現役で歌い続けるために

(撮影/五十嵐美弥)

2011年には心筋梗塞で一時、心肺停止に陥ったことも(撮影/五十嵐美弥)

 年齢に負けないよう呼吸筋を鍛えるグッズなどを使って鍛え、またスクワットや腕立て伏せで全身を鍛え、若い頃と比べて見劣りしない体型もキープしている。

「1日1日、若さを保つようにがんばらないと、油断するとすぐ老人化してしまいます。ほとんど恐怖ですよ。歩くときも、歩幅が狭くなってペースが遅くなりがちやから、意識して大股でスタスタ歩くよう心がけてます。昔はジムで鍛えてましたが、この髪やから目立つ。周りの人に『田中さんですよね?』て話しかけられることも多いから、今は家で気が付いたときに鍛えるぐらいですが絶えずやってますね」

 やはり、食べ物にも気をつけているのだろうか。

「そんなに神経質にならず、身体が欲しがるものを素直に食べるようにしてますよ。トンカツとか甘いものが好物。さすがにたくさんは食べられんようになって、ライブのときに甘いものはたくさん頂きますけど、半年分ぐらいあるのでは。酒は付き合いだけ。でも、人前では酔わないです。人前で醜態をさらしたくないから」

 実は2011年に急性心筋梗塞で一時、心肺停止に陥った。手術などで一命を取り留めたが、その後も心房細動を4~5回起こしてきたという。

「手術後、主治医に『原因はタバコです!』てスゴイ眼力で怒られるし、入院中、何本も管に繋がれてドクターや看護士さんの言いなりになるしかなかったのがロックンローラーとして屈辱で、ピタッとタバコはやめました」

 まさに“ロックシンガーのプライド”。長く歌い続けてほしい。

◆取材・文/中野裕子(ジャーナリスト)

関連キーワード

関連記事

トピックス

亡くなったことがわかったシャニさん(本人のSNSより)
《ボーイフレンドも毒牙に…》ハマスに半裸で連行された22歳女性の死亡が確認「男女見境ない」暴力の地獄絵図
NEWSポストセブン
長男・正吾の応援に来た清原和博氏
清原和博氏、慶大野球部の長男をネット裏で応援でも“ファン対応なし” 息子にとって雑音にならないように…の親心か
週刊ポスト
殺害された谷名さんの息子Aさん
【青森密閉殺人】手足縛りプラスチック容器に閉じ込め生きたまま放置…被害者息子が声を絞り出す監禁の瞬間「シングルで育ててくれた大切な父でした」
NEWSポストセブン
竹内涼真と
「めちゃくちゃつまんない」「10万円払わせた」エスカレートする私生活暴露に竹内涼真が戦々恐々か 妹・たけうちほのかがバラエティーで活躍中
女性セブン
史上最速Vを決めた大の里(時事通信フォト)
史上最速V・大の里に問われる真価 日体大OBに囲まれた二所ノ関部屋で実力を伸ばすも、大先輩・中村親方が独立後“重し”が消えた時にどうなるか
NEWSポストセブン
2050年には海洋プラスチックごみが魚の量を上回ると予測されている(写真/PIXTA)
「マイクロプラスチックが心臓発作や脳卒中の原因になりうる」との論文発表 粒子そのものが健康を害する可能性
女性セブン
攻撃面では試行錯誤が続く今年の巨人(阿部慎之助・監督)
広岡達朗氏が不振の巨人打線に喝「三振しても威張って戻ってくるようなのが4番を打っている」 阿部監督の采配は評価するも起用法には苦言
週刊ポスト
大谷が購入した豪邸(ロサンゼルス・タイムス電子版より)
大谷翔平がロスに12億円豪邸を購入、25億円別荘に続く大きな買い物も「意外と堅実」「家族思い」と好感度アップ 水原騒動後の“変化”も影響
NEWSポストセブン
杉咲花
【全文公開】杉咲花、『アンメット』で共演中の若葉竜也と熱愛 自宅から“時差出勤”、現場以外で会っていることは「公然の秘密」
女性セブン
被害者の渡邉華蓮さん
【関西外大女子大生刺殺】お嬢様学校に通った被害者「目が大きくてめんこい子」「成績は常にクラス1位か2位」突然の訃報に悲しみ広がる地元
NEWSポストセブン
京急蒲田駅が「京急蒲タコハイ駅」に
『京急蒲タコハイ駅』にNPO法人が「公共性を完全に無視」と抗議 サントリーは「真摯に受け止め対応」と装飾撤去を認めて駅広告を縮小
NEWSポストセブン
阿部慎之助・監督は原辰徳・前監督と何が違う?(右写真=時事通信フォト)
広岡達朗氏が巨人・阿部監督にエール「まだ1年坊主だが、原よりは数段いいよ」 正捕手復帰の小林誠司について「もっと上手に教えたらもっと結果が出る」
週刊ポスト