衣装が目を引くことも

七代目尾上丑之助と眞秀が大名跡の菊五郎を争う可能性も

 歌舞伎界にとっては歴史的な一歩となるが、火種もくすぶっている。

「菊之助さんは、将来的に自分の息子である七代目尾上丑之助と眞秀が大名跡の菊五郎を争うかもしれず、梨園で姉・しのぶさんの存在感が増すことにピリついています。しのぶさんも音羽屋を引っ張る弟には相談せず、十月大歌舞伎への出演を決めたといいます。

 さらに今回の公演では、人間国宝の菊五郎さんが技能の粋を尽くして演じてきた長兵衛役を、経験も実力も充分とは言えない獅童さんが演じることが不安視されています。そもそも猿之助さんの事件後、獅童さんが自ら売り込んで、しのぶさんとの共演を成立させたそうですが、故・中村勘三郎さん(享年57)からも『古典ができない』と厳しく指摘されていた獅童さんにとってハードルの高い舞台になる。お客さんが満足するレベルの舞台になるのか……」(前出・歌舞伎関係者)

 憧憬と恩讐が相半ばするまなざしで見つめてきた歌舞伎の舞台。近いようで遠い存在だった歌舞伎座をついに手繰り寄せた寺島は、「ガラスの天井」を破って新しい道を切り開いた。それぞれの思いが交錯する中で、歌舞伎界の歴史は波乱含みの新章へと突入する──。

※女性セブン2023年7月27日号

関連記事

トピックス

体調を見極めながらの公務へのお出ましだという(4月、東京・清瀬市。写真/JMPA)
体調不調が長引く紀子さま、宮内庁病院は「1500万円分の薬」を購入 “皇室のかかりつけ医”に炎症性腸疾患のスペシャリストが着任
女性セブン
学習院初等科時代から山本さん(右)と共にチェロを演奏され来た(写真は2017年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
愛子さま、早逝の親友チェリストの「追悼コンサート」をご鑑賞 ステージには木村拓哉の長女Cocomiの姿
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
睡眠研究の第一人者、柳沢正史教授
ノーベル賞候補となった研究者に訊いた“睡眠の謎”「自称ショートスリーパーの99%以上はただの寝不足です」
週刊ポスト
公式X(旧Twitter)アカウントを開設した氷川きよし(インスタグラムより)
《再始動》事務所独立の氷川きよしが公式Xアカウントを開設 芸名は継続の裏で手放した「過去」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
現役を引退した宇野昌磨、今年1月に現役引退した本田真凜(時事通信フォト)
《電撃引退のフィギュア宇野昌磨》本田真凜との結婚より優先した「2年後の人生設計」設立した個人事務所が定めた意外な方針
NEWSポストセブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン
【中森明菜、期待高まる“地上波出演”】大ファン公言の有働由美子アナ、MC担当番組のために“直接オファー”も辞さない構え
【中森明菜、期待高まる“地上波出演”】大ファン公言の有働由美子アナ、MC担当番組のために“直接オファー”も辞さない構え
女性セブン