(写真/PIXTA)

朝食としてよく食べられているという(写真/PIXTA)

 解析によると、最も多く食べられていたのは「バナナ」。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、手軽に食べられるため、かつて「朝バナナダイエット」が一生を風靡したこともある。

「データを読み解くと、いまも朝食として食べている人が多い傾向です。ミネラルのなかでも特にカリウムが豊富なので、体から塩分を排出する作用があり、むくみ防止にもなります。豊富に含まれるビタミンやミネラルは脳内ホルモンの活性化につながり、葉酸はメンタルケアにも効果的。ダイエット食材でありながら、エネルギーチャージもできるスーパー食品です」

 続いて2位にランクインしたのは「ゆで卵」だ。

「卵は低カロリーで高たんぱく。1個のエネルギーは約80kcalで、約6.2gのたんぱく質を含んでいます。ビタミンCと食物繊維以外の栄養がすべて含まれる完全栄養食品でもあり、最強の食材だといえます。最近は卵不足で価格が高騰していますが、ゆで卵はコンビニでも手軽に買えるので、忙しい毎日にうまく取り入れている印象です」

 3、5、6位には野菜が名を連ねた。ダイエットに成功する人は、野菜を効率よく摂取していると道江さんは指摘する。

「トマトに含まれるリコピンには高い抗酸化作用があり、血流を改善して代謝を上げてくれる。メラニンの生成を抑制するので美肌効果もあります。『ミニトマト』は通常サイズのトマトと違って、洗ってすぐ食べられるのが人気の理由でしょう」

「キャベツ」や「ブロッコリー」に共通するのも、調理の手間が少なく、手軽に食べられるという点だ。

「食物繊維が豊富で胃腸の調子を整えるキャベツは『千切り』、カリウムやビタミンを多く含むブロッコリーは『ゆで野菜』で登録されている数が多い。キャベツはカットされたものを簡単に購入できるし、ブロッコリーは電子レンジでチンすればすぐに食べられるので、上位に入っているのでしょう」

 キャベツやブロッコリーに限らず、野菜は全般的にダイエットに必要なビタミンやミネラルが豊富。厚生労働省が推奨する野菜の摂取目標値は、1日に約350gと簡単に食べられる量ではないが、道江さんが推奨するのは冷凍野菜の活用だ。

「冷凍の技術が上がっていて、栄養を逃さずに摂ることができるので、冷凍野菜を常備して活用するといいでしょう。冷凍ブロッコリーは多く出回っていますし、にんじんやほうれん草など、いろんな野菜が冷凍で売られています。みそ汁やスープに入れるなどして、できるだけバラエティー豊かな野菜を食事に取り入れることが大切です」

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