「3年で飽きられた」
──ホストを辞めて芸能界に入られたきっかけは何ですか?
「毎日とても忙しくて、このままだと100%を出し切れないと感じていて、ホストも辞めようと思っていた。そこから縁があってサンミュージックに所属することになった。きちんとホストを辞めてから芸能活動は始めましたよ。でもそこからは苦戦ですよね」
──バラエティ番組などで城咲さんの姿はよく見かけましたが、ご自身では悩みがあったのですか?
「芸能界の第一線にいる人たちって、10代の頃からレッスンを受けていたりいろいろな経験をしている。ずっと夜の商売をしていたお兄ちゃんが、簡単に通じるような世界じゃなかった。芸能界に入って3年間くらいはゴールデン番組とかにも出演させてもらってた。でもホストの話題が無くなったときに、世間からは飽きられ始めましたね」
──2021年に事務所を退所されたのは理由があったのですか?
「年齢を重ねてきて、“俺の人生も折り返し地点を過ぎているし、これでいいのか”って考えた。事務所にどこかで甘えているって思ったんです。当時、まだ付き合っていたころの奥さんに美味しいご飯を食べさせて家族を守っていきたい。そう考えたときに、ホストを始めた初心に戻って、独立しようと決意したんです」
後編では城咲さんが思う現在のホストクラブのあり方や、今後の展望などについて語ってもらった。
(後編に続く)
取材・文/池守りぜね