◆宝塚のトップスターが演じたオスカル&アンドレ

 宝塚歌劇団(以下、宝塚)では、1974年に榛名由梨主演で『ベルサイユのばら』を初演。以降、再演を繰り返し、2014年6月27日には通算観客動員数500万人を記録した。オスカルやアンドレを演じた多くのタカラジェンヌの中でも、読者が推したのは、1位安奈淳、2位榛名由梨・天海祐希、4位涼風真世、5位一路真輝だった。

◆オスカルのアニメ初登場は『ルパン三世』だった!?

“ベルばら”のテレビアニメ放送は、1979年10月からだが、それよりも1か月ほど前に、オスカルだけがアニメに登場していると沢木さんは言う。「『ルパン三世(第2シリーズ)』の第101話『べルサイユは愛に燃えた』に登場しています。峰不二子風のセクシーなオスカルが描かれているんですよ!」(ノンフィクション作家の沢木文さん)。

◆“ベルばら”愛が確かめられる検定試験があった!

 2013年に、「ベルサイユのばら検定」(企画・運営/日本出版販売)が登場。公式問題集も発売された。1〜3級まであり、1級に合格すると大型サイズのオスカルのイラスト入り認定証が贈呈された。熱烈なファンだというノンフィクション作家の沢木文さんももちろん所持(残念ながら現在は開催されていない)。

◆カトラリーから弁当箱までいつも一緒だった!

「文具やハンカチなどのグッズを集めては、クラスメートに自慢していました」(59才・主婦)、「子供の頃、フォークとスプーンのセットを大事に使っていました。大好きなオスカルさまの箸はもったいなくて使えず、アントワネットの箸を使っていました」(50才・女性)

コスプレも

コスプレも〈写真は沢木さん提供〉

◆憧れのオスカルに近づきたいとコスプレも!

 東京宝塚劇場の近くにある「オプシス日比谷本店」では、オスカルの衣装を着てメイクをし、写真撮影をしてもらえるサービスも。

◆後悔せずに死ぬことこそ幸せ……読者が作品から学んだこと

「女性が自由に生きるにはそれなりの代償が必要なのだと学びました」と沢木さんが語るように、読者もこの作品からさまざまな学びを得たようで……。「アントワネットがアリアを歌うシーンがあり、アリアについて調べた思い出があります」(48才・会社員)、「女性の幸せは結婚ではなく、最後に後悔しないで死ぬことなんだと学びました」(52才・会社員)。

取材・文/上村久留美 取材協力/前川亜紀

※女性セブン2022年8月18・25日号

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