市川猿之助一覧

【市川猿之助】に関するニュースを集めたページです。

香川照之の長男がこの4月から大学生に(写真は2011年。左から香川照之、市川團子、市川猿翁、市川猿之助、市川段四郎/共同通信社)
香川照之の長男・團子が有名私大進学で「演出」を学ぶ?影響与えた父の活躍
 香川照之(56)の長男で歌舞伎俳優の市川團子(18)がこの4月から大学生になる。現在通う都内の有名私立大学附属高校からの内部進学だという。梨園関係者が話す。「團子くんが大学で専攻したいと考えているのは文学部の『比較芸術学科』だそうです。比較芸術学科では美術・音楽・演劇映像の3つを柱に、西洋や日本の古典芸能、映像、映画などを比較しながら学んでいく。2年時から専門選択科目を選ぶのですが、團子くんは古典芸能や、東西の映画、映像を専門的に勉強する『演劇映像』を学びたいと、内部進学を決めたそうです」 さらに團子の「内部進学」の背中を押したのが、近年の父・照之の活躍ぶりだった。「高校に上がった頃から、香川さんのすべての作品を観るようになったそうです。いまでは、“映画『ゆれる』での感情を露わにする演技がすごい”“アドリブが上手い”と純粋に父に対する尊敬を口にしています。父の映像を見ているうちに、役者として出演するより、演出に興味を持ったという團子くんは、映像や舞台演出を学べるこの大学を選んだそうです」(同前) 歌舞伎役者と舞台演出家という二足のわらじでの成功が期待される團子。前出・梨園関係者はこんな未来を予想する。「團子くんの祖父である二代目市川猿翁(82)は古典歌舞伎のみならず、復活狂言やスーパー歌舞伎の演出をすべて手掛け、フランスではオペラの演出もした『演出の天才』です。親族の市川猿之助(46)もいくつもの舞台を手掛けており、團子くんは演出家としてもサラブレッドです。 今後、香川さんの映像作品を團子くんが演出するということもあるかもしれない。それに猿翁さんがアドバイスをするという、映像での『3代共演』も夢ではない」 実現が楽しみだ。※週刊ポスト2022年3月11日号
2022.02.28 07:00
週刊ポスト
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猿之助の『半沢直樹』出演 いとこ香川照之の「恩返し」か
 前作(2013年)を上回る高視聴率を続けているドラマ『半沢直樹』(TBS系・日曜21時~)。今作からの合流組では、賀来賢人(31才)の活躍も光る。すでに女優・賀来千香子(58才)の甥という説明がいらないほど、俳優としての実力をつけた彼は、半沢の後輩としてIT企業の買収で重要な役回りを務めている。「『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で小中学生から大人気を博した賀来さんは、『子供も一緒に家族で楽しめるように』と今回、キャスティングされたのでしょう。8月末に、妻の榮倉奈々さん(32才)の第2子妊娠が発表されました。現場では堺雅人さん(46才)といつも子供の話をしているので、これからもますます盛り上がるでしょう」(ドラマ関係者) その賀来は、若手実力派俳優の中でも、中心的存在だという。「柄本明さん(71才)の息子の柄本時生さん(30才)や、中野英雄さん(55才)の息子の仲野太賀さん(27才)と親しい。実は、賀来さんは世田谷育ちのおぼっちゃんでもあります。小中高は『暁星学園』に通っていました」(テレビ局関係者) 暁星は、東大への合格者も多数輩出するカトリックの名門男子校。「実は、このドラマで半沢の上司を演じる北大路欣也さん(77才)、香川照之さん(54才)、市川猿之助さん(44才)も、暁星出身です。ドラマでは合併後の銀行内の派閥がテーマの1つになっていますが、現場では暁星閥があったんですよ(笑い)」(別のテレビ局関係者) 暁星閥を構成する2人、香川と猿之助はいとこ同士だ。「猿之助さんの参加は、香川さんの猛プッシュがあって決まったといわれていますね。そんな香川さんの今作での決めせりふは『施されたら施し返す。恩返しです』。猿之助さんは、父親に冷遇されていた香川さんの歌舞伎への参入を応援し、手を差し伸べた人なのです。そうした背景を知っていると、猿之助さんの抜擢は、香川さんからの『恩返し』のように見えます」(舞台関係者) この2人のほかにも、片岡愛之助(48才)や尾上松也(35才)といった歌舞伎役者が多く、歌舞伎を彷彿とさせる顔芸やせりふ回しを思う存分発揮している。歌舞伎の興行主である松竹も、この半沢ブームを逃すまいとしている。「松竹では歌舞伎解説でおなじみの音声ガイドが、公式ツイッター内に『#半沢歌舞伎』というコーナーを作り、半沢直樹に出ている役者が見られると大々的にキャンペーンしています」(前出・舞台関係者) 前作の最終話は最高視聴率42.2%を記録した。更新なるか。※女性セブン2020年9月17日号
2020.09.07 07:00
女性セブン
堺雅人主演の『半沢直樹』には「もはや歌舞伎」と称賛の声(時事通信フォト)
『半沢直樹』、コロナで苦境の歌舞伎にファン増やす効果も
 7月より満を持してスタートした日曜劇場『半沢直樹』(TBS系)の約7年ぶりの続編が絶好調だ。このご時世に「本編の見逃し配信なし」という強気な策も功を奏してか、なんと視聴率は5週連続20%超え。8月16日に放送された第5話は平均視聴率25.5%で、相変わらず怪物じみた視聴率を叩き出している(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。『半沢直樹』といえば、登場人物たちの丁々発止のやりとりが大きな魅力。第2シーズンに入り、いわゆる“パワーワード(インパクトのある言葉を意味するネットスラングのこと)”的なセリフや“顔芸”もパワーアップしたようだ。 大和田(香川照之)の「お・し・ま・い・death!」や伊佐山(市川猿之助)の「詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ半沢〜!」など次々と名シーンが生まれて、視聴者によるTwitter上での“実況”が盛り上がっている。 先述した香川照之と市川猿之助の他にも、『半沢直樹』には片岡愛之助や尾上松也たち歌舞伎俳優が多数出演している。彼らの声を張り上げ、表情筋を駆使した熱演は、視聴者から「もはや歌舞伎」と冗談めかして称賛されている。「半沢直樹から歌舞伎に興味を持った」や「半沢直樹を歌舞伎化してほしい」という声もあるようだ。『半沢直樹』に出演する歌舞伎俳優たちの“濃い”演技は、どこから生まれるものなのか? 歌舞伎ライターの仲野マリ氏は、このように解説する。「歌舞伎というと、派手なメイク(隈取=くまどり)や大げさなポーズ(見得=みえ)などを思い浮かべる方が多いでしょうが、実は昔から『一声二顔三姿(いち・こえ、に・かお、さん・すがた)』といって、役者はまず声が一番大事とされています。大きな劇場で4階の一番奥のお客様にもマイクなしで大きな声を届けないといけないわけですから、オペラ歌手と同じです。 一見大仰に見える“顔芸”だって、舞台から遠い座席のお客様にも登場人物の心情を届けるための技術。こうした演技がテレビでアップになると『リアリティがない』『あざとい』と敬遠された時代も過去にはありましたが、マンガやアニメのデフォルメされた表現になじんだ今は、逆に共感しやすいものなのかもしれません」『半沢直樹』から歌舞伎に興味を持った人々に向けて、仲野氏がお勧めする演目は?「8月26日まで、東京の歌舞伎座では愛之助さんが『連獅子』、猿之助さんが『義経千本桜〜吉野山』という演目に出演しています。どちらも舞踊劇ということで、『半沢直樹』とは全く異なる、歌舞伎俳優の“ダンサー”、“アスリート”としての側面にびっくりしますよ! また、8月21日からのシネマ歌舞伎『連獅子/らくだ』(中村勘三郎一門出演、27日まで)もお勧めです。“シネマ歌舞伎”は、全国の映画館で上映されるプログラムなので、歌舞伎座など舞台の敷居が高く感じられる人でも、気軽に楽しむことができます」 8月1日から約5か月ぶりに営業を再開させた歌舞伎座。新型コロナウイルス感染拡大の影響で演劇界全体が厳しい状況に置かれる中、世間と“歌舞伎”をつなぎファンを増やす効果も期待される『半沢直樹』の果たす役割は大きいのかもしれない。●取材・文/原田イチボ(HEW)
