習氏の人事はかつて20年も務めていた福建省やその後の浙江省などの地方幹部時代の人脈に連なる人材を登用することが多いが、周氏と陳氏も習氏の福建省幹部時代に知り合っている可能性があるという。
これについて、明報はさきに「今回の新人事では、局長と副局長というナンバー1とナンバー2が警衛局生え抜きではなく、地方の軍部隊出身の幹部であるため、習近平が警衛局内部の幹部より、軍幹部を信頼していることは間違いないだろう。また、最高幹部のシークレットサービスのトップを中南海以外の軍から登用することで、最高指導部の権力闘争に介入するリスクを避けようとの習氏の考え方が見て取れる。これが、まだ中国内で報道されていない大きな理由だろう」と指摘していたが、今回の参考消息の内部情報で、これが裏付けられた形となったといえる。