獲得議席数

2021年衆議院総選挙、予想獲得議席数

東京ブロック

 自民党議員のスキャンダルが相次いだ東京も自民苦戦が目立つ。15区ではカジノ汚職で一審有罪判決を受けた秋元司・元内閣府副大臣が「無罪」を主張して出馬表明したが、自民党の対立候補がギリギリまで決まらず、無所属の柿沢未途氏がリードしている。

 注目は8区と18区。石原伸晃・元幹事長の8区ではれいわ新選組代表・山本太郎氏が突然出馬表明し野党が大混乱に陥ったが、最終的に山本氏が出馬を撤回。自民党都連幹部からは「伸晃さんは山本のほうが戦いやすかった。立憲新人の女性候補に一本化されたら落選の危機だ」との声も。

 一方、立憲の菅直人・元首相の18区には旧民主党から自民党に入党した長島昭久氏が出馬。長島氏は菅首相の下で防衛政務官を務めたが、元上司に対する“刺客候補”となって挑む。情勢は互角で野党重鎮の落選の可能性も。

【表の見方】
 小選挙区は別掲表のシミュレーションをもとに集計。印で差がつかなかった選挙区は議席を分割配分した。比例区は各ブロックの情勢分析から試算。現有議席に欠員4。衆院議長、副議長は自民、立憲の現有議席にカウント。

 289選挙区の当落予測は10月12日時点の情勢をもとに作成。原則として、公職選挙法に基づく政党要件を満たす政党が公表する各選挙区の支部長、公認予定・内定者、また無所属での立候補の可能性がある者を掲載した。現段階で党の支部長が決まっていないが、候補を立てれば当選の可能性がある場合、(未定)として枠を設けた。

「現」は前回衆院選で同じ小選挙区で当選した議員、は比例当選の現職議員。本誌取材により、当選可能性が極めて低いとされる公認予定・内定者、無所属、諸派は掲載を見合わせた。

 予想は当選する可能性が高い順に○→△→▲→無印で記した。/表中敬称略。

 政党名は、自=自由民主党、公明=公明党、立憲=立憲民主党、共産=日本共産党、維新=日本維新の会、国民=国民民主党、社民=社会民主党。自民党現職議員の派閥は細=細田派、麻=麻生派、竹=竹下派、二=二階派、岸=岸田派、石=石原派、破=石破派、無=無派閥。

※週刊ポスト2021年10月29日号

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