2020.08.22 16:00
NEWSポストセブン
ついに続編が始動か
堺雅人の「半沢様式」 視聴者を待たせて「倍返し」に成功
 録画視聴や見逃し配信が一般化した今日、この出足は番宣がうまく行った、というレベルで達成されるようなものではないはずだ。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * いよいよドラマ『半沢直樹』(TBS系日曜午後9時)がスタートしました。池井戸潤氏の原作、7年ぶりの続編ということで、視聴者の期待が大爆発。第一話の平均視聴率は22.0%という凄い数字になりました。 今回の半沢直樹(堺雅人)はバンカーでなく、東京中央銀行の子会社・東京セントラル証券へ出向を命じられ営業企画部部長に。そこへ大手IT企業・電脳雑伎集団から大型買収アドバイザー依頼が舞い込んだ。しかし、大和田常務(香川照之)の忠実な部下、伊佐山(市川猿之助)は半沢を敵視しことごとく行く手を阻む。だが半沢も黙ってはいない。いかなる反転攻勢を遂げるのか……。 待ってました! 「やられたらやり返す。倍返しだ!」の決めゼリフ、何度聞いても爽快で視聴者をシビれさせてくれます。 今回は大和田常務役・香川さんに加えて歌舞伎界から伊佐山役の市川猿之助さん、そして瀬名役・尾上松也さんも参戦です。 悪辣な代官さながら、ふんぞり返る伊佐山の鼻を如何にしてあかしてみせるのか。みんな固唾を飲んで待ちうける。大手金融機関内での抗争劇で正義の味方「半沢直樹」が最後に勝つという、いわば勧善懲悪劇ですから、ドラマの構造は前作と共通しています。 しかしやっぱり見てしまう。画面に惹き付けられてしまうのはなぜなのか? いったいドラマを通して私たちは何を楽しんでいるのでしょうか。何を味わっているのでしょう? 今回の『半沢直樹』をじいっと見つめると、あらためて堺雅人という役者のパワーと独自性に舌を巻きます。明らかに際立っている点があります。 かっちりと決めた姿勢です。 あごを引いて上目使い、肩を張り胸を開く。口をキリリと結ぶ。不用意に顔を動かさない。その姿勢を意図して維持する。いわば半沢の型、半沢様式です。 それによって何が得られるかと言えば、圧倒的な目力でしょう。顔も体も動かない分、ちょっと瞳を動かすだけでも非常に際立つ。静かに佇んで語るシーンでさえ、内に溜めてきたマグマのようなものが噴出しているのが伝わってくる。 堺さんの中にある高いテンション、緊張感、ギリギリの意志のようなものが目を通してはっきりとこちらへ届くのです。「とても静かに、見得を切っている」堺さんの姿。私たち視聴者はそれに惹き付けられて釘付けになってしまうのです。 歌舞伎俳優が複数起用されるのは堺さんの演技に対抗するためでもある、という記事を目にしました。ということは、堺雅人は「一人松竹」のようなもの。歌舞伎界が束になってかからないとならないテンションとパワーを持っている、とも言えそうです。 前作から7年という長い時間も、堺さんにとっては必要だったのかもしれません。ちょうど弓をキリキリと引いているような期間だったのかも。弓というのは、よくしなるとその分、戻る力も大きくなり飛ぶ矢には勢いが出る。溜めたものがしなりのようなパワーとなって、今回のドラマの中に一挙に注入されている、そんな感じがします。 考えてみれば、堺雅人という役者はユニークで、あれほど人気が出た『半沢直樹』であっても慌てて続編に飛びつくことはしなかった。もちろん続編を演じれば必ず話題になるし、それなりの成果も手に入る。しかし、それは同時に「マンネリ化」という魔の手に絡め取られることにもなる……という難題に挑戦するかのように、堺さんはその後マイペースで仕事をしNHK大河『真田丸』等に出演しつつ、いわば視聴者を上手に待たせたのでした。潜伏する時間を確保できたのも、堺さんが知将である証でしょう。 じっくりと時間をかけることによって、自分自身の中にマグマを貯め込みテンションも高めた上、マンネリ化を回避。役者としても半沢直樹一色に染まることから距離をとれた。「ようやく帰ってきました。感慨もひとしお」という堺さんのコメントに深い意味が詰まっていそうです。 いわば自分の力を「倍返し」にする方法を選択できたのですからアッパレです。 ドラマという娯楽は、演じる「人間」が発する感情やテンションに触れる楽しみに満ちています。他人の感情に触れてみたい、感情に反応してしまうというのは、生き物としての人間の本能かもしれません。それを存分に提供してくれるのがドラマ『半沢直樹』であり、堺雅人という希有な役者が心棒を支える娯楽世界なのでしょう。
2020.07.26 16:00
NEWSポストセブン
長身で二枚目の喜多村緑郎は”共演者キラー”ともいわれている(つのだよしお/アフロ)
鈴木杏樹と不倫の喜多村緑郎、尾上松也の妹とも不倫した
 あまりにイメージとかけ離れた鈴木杏樹(50才)の不倫スキャンダルは、多くの人を驚かせた。一方で、相手の男性となると「さもありなん」という反応が聞こえる。この二枚目俳優の素顔に迫る。 山奥の村を舞台にして起きる、怨念が渦巻く連続殺人事件──。横溝正史の『八つ墓村』は、あまりにも有名なミステリーだが、事件の当事者ではない金田一耕助役が今、思わぬ形で脚光を浴びている。「2月16日から東京の新橋演舞場で公開される舞台『八つ墓村』の稽古中の出来事でした。金田一役の緑郎さんが役者やスタッフの前で“ご迷惑をおかけして申し訳ありません”と涙ながらに謝罪したんです。でも…彼の過去を知っている人たちは、その様子を冷めた目で見ていましたし、今回の報道に対しても驚いてはいませんでした。杏樹さんは知らなかったのでしょうね。彼の不埒な過去を」(舞台関係者)『週刊文春』の報道に端を発した鈴木杏樹の不倫騒動。杏樹は、元歌舞伎役者で劇団新派の俳優・二代目喜多村緑郎(ろくろう・51才)と舞台での共演を機に親密な関係に。同誌によれば、2人は海岸で人目をはばからずキスやハグを繰り返し、ラブホテルへ行くなどアツアツの様子だったという。互いが独身ならば何の問題もないが、緑郎には、元宝塚歌劇団宙組トップスターの貴城けい(45才)という妻がいる。 今回の不倫報道は、杏樹にとっては人生初の大スキャンダルだ。1993年にドラマ『あすなろ白書』(フジテレビ系)でブレーク後、爽やかな魅力で女優はもちろん、音楽番組の司会としても活躍。1998年に医師の夫と結婚したが、2013年に死別した。その際、気丈にふるまう彼女の姿に胸を打たれた人も多いだろう。その杏樹にやっと訪れた新たな幸せ…と思いきや、それが不倫だったとは──世間は大きな衝撃を受けた。「報道後、2人は不倫関係を認め、謝罪コメントを発表。この時、杏樹が《お相手から独り身になるつもりでいるというお話があり、お付き合いを意識するようになりました》と釈明したことが、“妻の貴城に失礼だ”とさらなる批判の的に。また、情報番組『バイキング』(フジテレビ系)では、MCの坂上忍が“50才の大人を4000円のラブホテルに連れていくな”と、緑郎に呆れるなど、各方面で“炎上”が続いています」(スポーツ紙記者) 不本意な形で一躍、時の人となってしまった緑郎。いったい彼はどのような人物なのだろうか。「苦労人との報道もありましたが、実際は違います。一般家庭の出身ながら、口跡のよさと身体能力の高さで20代半ばで三代目市川猿之助(現・二代目猿翁)の部屋子に抜擢。異例の活躍ぶりでした。ただ、その後はけがに悩まされ、歌舞伎を続けることが難しくなった。4年前、歌舞伎界との交流も深い劇団新派に移籍して、劇団における大名跡・二代目喜多村緑郎を襲名しました」(歌舞伎関係者) ただ、芸の道を真摯に追求する一方で、女性関係は昔から派手だったそうだ。「長身で二枚目の緑郎さんは、とにかくモテる。