『silent』出演中の川口春奈

脚本を評価する声も上がる『silent』の撮影中の川口春奈(写真は2022年10月)

 前出の『silent』もオリジナル作品のひとつだ。脚本の生方美久さんは、若手脚本家の登竜門として知られる「フジテレビヤングシナリオ大賞」を受賞し、2作目で今作に挑む新人脚本家だ。

 ドラマ評論家の吉田潮さんも『silent』の新しさを大絶賛する。

「いままでのドラマなら、視聴者が飽きないように、説明口調のせりふで小気味よく展開させそうな場面も、じっくり時間をかけて会話をさせたり、丁寧な回想シーンを入れ込んだりしています。それでも見入ってしまうのは、脚本の力でしょう。

 まったくの無音で、手話と表情だけの場面をひたすら続けることも、これまでにはなかった意欲的な撮り方です。音声がなく、字幕だけだからこそ、視聴者はテレビ画面から目を離すことができず、ますます物語に没頭していく仕掛けといえるでしょう」

 人気は回を重ねるごとに過熱し、すでにロケ地の“聖地巡礼”が盛んになっている。ドラマ制作スタッフが明かす。

「ロケ地観光が増えていることはキャストの耳にも入っていて、励みになっています。ただ、盛り上がりすぎて撮影場所のカフェには2時間待ちの行列ができたり、頻繁に撮影する都内の駅に何百人も集まってしまったり……。まだ撮影は続くので、対応に追われています」

 現場の雰囲気も上々。フジテレビの連ドラに初出演の目黒は、川口から学ぶことも多いのだとか。

「撮影中、ダッシュする川口さんの靴が脱げてしまったことがありましたが、彼女は、『やっちゃった!』という感じで、舌を出して笑って、周囲もそれにつられて大爆笑したことがありました。それを見て目黒さんは『自分だったらスミマセンって謝りまくって、変な空気をつくってしまっていたかも……。川口さんはスゴイ!』と、彼女の現場力に驚いていました」(前出・ドラマ制作スタッフ)

 物語の後半では、主役の2人以外の登場人物にスポットが当たっていくという。

※女性セブン2022年12月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

日本中を震撼させた事件の初公判が行われた
【悲劇の発端】瑠奈被告(30)は「女だと思ってたらおじさんだった」と怒り…母は被害者と会わないよう「組長の娘」という架空シナリオ作成 ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
松岡茉優と有岡大貴
【8年交際の全貌】Hey!Say!JUMP有岡大貴と松岡茉優が結婚「この春、引っ越した超こだわりの新居」
NEWSポストセブン
中村芝翫と三田寛子
《愛人との半同棲先で修羅場》それでも三田寛子が中村芝翫から離れない理由「夫婦をつなぎとめる一通の手紙」
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告
【父親とSMプレイの練習していた】瑠奈被告(30)の「女王様になりたい」に従った従順な両親の罪
NEWSポストセブン
渡部建
「夫婦生活に大切なものが3つあります」アンジャッシュ渡部建、新ビジネス「結婚式VTR」でのスピーチ内容が反響呼びオファー殺到
NEWSポストセブン
藤井聡太八冠、満員電車で予期せぬハプニング 隣に座った女性が頭をカックンカックン…冷静な対応で見せた“強メンタル”
藤井聡太八冠、満員電車で予期せぬハプニング 隣に座った女性が頭をカックンカックン…冷静な対応で見せた“強メンタル”
女性セブン
佳子さま
【不適切なクレームが増加?】佳子さまがギリシャ訪問中に着用のプチプライス“ロイヤルブルーのニット”が完売 それでもブランドが喜べない理由
女性セブン
杏が日本で入院していた
杏が日本で極秘入院、ワンオペ育児と仕事で限界に ひっきりなしに仕事のオファーも数日間の休みを決断か
女性セブン
田村瑠奈被告
【戦慄の寝室】瑠奈被告(30)は「目玉入りのガラス瓶、見て!」と母の寝床近くに置き…「頭部からくり抜かれた眼球」浩子被告は耐えられず ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
中村芝翫と三田寛子(インスタグラムより)
《三田寛子が中村芝翫の愛人との“半同棲先”に突入》「もっとしっかりしなさいよ!」修羅場に響いた妻の怒声、4度目不倫に“仏の顔も3度まで”
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
【独占スクープ】中村七之助が京都のナンバーワン芸妓と熱愛、家族公認の仲 本人は「芸達者ですし、真面目なかた」と認める
女性セブン
日本中を震撼させた事件の初公判が行われた
【絶望の浴室】瑠奈被告(30)が「おじさんの頭持って帰ってきた」…頭部を見た母は「この世の地獄がここにある」 ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン