TBSが、7月10日に行われる参院選の開票特番に、爆笑問題の太田光(57才)を起用することを発表。昨年10月の衆院選特番での数々の発言が物議を醸した太田の続投に、驚きの声が上がっている。
終わる気配が無いコロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、止まらぬ生活必需品の値上げ、四半世紀ぶりの円安水準……問題が山積する中で、岸田政権の信を問う参院選。選挙当日は各局が選挙特番を予定しているが、いち早く話題を集めることに成功したのがTBSだ。昨年の衆院選特番『選挙の日2021 太田光と問う!私たちのミライ』で放言を連発して炎上した太田をスペシャルキャスターとして再び抜擢したのだ。
「昨年の衆院選の民放特番は、日本テレビが有働由美子と櫻井翔、テレビ朝日が大越健介と大下容子、TBSが太田光と小川彩佳、フジテレビが宮根誠司と加藤綾子、テレビ東京が池上彰と大江麻理子というラインナップ。民放の視聴率トップは日テレで、テレ東が2番手と大健闘し、TBSはフジと並んで最下位争いでした。
ただ、話題を集めたという点でトップだったのはTBS。太田は、小選挙区で敗れた自民党幹事長(当時)の甘利明氏に『ご愁傷さま』と言ったかと思えば、当選した元自民党幹事長の二階俊博氏には『いつまで政治家続けるつもりですか?』と言い放つなどやりたい放題で、良くも悪くも大きな話題になりました」(テレビ情報誌記者)
太田の放言は事前に予想出来ただけに、起用したTBSの責任を問う声も少なからずあった。それでも今回、再登板を決めたということは、TBSは炎上してでも視聴率を取りにいくということなのだろうか。さらに、背景にはTBSの苦しい台所事情がある。
「TBSは本来ならエースの安住紳一郎を投入したいところですが、安住は朝の帯番組に加え、土曜日にも『情報7daysニュースキャスター』があり、放送時間が4~5時間にも及ぶ選挙特番への起用は非現実的。鳴り物入りで始まった『THE TIME,』が思うように数字が伸びておらず、そちらのテコ入れが急務という事情もあります。
一方、他の報道、情報番組は、お昼の『ひるおび』や夕方の『Nスタ』は視聴率こそ悪くありませんが、恵俊彰や今回キャスターとして出演するホラン千秋、井上貴博アナでは“選挙特番の顔”としては弱いですし、夜の『news23』は打ち切りが囁かれるレベルで小川彩佳(今回、総合司会として出演)を“顔”にはしづらい。適任が見当たらない中で白羽の矢を立てたのが太田でした。太田はTBSきっての人気番組『サンデージャポン』の司会を務めており、いわばTBSの顔。サンジャポで生放送にも慣れているという点も大きかったでしょう」(キー局関係者)