2013年に貴城さんと結婚する前も、何人かタカラジェンヌと交際していたと聞いています」(前出・歌舞伎関係者)◆罵倒された緑郎が「訴えるぞ!」 モテるがゆえに、過去には女性をめぐって大きなトラブルも起こしているという。前出の舞台関係者が声を潜める。「実は、劇団新派の中で大騒動があったんです。歌舞伎俳優の二代目尾上松也さん(35才)の妹で新派女優の春本由香さん(27才)と不倫関係に陥り、それがきっかけで彼女のお母さんや松也さんとモメてしまったんです」 松也の母は元新派女優の河合盛恵(63才)、祖父は新派を代表する名俳優として知られた故・春本泰男さん(享年88)。由香は2016年1月に入団し、新派の“重鎮”ともいえる一家だ。「由香さんと緑郎さんが男女の関係になったのは2018年1月、初春公演の『家族はつらいよ』の稽古中だったとか。24才も年下の由香さんを緑郎さんはアグレッシブに口説き、彼女も落ちてしまったんです」(前出・舞台関係者) 2人の関係は劇団内ですぐに噂になった。盛恵は娘の不貞を知り得る立場にあったが、当初は耳を塞ぎ、知らないフリをしたという。しかし、罪悪感に苛まれていく娘が、母親に泣きついたのである。「その年の秋、由香さんは精神的に追い詰められていました。緑郎さんから“おれの子供を産んでほしい”と言われたそうです。本気かどうかわかりませんが、まだ若い彼女は思い悩み、母親に相談しました。盛恵さんは由香さんの将来を思い、緑郎さんに文句を言いたい気持ちを抑えて、由香さんには身を引くよう説得し、不貞を穏便に終わらせようとしたんです」(由香の知人) しかし、由香の異変に気づいたのか、緑郎の態度が急変する。周囲には気づかれぬよう、これまで通り接する由香に対し、緑郎は彼女の挨拶を無視するなど、露骨に冷たい態度を取ったという。「これには由香さんが完全に滅入ってしまった。やがて、松也さんも事情を知ることに。彼は激怒したそうです」(前出・由香の知人) そこには、妹を応援する兄としての強い思いがあったようだ。「松也さんと由香さんはとても仲がよく、15年前にお父さんの六代目尾上松助が亡くなった後も、支え合って生きてきました。新派入団前、由香さんがタレントを目指したもののうまくいかずに悩んでいた時、松也さんが由香さんを付き人にして給料を払い、“このお金でレッスンを続けなさい”と助けてあげたほどなんですよ」(別の由香の知人) しかし、実際に“行動”に出たのは母親の盛恵だった。「2018年末頃、彼女は緑郎さんに電話し、“娘に手を出しやがって!”と激高。“離婚はできないけど、子供を産んでくれ、とは何よ!”などと、強く問い詰めたそうです。緑郎さんは謝るのかと思いきや、“松也の母親だからってデカイ顔しやがって!”と逆ギレしたから驚いた。その後、盛恵さんに強い口調で罵倒され続けたからなんでしょうか、緑郎さんは“訴えるぞ!”とまで言ったそうです」(前出・由香の知人) 結局、裁判沙汰にはならず。由香と緑郎は同じ新派ということもあり、話し合いで事態を収束させたという。この“もう1つの不倫騒動”について、当事者たちはどう答えるのだろうか。 緑郎の携帯電話を鳴らすが、一向に出ず。一方の由香は、不倫について、「そういったことにはお答えできません。もう知らないです。関係ありませんので」と狼狽しながら繰り返した。 盛恵にも話を聞いたが、「私から申し上げることは何もありません!」と、怒りをあらわにするのだった。かつて八つ墓村よりも恐ろしい泥沼の愛憎劇を繰り広げていた緑郎。杏樹はこの騒動を知って、何を思うのだろうか。※女性セブン2020年2月27日号
2020.02.13 05:00
女性セブン
大御所も困惑?(時事通信フォト)
名古屋の老舗劇場 チケット完売でも空席だらけの怪現象
 1897年に開業した、名古屋を代表する老舗劇場・御園座(みそのざ)。五木ひろしや舟木一夫、石川さゆりに愛されたこの劇場は、2013年に経営難で閉館したが、昨年4月1日に再オープン。新装開場から1年を迎えた今年4月1日からは片岡愛之助の出演する歌舞伎の人気演目『南総里見八犬伝』がスタートし、大いに賑わっている。 しかし今、そんな御園座で新たな問題が発生しているという。「ほとんどの公演が売り切れなのですが、劇場に行ってみると空席だらけなんです。五木ひろしさんの舞台や、市川猿之助さん主演の『ワンピース歌舞伎』なんかは典型で、いつもチケットは争奪戦ですが、実際には前方の良席のほとんどが空席というケースも珍しくありません」(常連客) なぜなのか。「チケットの売れ残りを避けるため、運営会社が自分たちでチケットを大量購入し、企業や関係者に配っていることが原因です。新装開場後は、空席を作らないように自腹でチケットを配ってきましたが、配られた側も予定を合わせて行ける人ばかりではない」(劇場関係者) 御園座に聞いたところ、こう回答した。「企業や出演者の関係者にお配りするチケットで、利用されずに戻ってくる分について、一般向けの再販売が間に合わないケースがあることは事実です。これは近くチケットサイトとも協力して、改善していきます」(御園座代表・宮崎敏明氏)「見たい人が見られる」仕組みが望まれる。※週刊ポスト2019年4月26日号
2019.04.16 07:00
週刊ポスト
染五郎、團子、勸玄など未来の歌舞伎スター勢ぞろい
染五郎、團子、勸玄など未来の歌舞伎スター勢ぞろい
 先日、八代目市川新之助の襲名発表をした堀越勸玄くんをはじめ、歌舞伎界は今、次世代を担うキッズスターたちの宝庫だ。新時代に歌舞伎界の“シン”となるスター候補生たちを今から知っておいても損はしません!◆市川染五郎 初舞台は2009年6月『門出祝寿連獅子』。2018年1月に祖父・松本白鸚(76才)、父・幸四郎と共に高麗屋三大襲名披露興行の『壽 初春大歌舞伎』で、市川染五郎を八代目として襲名した歌舞伎界の若きプリンス。襲名披露会見では「『勧進帳』の弁慶をやりたい」と憧れの役を明かした。欅坂46・平手友梨奈のファン。【Profile】屋号:高麗屋父親:松本幸四郎 生年月日:2005年3月27日◆中村勘太郎(7才) 2017年2月『門出二人桃太郎』で初舞台。同舞台の発表会見で、父・勘九郎は勘太郎について「普段はおとなしい」と明かしたが、舞台の上では鬼役の勘九郎を相手に刀を使った立ち回りを堂々と演じきった。ウルトラマンが大好き。【Profile】屋号:中村屋父親:中村勘九郎 生年月日:2011年2月22日◆中村長三郎(5才) 兄・勘太郎と共に初舞台に立った『門出二人桃太郎』は、3才8か月で迎えた。初舞台発表会見で、勘九郎から「今日は静かにしていますが、家の中では大変です」と言われたやんちゃな次男坊。初舞台でも元気いっぱいに演じ、「暑かった」と感想を。【Profile】屋号:中村屋父親:中村勘九郎 生年月日:2013年5月22日◆市川團子(15才) 2012年スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』のワカタケルで初舞台。昨年10月の京都・南座のお練りに参加した際には「改めて、精進しようと感じさせていただきました」とコメントするなど、年齢以上の風格を漂わせている。父・中車(香川照之)が継ぐことができなかった市川猿之助の名跡の後継者となれるか!?【Profile】屋号:澤瀉屋父親:市川中車 生年月日:2004年1月16日◆堀越勸玄 4才の時に史上最年少で宙乗りを成功させるなど、幼いころから名門・成田屋の御曹司らしさを発揮している勸玄くん。2015年11月、2才の時に『吉例顔見世大歌舞伎』で初お目見え。 2020年5月に市川團十郎となる父とともに、市川新之助を襲名する。2015年11月の初お目見えの際は将来の夢を「王子様」と答えていたが、襲名発表会見では「遊びよりもお稽古が好き」と即答。その様子に「歌舞伎の家に生まれてきてよかったのでは」と海老蔵も顔をほころばせた。【Profile】屋号:成田屋父親:市川海老蔵 生年月日:2013年3月22日※女性セブン2019年2月7日号
2019.01.29 07:00
女性セブン
松竹「歌舞伎使用禁止令」でG・カブキや歌舞伎揚どうなる?
松竹「歌舞伎使用禁止令」でG・カブキや歌舞伎揚どうなる?
 江戸時代から脈々と受け継がれてきた伝統芸能の「歌舞伎」を巡って、いち民間企業がその“独占権”を主張し物議を呼んでいる。果たして歌舞伎は誰のものなのか──。 肌寒さが増した11月中旬の週末、東京・銀座の歌舞伎座の前には、開場前から溢れんばかりの人だかりができていた。 この日の演目は『隅田川続佛 法界坊』。僧役の市川猿之助が舞台を練り歩くたびに、会場から歓声が沸き上がった。 日本が誇る伝統芸能として世界に知られる歌舞伎。歌舞伎座だけで年間観客動員は100万人を超え、その市場規模は150億円ともいわれる。その興行を一手に握るのが松竹株式会社である。歌舞伎座だけでなく、新橋演舞場、京都・南座での公演も松竹が担う。その松竹の“影響力”の強さについて、ある広告代理店の幹部が語る。「これまでもいくつか歌舞伎イベントの宣伝を担当していたんですが、今年の夏、そのうちのひとつが突然開催中止になってしまったんです。松竹から“うちの許可を取っていませんよね”と抗議の申し立てがあったということです。 驚いて聞くと、松竹は歌舞伎に関する商標を多数出願しており、興行や演芸の分野でも『歌舞伎』という名称の使用を管理し始めたと説明されました。松竹と無関係の団体は、『歌舞伎』と銘打ったイベントが打てなくなってしまったようなのです」 特許庁のデータベースで確認すると、確かに松竹による「歌舞伎」の商標登録がなされていた。 2002年にかつお節や寒天、焼き海苔、肉、乳製品、カレーなど食品全般で登録。2016年4月には寝具、家具、化粧品、ガラス製品、調理器などについても歌舞伎の商標を登録している。 さらに同年6月には「映画・演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画又は運営、演劇の上演、演劇の演出又は上演、音楽の演奏」についても商標を出願。2018年3月には、爪切り、かみそり、スプーン、フォークなどの日用品で商標出願を行なっている(2016年以降の出願はいずれも審査中)。歌舞伎関係者が語る。「商標出願の背景には、2020年の東京五輪とそれに伴う外国人観光客の増加が関係していると言われています。近年は海外観光客が見たら幻滅してしまいそうな“歌舞伎もどき”の興行が散見される。松竹には五輪前に歌舞伎が誤解されかねないイベントや商品を一掃したい狙いがあるようです」◆「歌舞伎揚」も!?「歌舞伎」を名乗ったり、公演することができないとなれば困る人々は多い。江戸時代から続く福島県の伝統芸能「檜枝岐歌舞伎」や、各地で行なわれる「子ども歌舞伎」はどうなるのか。プロレスラーの「ザ・グレート・カブキ」や、お菓子の「歌舞伎揚」の“処遇”も気になるところだ。商標に詳しいファーイースト国際特許事務所の平野泰弘弁理士が解説する。「商標が登録されれば、その商標の使用希望者は登録者に許可をもらう必要があり、使用にあたって対価が発生する可能性も出てくる。すでに商標登録済みのジャンルについては、手続き上、松竹がその許諾権を有すると考えられます。 出願した時点で松竹に先願権(最初に出願した者がそれ以後の出願を排除できる権利)は発生する。興行についても、『すでに出願中で、もし商標登録された時は、その対価を請求する』と申し立てることが可能になります。ただし、特許庁で登録されなければ、最終的にはすべての権利が消失します」 平野氏は、興行としての歌舞伎については判断が複雑になると話す。「興行における『歌舞伎』の商標登録はなかなか難しいと思います。興行に対しての『歌舞伎』という名称、呼称は広く世に浸透していると考えられるからです」『松竹と東宝 興行をビジネスにした男たち』の著作のある作家・中川右介氏はこう話す。「400年の歴史を持つ伝統芸能を1社が管理するというのは馴染まないと思います。昔はライバル会社による『東宝歌舞伎』もあったくらいです。その理屈が通れば、『能』や『狂言』にも同じことが起こりかねない。伝統芸能が一民間企業の占有物になるのは好ましくない」 では、松竹はどう主張しているのか。同社の演劇部はこう説明する。「歌舞伎に最も深く関わり、その価値を守ってきたのは当社だという自負があります。昨今は歌舞伎と名乗りながら、あまりにいい加減なイベントが多い。詳しくない方がそういったものに触れて、歌舞伎を誤解されると非常に困る。最近は外国人の方からも注目され、東京五輪も迫る中、由々しき事態だと捉えていました。 誤った歌舞伎イメージを与えないよう、どこかが管理しなければいけないと思い、商標登録という選択に至ったのです。悪意ある無関係の人間に先に商標を登録されることを防ぐ、という意味合いもありました。今後は当社と合意して、きちんと契約した上で、『歌舞伎』の使用を認める考えもあります」 確かに松竹が近年の歌舞伎の発展に尽力してきたのは紛れもない事実だが、“知らざぁ言って聞かせやしょう”という“文化保存策”は、歌舞伎の将来にどのような影響を与えるのだろうか。※週刊ポスト2018年12月14日号
2018.12.04 07:00
週刊ポスト
二宮主演で話題を呼んだ『ブラックペアン』(公式HPより)
『ブラックペアン』視聴率急浮上の理由は確信犯的ワンパターン
 二宮和也演じる天才外科医・渡海征司郎が、さまざまな闇が渦巻く大学病院に立ち向かう姿を描く連続ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)。最新の8話では、これまでの視聴率と比べて急浮上した。ここへきて視聴者の興味をグッと惹きつけたのはなぜなのか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 10日に放送された第8話の視聴率が16.6%と自己新を記録した『ブラックペアン』。前回から3.6%もの大幅アップに加え、今期連ドラのトップであることから、残り2話に期待がかかっています。 同時に浮上しているのは、「それまで12~13%を推移していた視聴率が、なぜ大幅アップしたのか?」という疑問。 その理由は、ここまで毎回繰り返してきた“確信犯的なワンパターン”にあります。◆「手術ミス」のフラグ待ちで盛り上がる 8話までの主な筋書きは、【1】医師たちが最新医療機器を使った手術で失敗 【2】患者が大量出血して命を落としそうになる 【3】天才外科医・渡海征司郎(二宮和也)が登場。「邪魔」と医師や機械を押しのけて手術する。このワンパターンを毎週、確信犯的に繰り返してきました。 ワンパターンは、「また同じ展開か……」とガッカリされるか、「待ってました!」と歓迎されるか紙一重。「他の医師と最新機器が失敗し、渡海だけが成功する」という極端なコンセプトは、スタート当初から賛否両論でした。 しかし、徐々に「待ってました!」の人が増えているのです。ワンパターンだからこそ、視聴者はお決まりのシーンを待つようになり、ネットにも「手術ミスのカウントダウン突入」「血プシュー」「渡海登場!」「邪魔キター」などのコメントが続出。多くの人々が、いわゆる“フラグ待ち”の状態を楽しみ、同時に盛り上がっているようです。 この確信犯的なワンパターンを売りにしているのは、一話完結型の時代劇。たとえば、『水戸黄門』が印籠、『遠山の金さん』が桜吹雪を見せる展開に似ています。また、同じ医療ドラマの大ヒット作『ドクターX~外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)も、確信犯的なワンパターンが売りの作品と言えるでしょう。 大門未知子(米倉涼子)の「失敗しない」と、渡海の「手術成功率100%」は同じ意味であり、低い地位や奔放な発言なども似ています。手術が成功することを分かっている視聴者は、医療ドラマの王道である「命を救う感動」より、「ワンパターンなシーンで盛り上がる」ことを優先。けれんみたっぷりの世界観を安心して楽しむことができるのです。◆『ドクターX』に似た悪役のやられっぷり もう1つ『ドクターX』と似ているワンパターンは、悪役のやられっぷり。『ドクターX』で大門が蛭間重勝(西田敏行)、海老名敬(遠藤憲一)、毒島隆之介(伊東四朗)らを叩きのめしたように、『ブラックペアン』も渡海が高階権太(小泉孝太郎)、西崎啓介(市川猿之助)、守屋信明(志垣太郎)、横山正(岡田浩暉)、松岡仁(音尾琢真)らをコテンパンにしてきました。 その悪役を輝かせているのが、福澤克雄監督と伊與田英徳プロデューサーのコンビ。二人はこの5年間『日曜劇場』の放送枠で、『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』『下町ロケット』『小さな巨人』『陸王』を手掛け、過剰演出スレスレの悪役を描いて高視聴率を獲得してきました。 視聴者の間に、「日曜21時は、悪役が成敗される姿を見てスカッとする時間」という意識が浸透しているのは間違いありません。「悪役が感情をあらわにして悔しがり、ガクッとひざをつくように打ちひしがれる」というワンパターンも確信犯的であり、視聴者の心をつかんでいるのです。 一方で配慮が感じられるのは、最新医療機器の「スナイプ」「ダーウィン」「カエサル」の扱い。実際の医療現場で最新医療機器が使われていることもあって、手術ミスは機械の故障や欠陥ではなく、医師たちの失敗にしています。 当作は、「治験コーディネーターの描写が現実とかけ離れている」として日本臨床薬理学会から抗議を受けてしまいました。しかし、当作のホームページには「医療用語 重要ワード?解説」というコーナーがあり、治験コーディネーターに関する詳細を紹介するなど、できる限りのフォローを行っています。 また、ホームページには、「監修ドクターが解説 片っ端から、教えてやるよ」「新時代の心臓手術―ロボット手術とは?」というコーナーもあり、確信犯的なワンパターンというコンセプトをフォローする努力が見られるのです。◆ワンパターンを崩す終盤への期待感 最後に話を視聴率の急浮上に戻すと、その理由は「確信犯的なワンパターンにハマリはじめた人が多い」ことに加え、もう1つ挙げたいのは、「終盤への期待感」。視聴者が「ここまではワンパターンだったけど、終盤は変化があるだろう」「そろそろブラックペアンの謎解きがはじまるのではないか」という期待感を抱いたのではないでしょうか。 実際8話は「渡海登場」まで、いつも通りのワンパターンな展開。しかし、そこに佐伯教授(内野聖陽)が現れ、手術を交替してしまいました。そして手術後に、佐伯教授が倒れたところで、ドラマは終了。視聴者の期待通り、終盤に入って初めてワンパターンを崩したのです。 渡海と佐伯の過去や、体内にペアンが残されたレントゲン写真の秘密が解明される残り2話は、さらなる視聴率アップの予感大。確信犯的なワンパターンをベースにしつつ、どこまで意外な展開を用意しているのか楽しみです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2018.06.17 07:00
NEWSポストセブン
河合雪之丞 仕事と介護の両立に悩んだ日々を明かす
河合雪之丞 仕事と介護の両立に悩んだ日々を明かす
 親が要介護になる頃、子世代は人生真っただ中。仕事でも脂がのってくる時期だ。2017年、歌舞伎俳優から劇団新派での新境地を開いた河合雪之丞さん(47才)もまた、同年の暮れに母・正子さんを看取り、現在は92才の父・宣質(のぶただ)さんを介護中。仕事と介護の両立に悩み、出した答えとは。 3才でテレビの歌舞伎中継番組に釘付けになり、5才の頃には劇場の花道脇の5列目席を陣取るほど夢中になったという河合雪之丞さん。 18才で憧れの三代目市川猿之助(現・二代目市川猿翁)に入門し、30才で名題昇進。次代を担う女形として活躍していたが、40才を迎える年に、客演した劇団新派の舞台に魅せられ、歌舞伎の世界を去る決心をする。役者としての大転機。そしてその頃、親の介護が始まったという。「まさにちょうど同じ頃ですね。父が膀胱がんになり、ストマ(人工膀胱)をつけることになりました。訪問看護が入ることになり、そこで初めて要介護度や介護事業所というものを知り、ケアマネジャー(以後、ケアマネ)さんやヘルパーさんと連帯するという、ある意味、新たな生活が始まったのです。 当時、父は84才。母は79才でしたが『私がお父さんのストマ交換をやるわ!』と言い張り、あまり外部の人を家の中に入れたがりませんでした。母はもともと器用な人でしたから、面倒なストマ交換もすぐに覚え、テキパキこなしていました。そんなわけで初めは、父の介護は母が中心になってこなしていました」 父の膀胱がんから5年後、今度は母・正子さんが胃がんに。正子さん84才、雪之丞さん44才の時だ。「胃を全摘出したため腸瘻をしたのですが、不快なのか夜中に自分で管を抜いてしまうのです。鎖骨下の静脈から栄養を投与する方法も行いましたが、感染症を起こして6週間も再入院。すると退院後にせん妄が起き『病院に荷物を置いてきたから帰らなきゃ』と、出て行こうとするのです。 高齢で入院すると誰にも起こると聞いてはいましたが、それまでのしっかりした母を思うと、胸に迫りました。それでも母があまりに真剣なので『病院に電話して荷物を取っておいてもらうね。ぼくが近いうちに取ってくるよ』と、必死の演技で引き留めました。 結局、腸瘻も静脈栄養も難しく、できるだけ食べることで栄養摂取を図り、私も極力、食事を作るようにしました」 しかし、正子さんの食欲はなく、1回の食事でそば、サンドイッチをひと口…がやっとだったと言う。「エンシュアという高カロリーの栄養剤が処方されるのですが、ものすごく甘くておいしくないんです。そこで母の好きな『午後の紅茶』のミルクティーにエンシュアを混ぜて冷やすと、『おいしい!』と喜んで飲んでくれました。食べることが大好きな人でしたから、母自身が自分の衰えをどう受け止めているかと思うと、つらかったですね」◆介護のプロとタッグを組み、要介護4の両親に向き合う この時点で80代の両親はともに要介護になった。「この頃には、私と両親は同じマンションの別フロアの別々の部屋に暮らしていて、私が中心になってケアマネさんとケアプランを考えました。父母ともに要介護4。母の介護用ベッドや父の車いすや歩行器などを借り、デイサービスやショートステイなどを利用するほか、両親ともに日常生活でも手助けが必要。役者として地方公演もある舞台の仕事は、まずまっとうできなくなる。仮に無理に分担を引き受けても、急にできなくなれば迷惑もかかる。 一方で、家族なのに、息子なのに介護を人任せにするとは、なんと薄情な…と、人様は思うだろうとも。でも最終的には私がまったくかかわらない想定でプランを組みました。なぜなら父も母も、自分たちのために私が舞台を休むようなことになるなら、死んだ方がましだと思うような人たちだったからです。特に母は、私のいちばんの後援者で、舞台は100%見てくれていましたし、新派への転向を考えたときも『あなたがいいと思った通りにしなさい。ずっと輝いていて』と。 おかげで両親が要介護になってから今まで、全力で芝居に集中できています。その分、少しでも時間が空けば親のために使いたいと思う。昼食を作ったり、おむつの交換もしますよ。もしひとりで背負っていたら、こんなにやさしい気持ちで両親に接することはできなかったと思います」 ケアプランに組まれる作業だけが介護ではない。家族が笑顔でそばにいることがかけがえのない人生を豊かにする。特に自慢の息子が意気揚々と生きる姿なら、どれほど生きる糧になっただろう。「母が亡くなる前には、ヘルパーさんに朝昼晩と1日3回来宅してもらい、週1回は医師の訪問、そして週2回の訪問看護をお願いした上で、親戚のおばさんが週4日も泊まり込んでくれました。私も朝夕にと母のもとを訪れ、何気ない日常を語らいました。それでも夜、自室に帰るときにはいつも『いつ来る?』と聞くので、『明日の朝来るよ』と笑うと、『そうね、待ってるね』と。やはり寂しい気持ちもあったのかな」 昨年1月、劇団新派に入団し、河合雪之丞を襲名。母の正子さんも、息子の新たな門出を喜んでくれた。「昨年暮れ、夜、ミルクティーを作ってあげると、おいしそうに飲み干して、翌朝、眠るように亡くなりました」 ショートステイ中で自宅にいなかった父の宣質さんは、取り乱すこともなく、帰宅後、妻の亡骸に「よくがんばったね」とひと言。その姿に夫婦の深い絆を感じたと、雪之丞さん。「介護や看取りにおいて、何が正解ということはないと思うけれど、母の最期には家族と介護スタッフや周囲の人がしっかりかかわり、好きな自宅の日常の中で穏やかに生涯を終えました。まあまあ満足してくれているのでは、と思っています」※女性セブン2018年3月15日号
2018.03.03 07:00
女性セブン
市川海老蔵 弟分・坂東巳之助の披露宴欠席の無念
市川海老蔵 弟分・坂東巳之助の披露宴欠席の無念
《いまママがいない事を悲しんで涙ながしていました。勸玄が明確に認識して涙を流した事を初めて見ました。 わかるよ。としか言えない父親、抱きしめるしかできない父親、辛いです。母親の温もりを沢山感じさせてあげたい思いが私の中で大きなものとなっています。》 1月日、市川海老蔵(40才)はブログにそう綴った。麻央さん(享年34)が天国へと旅立ったのは、2017年6月22日のことだった。その翌日、公演中の海老蔵に連れられた勸玄くん(4才)は、舞台裏で麗禾ちゃん(6才)や他の出演者たちとの変顔ごっこや追いかけっこに、無邪気な声をあげていた。それから半年以上の月日が経ってはじめて、勸玄くんは、そこにあるはずの「母の愛」を失ったことに気づいたのだろう。 海老蔵が、父の葛藤を吐露した翌28日、帝国ホテル(東京・千代田区)の孔雀の間で、盛大な結婚披露宴が行われた。中心にいたのは、坂東三津五郎さん(享年59)と元タカラジェンヌの寿ひずる(63才)の長男・坂東巳之助(28才)だった。 松本白鸚(75才)をはじめ、松本幸四郎(45才)、中村芝翫(52才)・三田寛子(52才)一家、片岡愛之助(45才)・藤原紀香(46才)夫妻、中村勘九郎(36才)、市川猿之助(42才)、香川照之(52才)、市川右團次(54才)、中村獅童(45才)、尾上松也(33才)といった豪華な顔ぶれが集結。歌舞伎界以外からも、奥田瑛二(67才)・安藤和津(69才)夫妻などが出席した。「司会を務めたのは松尾貴史さん(57才)。キャビアや高級食材をふんだんに使った超豪華な料理に驚かされました。花嫁が以前、サンリオピューロランドに勤めていたそうで、余興にキティちゃんが登場して社交ダンスを披露したりと大盛り上がりでした」(参加者) 会場には海老蔵の母・希実子さんの姿もあった。「もともと、三津五郎さんと(海老蔵の父)團十郎さんの仲がよくて、團十郎さんが病に倒れたときには、『勧進帳』の弁慶の代役を三津五郎さんが務めたほど。三津五郎さんは海老蔵くんにも目を掛けていましたし、海老蔵くんも父の恩人でもある三津五郎さんを心から尊敬していました。三津五郎さん亡き後は、巳之助くんのことを弟のようにかわいがっていました。ところが、披露宴に海老蔵くんは出席していなかったんです」(別の参加者) 成田屋の跡取りに生まれた重圧で、かつて歌舞伎の世界への反発を繰り返した海老蔵。一方、巳之助は三津五郎さんが寿と離婚し、2年ほどで父が離婚原因と噂された近藤サト(49才)と再婚したことに不信感を強め、その後高校を中退。とんかつ店でアルバイトするなど、歌舞伎の世界から完全に離れた時期がある。「巳之助さんが再び歌舞伎俳優を目指そうとしたとき、相談に乗っていたのが海老蔵さんだそうです。昨年7月の歌舞伎座公演では、海老蔵さんの親獅子・巳之助さんの仔獅子で『連獅子』を演じました。連獅子は、親獅子が仔獅子を谷底に突き落として成長を見守るというもの。三津五郎さんに代わって、巳之助さんを見守っているという海老蔵さんからのメッセージとも思えたほどです」(歌舞伎関係者) そんな弟分の晴れの日に、なぜ海老蔵は姿を見せなかったのだろうか。「麻央さんの“喪中”のため、慶事に顔を出すことができなかったんです。神道では、故人の魂が和み鎮まるのに1年かかるという考えがあるそうで、それがいわゆる喪中に当たるそうです。駆けつけたい思いはあったでしょうが、その場に行くことができなくても、巳之助さんに心から祝福のエールを送っていたと思いますよ」(前出・歌舞伎関係者) 2人がまた並び立つ日が楽しみだ。※女性セブン2018年2月15日号
2018.02.02 07:00
女性セブン
伝統と革新に揺れる歌舞伎、今こそ現代・過去・未来全部揃う
伝統と革新に揺れる歌舞伎、今こそ現代・過去・未来全部揃う
 役者だけでなく演目も時代とともに大きな変化を見せている歌舞伎。『スーパー歌舞伎II「ワンピース」』に代表される新作歌舞伎が今後も目白押しだ。 今年8月からは、新橋演舞場で坂東巳之助(28才)と中村隼人(24才)が主演を務める『NARUTO』が上演。これも人気漫画を原作とした新作歌舞伎である。 数ある新作歌舞伎のなかでも特に新たな可能性を示したのが澤村國矢(39才)だ。2016年4月に開かれた『ニコニコ超会議』で獅童、バーチャルアイドル・初音ミクとともに新作歌舞伎『今昔饗宴千本桜』を上演して大好評を得た。『恋する歌舞伎』などの連載を持つ歌舞伎ライターの関亜弓さんが解説する。「國矢さんは、『ニコニコ超会議』 に出演したことによって、 普段は歌舞伎を一切見ないネット民から『紀伊国屋!』と屋号も覚えられ、注目されたようです。こういうかたちで実力のある役者さんの知名度が上がるなんて 、本当に新しい時代になったと感じます」(関さん) ほかにも新・幸四郎がフィギュアスケートの荒川静香や高橋大輔とコラボした公演『氷艶hyoen2017~破沙羅~』をプロデュースするなど、人気俳優による新規開拓が続く。 その第一人者である市川猿之助(42才)に話を聞いた。「歌舞伎役者がやれることなら、何でも歌舞伎の新たな可能性につながっていくと思います。好奇心旺盛に日々を過ごして、これからも誰も思いつかないような作品を生み出したいですね」 だがこうした試みは若いファンの獲得につながる一方、一部から異論も上がる。歌舞伎界の重鎮・中村吉右衛門もその1人である。2016年のあるインタビューで「若い人は新しいものを追うばかりでなく、古典をやらないと」と注文をつけている。 古参の歌舞伎ファン(70代主婦)もつぶやく。「『ワンピース』を観劇したけど、普段見ている古典と比べると、どうしても軽い感じがしてしまって…。私はあの世界には入り込めませんでした。やっぱり古典芸能である以上、昔ながらの技で胸にじんとくるような迫力ある芝居も見たい。またお客さんも若い人が多く、歌舞伎ならではの品のあるお客さんが少ないことにも違和感を覚えました」 これらの指摘に前出の関さんはこう反論する。「“平成世代”と呼ばれる若い役者さんたちは新しいことに挑戦しつつも常に古典作品のことを意識しています。新作歌舞伎が成功するのも、彼らが古典をしっかり勉強してきて引き出しがあるからこそと感じますし、お客さんの層を広げるため、役者としての可能性を広げるためなど、彼らが新作に挑戦するのには確固たる目的があると思います」 まさに転換期を迎えている歌舞伎界。『歌舞伎 家と血と藝』(講談社)の著者である中川右介氏は「今こそ歌舞伎を見るべき」と力を込める。「世代交代という『縦の物語』と、海老蔵による大改革という『横の物語』が交わるのが現在の歌舞伎の世界です。大御所の総仕上げ、円熟味を増す海老蔵世代、平成世代の台頭、孫世代のデビュー。すべてが同時に楽しめるのはこのタイミングだけ。今、劇場に行けば、歌舞伎の現在・過去・未来をすべて見ることができるんです」 伝統と革新が織り成す歌舞伎界は新時代を迎える──。※女性セブン2018年1月18・25日号
2018.01.17 07:00
女性セブン
松也、巳之助ら歌舞伎平成世代 次々と繰り出す新たな取り組み
松也、巳之助ら歌舞伎平成世代 次々と繰り出す新たな取り組み
 二代目松本白鸚(75才、元・松本幸四郎)、十代目松本幸四郎(44才、元・市川染五郎)、八代目市川染五郎(12才、元・松本金太郎)の三代同時襲名に加え、市川猿之助(42才)、尾上菊之助(40才)ら、市川海老蔵(40才)世代の活躍など、注目を集める歌舞伎界。次世代の台頭も目立つ。 その筆頭格が、前田敦子(26才)との熱愛で一躍、世に名が知れ渡った尾上松也(32才)である。血縁を重視する歌舞伎界で、松也はいわゆる“御曹司”ではなく、弟子筋の家系に生まれたため、その時点で大きなハンディを背負うこととなる。 そんな幼き日の松也に目をかけたのが海老蔵だった。松也の母・河合盛惠さんが語る。「海老蔵さんは昔から華があって無邪気ないい人ですよ。松也は小さい頃から海老蔵さんが大好きで、楽屋で『新之助のお兄ちゃん』と言っては海老蔵さんを追いかけ回してました。海老蔵さんからは『ずっと松也がくっついてきてうるさい』と言われましたけど、私が『それぐらい大好きなのよ』と伝えると、『そっか』と笑ってかわいがってくれました」 子役時代こそ舞台に出ずっぱりだったが、周囲からは「良い役がもらえるのは子役のうちだけ。大人になったら厳しい」と心ない言葉が耳に入ることも。その言葉通り、2005年、松也が20才の時に父・松助が亡くなると不遇の時代を迎える。「芸の虫だった主人も、いつも回ってくるのは脇役ばかりで、ストレスを溜め込んでいるように見えました。そんな主人の苦悩する姿を目の当たりにしていますから、役が付かず悶々としている松也に“大川橋蔵さんは映画に出てスターになった。あなたも歌舞伎座の外で名前を売ってみなさい”と発破をかけました」(盛惠さん) くすぶっている松也の飛躍のきっかけを与えたのも海老蔵だ。2008年のこんぴら歌舞伎で海老蔵が座頭を務めた際は、松也を一座に同行させ、大きな役に抜擢して、女形だけでなく立役も演じられることを世に示した。母の言葉や海老蔵に刺激された松也は2009年から自主公演『挑む』を年1回のペースで続けている。 歌舞伎役者が自主公演を行う意味について、ネットメディアで『恋する歌舞伎』などの連載を持つ歌舞伎ライターの関亜弓さんが解説する。「自主公演は若い役者が自らお金を出して企画を立て、普段はできない大きな役を先輩がたに教えを請いながら演じる。その中で“自分がなりたい役者”像を創り上げていくのではないでしょうか」 松也は忙しい仕事の合間を縫って、自らスポンサーを探して資金をかき集め、自主公演を実現させたという。「松也は自分の力で周囲に実力を認めてもらおうと必死でした。親友の七之助くんから“自主公演におれも出してくれ”と頼まれても、“まだ世に出ていない、自分が見出した役者と一からやってみたい”と断った。それほど自主公演に懸けていたんです」(盛惠さん) ◆斬新な取り組みを次々と成功させた中村勘三郎 その甲斐あってか、松也は2015年から“若手の登竜門”とされる『新春浅草歌舞伎』で、リーダーとして坂東巳之助(28才)や中村隼人(24才)など御曹司たちを引っ張っている。彼らの活躍が客層にも大きな影響を与えている。「若手の活躍により、劇場に足を運ぶ10代や20代の若い女性が増えています。なかでも、『スーパー歌舞伎II「ワンピース」』で存在感をみせた巳之助さん、隼人さん、坂東新悟さん(27才)、尾上右近さん(25才)の人気はめざましく、楽屋口で出待ちする女の子まで。『新春浅草歌舞伎』も世代交代がなされた当初は、みなぎるエネルギーが印象的でしたが、近年は“興行として成功させる”“お客様を楽しませる”という気概が伝わってきて非常に頼もしく感じます」(関さん) 彼らは「平成世代」らしく、SNSを活用してセルフプロデュースしたり、写真集を発売したり、積極的にテレビドラマやバラエティー番組に出演したりと、これまで歌舞伎を見たことのない層に歌舞伎の魅力をアピールして舞台に呼び込む。こうした軽やかな活動も若い世代の特徴だ。 歌舞伎界の慣習にとらわれることなく、斬新な試みを次々と成功させた先駆者といえば、亡くなった中村勘三郎さん(享年57)である。彼は生前、テレビの密着番組で弟子に対して「このお弟子さんは、一生主役をやることはできない」というナレーションに激怒したことがあった。そして勘三郎さんはこう言ったという。 「こいつが主役を張れるような時代をつくるのが、おれたちの仕事だ」 残念ながら勘三郎さんは志半ばでこの世を去ったが、その魂は海老蔵に受け継がれている。『歌舞伎 家と血と藝』(講談社)の著者である中川右介氏が言う。「歌舞伎界の頂点に立つ市川宗家の御曹司が、門閥外の実力ある不遇な役者を積極的に登用することで、家系重視の歌舞伎界が大きく変わる可能性があります」 新・染五郎を襲名した金太郎を中心に孫世代も活気づいている。特に海老蔵の息子・勸玄くんが母・麻央さんの死から約2週間後の『七月大歌舞伎』で史上最年少の宙乗りを披露した姿は、多くの人々の涙を誘った。※女性セブン2018年1月18・25日号
2018.01.15 07:00
女性セブン
香川照之の歌舞伎入りで憂き目に遭った右團次、海老蔵に合流
香川照之の歌舞伎入りで憂き目に遭った右團次、海老蔵に合流
 2017年末、久しぶりに歌舞伎界の明るいニュースがあった。二代目松本白鸚(75才、元・松本幸四郎)、十代目松本幸四郎(44才、元・市川染五郎)、八代目市川染五郎(12才、元・松本金太郎)を三代同時に襲名したのだ。三代同時襲名は37年ぶりのこと。また、二代続けての三代同時襲名は歌舞伎史上初めてだ。 そして、この三代同時襲名は「歌舞伎新時代幕開け」の序章だという声もある。この歌舞伎界新時代の旗手となるのは、市川海老蔵(40才)だといわれている。海老蔵には働きすぎの歌舞伎界において休演日を設けるよう働きかけたり、W主演を推進するなど、「働き方改革」を進めるなどの注目が集まっている。 さらに、もう1つ海老蔵が進めるのが“新たな力”の活用だ。代表的な例が憂き目に遭っていた市川右團次(54才)との合流である。 成田屋の弟子筋にあたる澤瀉屋(おもだかや)は「スーパー歌舞伎」の創設者として名を馳せた市川猿翁(78才、三代目市川猿之助)が門閥にこだわらず、一般家庭出身の役者を積極的に受け入れて育てていた。 上方の日本舞踊の家に生まれた右團次は11才で澤瀉屋の門を叩いて以降、“長男”として一門を盛り上げ、猿翁の後継者と目された。 だが、2011年に三代目の実子である市川中車(52才、香川照之)が歌舞伎界入りしたことで、右團次を取り巻く状況は一変した。「中車の歌舞伎界入りと同時に猿翁は、一度は澤瀉屋を出ていった猿之助(当時・亀治郎)を呼び戻し、四代目を継がせました。猿翁と血縁で結ばれた中車と猿之助の登場で澤瀉屋は“親族”で固められることとなりました。それは“実力主義”だった澤瀉屋にとっては一大事でした。これによって、後継者候補筆頭だった右團次さんは徐々に活躍の場をなくしていきました」(歌舞伎関係者) 苦境に陥った右團次に手を差し伸べたのは、ほかならぬ海老蔵だった。『歌舞伎 家と血と藝』(講談社)の著者である中川右介氏はこう語る。「海老蔵のサポートもあり、右團次は2017年1月に『三代目市川右團次』を80年ぶりに復活させて襲名。屋号も澤瀉屋から高嶋屋に変更しました。それによって自由度が増し、 以前から右團次は海老蔵が座長の公演に呼ばれていましたが、さらに距離は縮まり、今では存在感のある敵役として、海老蔵一座には欠かせない存在となった」 右團次はドラマ『陸王』(TBS系)に出演するなど、最近は歌舞伎以外の分野でも活躍を見せている。海老蔵、尾上菊之助(40才)、市川猿之助(42才)、松本幸四郎(44才)だけでなく、尾上松緑(42才)、中村勘九郎(36才)・七之助(34才)ら、「海老蔵世代」は働き盛り。歌舞伎界は収穫期を迎えている。※女性セブン2018年1月18・25日号
2018.01.14 16:00
女性セブン
市川海老蔵の團十郎襲名は既定路線 “新・團菊”揃い踏みも
市川海老蔵の團十郎襲名は既定路線 “新・團菊”揃い踏みも
 400年の歴史を誇る伝統芸能の歌舞伎だが、2017年は暗いニュースが目立った。5月に中村獅童(45才)の肺腺がんが見つかり、6月には市川海老蔵(40才)の妻・小林麻央さん(享年34)が乳がんのため、この世を去った。10月には『スーパー歌舞伎II 「ワンピース」』の公演中の事故で市川猿之助(42才)が左腕開放骨折という役者生命を脅かす重傷を負った。 そればかりではない。近年、歌舞伎界を襲う不幸は止まらない。中村勘三郎さん(享年57)、市川團十郎さん(享年66)、坂東三津五郎さん(享年59)と、歌舞伎界は相次いで巨星を失っている。「この“負の連鎖”は2010年4月に旧歌舞伎座を閉場したことを機に不幸が重なったため、“歌舞伎座の呪い”と呼ばれています。暗い話題が続いた歌舞伎界にとって、高麗屋の三代同時襲名は久々の明るいニュースとなりました」(歌舞伎関係者) 2017年12月11日、二代目松本白鸚(75才、元・松本幸四郎)、十代目松本幸四郎(44才、元・市川染五郎)、八代目市川染五郎(12才、元・松本金太郎)を三代同時に襲名した。三代同時襲名は37年ぶり、二代続けての三代同時襲名は歌舞伎史上初めてのことである。そして、この三代同時襲名は「歌舞伎新時代幕開け」の序章だという声もある。「歌舞伎の興行主の松竹としては、日本の伝統文化である歌舞伎を2020年の東京五輪で世界にアピールしたいという思いがあります。その時、歌舞伎界トップの『市川團十郎』が不在という事態は何としても避けたい。そのため東京五輪までに海老蔵が十三代目を継ぐのは既定路線といわれています。その際は海老蔵の息子・勸玄くん(4才)が『八代目市川新之助』を襲名するダブル襲名になるでしょう」(前出・歌舞伎関係者) 市川宗家・成田屋に受け継がれる「市川團十郎」は、歌舞伎界で最も権威のある大名跡であり、2013年に十二代目が逝去後は空位のままとなっている。新・團十郎誕生を盛り上げるため、水面下ではこんな壮大な計画が進んでいるという。「高麗屋の三代同時襲名の後、團十郎との『團菊』コンビで知られ、成田屋と並ぶ名門・音羽屋の尾上菊之助(40才)が『八代目尾上菊五郎』を襲名するという構想があるようです。『菊五郎』を海老蔵と同じ年の菊之助に継がせることで、團十郎襲名への地ならしにもなる。海老蔵と菊之助で『新・團菊』の揃い踏みとなれば、これほどおめでたいことはありません」(前出・歌舞伎関係者) 東京五輪に向けて、高麗屋、音羽屋、成田屋と歌舞伎の名門が立て続けに代替わりする。何ともドラマティックな筋書きである。※女性セブン2018年1月18・25日号
2018.01.12 16:00
女性セブン

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日本は世界が憧れる国だと思っていたが……(イメージ)
在日経験のある外国人たちが「日本の没落」を口にし始めているという厳しい現実
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小室圭さんと眞子さん
小室圭さん妻・眞子さんがNYで行きつけのスーパーから見えてきた“妻の気遣い”「日本でいえば『成城石井』」 
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高橋真麻
高橋真麻「おでんの卵8個食べても太らない」女性が憧れる美スタイルの理由
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SDGs(持続可能な開発目標)についてテレビが取り上げる機会が激増していた(イメージ、時事通信フォト)
テレビ局が一斉に発信していた「SDGs」、最近見かけなくなった理由
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結婚し、日本メディアが情報をキャッチしづらいNYで、デイリーメールが追跡取材(写真/JMPA)
小室圭さん・眞子さん夫婦が「離婚で終わったとしても…」英デイリー・メールが報じた「茨の道」
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